【中学受験生向け】塾講師がお勧めする、夏期講習の活用術とは

夏は受験の天王山と言われています。夏の学習成果の良し悪しで中学受験の結果が大きく変わるため、毎年多くの塾では中学受験生に夏期講習の受講を強く勧めています。最近では一斉授業以外に個別指導の利用も一般的になり、時間の効率化や子どもの負担軽減も受験成功の一つのポイントになっています。中でも、オンライン家庭教師は非常に注目を集めています。今回は、志望校合格のための、オンライン家庭教師の夏期講習活用法をお伝えします。

塾の夏期講習の課題

大抵の塾では夏期講習がセット受講になっています。キャンセルを申し出て強く引き止められた経験のあるご家庭もいらっしゃるはずです。塾側としては「必要」だと感じるからこそ夏期講習の受講を強く勧めていますが、中学受験生全員に夏期講習が必要なのかと言うと、そうでもありません。

時間もお金もかかる

まず、時間もお金も負担が大きいです。週5~6日10時から21時まで授業がびっしり詰まり、その宿題をするために22時まで塾に居残りを勧められる。ヘトヘトになって家に帰れば明日の授業までの宿題で深夜1時まで勉強する。親子ともに疲れてしまい、口には出さないけれど受験の終了を待ちわびる。そんな光景はよくあります。費用も相当で、大手中学受験塾では夏期講習だけで15~20万円が普通です。

学習テーマは一人ひとり異なる

授業と宿題に勉強時間をほとんど費やすので、夏の間に自分の復習時間は持てません。今まで習った範囲で定着できていない範囲を重点的に解きなおすのは時間的に難しくなります。一方で、小6の夏にもなれば、大抵の塾では新たに習う単元はありません。今まで習った内容の復習や、その応用の演習をするだけです。つまり、夏期講習は「受講しないと置いていかれる」わけではありません。

むしろ新しく習う内容がないからこそ、苦手単元の克服など、各自の課題に合わせた学習に時間を使うほうが効率的です。「算数が苦手」というお子さんでも、算数の単元すべてが苦手というお子さんはいません。計算間違いが多い、立体図形が苦手、文章題で問題文の内容を読み間違えているなど、苦手な内容は人それぞれです。中学受験が近づいてきているからこそ、それぞれの個別の状況に合わせて学習テーマを設定し、勉強するほうが有効なはずです。

夏期講習が終われば、復習の時間を持ちにくくなる

さらに、大手塾では夏期講習が終わっても通塾頻度が変わらないことが多いです。平日、学校が終われば17時には塾に行き、21時や22時まで塾にいるのが普通です。土日も塾があります。1週間のうち授業が5日あり、自習でさらに1日塾に通います。夏休み同様、毎日授業と宿題に追われます。夏の間に克服できなかった苦手単元、国語の漢字や語彙、理科・社会の暗記分野も結局克服できないまま入試日を迎えてしまいかねません。

一斉授業では個別フォローが難しい

では、なぜ一斉授業の塾ではそれほど授業と宿題で子どもの時間を埋め尽くすのでしょうか。答えは、「一人ひとりにきちんと理解させることが難しいから」です。

大人に比べて子どもは発想が自由です。習う内容が同じで先生の説明の仕方が同じでも、理解の仕方は一人ひとり異なっています。それぞれの理解の仕方に合わせて、足りないところや間違えて理解してしまっている内容をフォローしてあげると、急激に成績が伸びることが良くあります。

塾でも自習対応や質問対応などでそうしたフォローはしていますが、時間が限られています。受験生でも1日に1人5分程度の対応が限界です。それでは圧倒的に足りません。そのため、大量の問題を子どもに解かせて、理解できていなくても解法を暗記できるようにしています。もちろん塾の夏期講習が悪いのではありません。一斉指導という形態上、細かなフォローまでは手が届きにくいのです。

保護者の方がそのフォローのため子どもに勉強を教えたとき、「塾の先生と教え方が違うから分からない」と子どもに言われる経験をされた方も多いですよね。その子は問題の解き方を理解しているのではなく、暗記しているだけです。だから、説明の順番が変わるだけで内容が分からなくなってしまうのです。

オンライン家庭教師で時間もお金もカスタマイズ

そこで、一人ひとりの状況に合わせて細かくカスタマイズできる授業形態としてオンライン家庭教師が登場したのです。個別の理解度に合わせて授業を行うのはもちろん、受講時間や受講回数も選べます。子どもの時間的な負担をできるだけ軽減するので、家計にも優しいです。

オンライン家庭教師を中学受験の夏期講習で使うとどんなことが達成できるのか、3つ紹介します。

「正解できたはず」の問題で安定して正解する

まず、取りこぼしをなくせます。テストや宿題で間違えたとき、子どもはよく「答えを見たら分かった。だから解けたはず。」と言いますね。確かに、全く分からなかったわけではないでしょう。ただ、それでも間違えたのは理解が不十分だったからです。厄介なのは、どの辺りの理解が不十分だったのか、子ども自身が分からないことです。そこが曖昧だから、「解けたはず」という感想になってしまうのです。

オンライン家庭教師は1:1でリアルタイムに授業をしますから、理解が不十分な箇所を探し出して解説します。ときには、同じポイントを使った問題をその場で作って子どもに問いかけたりもします。本当に理解していたら、アレンジされた問題でも解けますから、理解度の確認もすぐにできるわけです。その繰り返しで理解が補充され、テストで急に出題されても落ち着いて正解できるようになります。

塾の夏期教材を使う

次にオススメなのは、塾の夏期講習の教材を使ってオンライン家庭教師で受講するパターンです。中学受験の塾の夏期講習では、新たに習う内容はほとんどありません。理解という点では一斉授業のメリットは小さいです。ですが、中学受験に必要な内容はたくさん盛り込まれています。そのため、その教材を使って、本人に必要な問題中心に学習している人が年々増えています。

そのほうが効率的と言えるでしょう。塾のカリキュラムに沿って効率良く学習するわけですから、夏期講習の最後にある復習テストにも当然対応できます。

塾の夏期講習は毎日10時間以上あります。もしその内容が3時間程度で済めば、残り7時間を復習や応用問題の演習に使えます。前述のように、夏期講習の目的は「復習と応用慣れ」です。毎日7時間、他の受験生がしていない範囲の復習と応用演習に使えれば、夏が終わったときに見違えるような成績に生まれ変わります。

これは、塾の夏期講習を受けながらでも可能です。塾の授業や宿題で分からなかった問題を中心にオンライン家庭教師で解説してもらうと、一人でじっと考えているよりはるかに早いです。

理科や社会を得意科目に引き上げられる

そして最も大切なポイントは、受験勉強は志望校に受かるためにするということです。塾では算数の勉強を集中的に行いますが、受験科目は算数だけではありません。国語や理科、中学校によっては社会もあります。算数が苦手な子どもなら、他の科目で補えばいいだけです。よく、夏の勉強を算数だけで終えてしまう子がいます。これでは算数の成績が上がっても国語・理科・社会が下がってしまい、総合では成績がダウンしかねません。

実際、合格者の平均得点を見ると、理科や社会は算数・国語に比べて大抵高得点です。子どもの大半は算数と国語のどちらかが苦手です。それを理科や社会で補うには、夏休みのような、復習に多くの時間を回せる時期が最適です。そのためには、算数や国語の勉強を効率良く回して、他の受験生より早く勉強を進めればいいのです。

その点、オンライン家庭教師は移動時間も0分で、時間効率が非常に良い授業形態です。オンライン家庭教師で算数や国語の学習スピードを上げれば、浮いた時間で理科や社会の勉強ができます。もちろん、オンライン家庭教師で理科や社会を習って理解を深めれば、暗記も非常にしやすくなります。

まとめ

いかがでしょうか。夏期講習では、中学受験生は大学受験生以上に授業と宿題に時間を費やすのが当たり前でした。最近では夏の勉強の効率化や、自分の復習をする時間の捻出次第で、夏期講習の成果を大きく変えられます。「受験生の夏」を制すれば、逆転合格も決して夢ではありません。

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