【中学生向け:社会編】定期テスト2週間前にはこれをやろう

「社会は覚えることが多くてテスト対策が追いつかない」と、中学生からよく聞きます。たしかに覚える内容が多く、いくら問題を解いても次々に知らないことが出てきますよね。今回は、社会を得意にしたい中学生向けに、「社会の中間テスト・期末テスト2週間前にやってほしい対策」をまとめました。社会で困っている人も、もっと高得点を狙いたい人もぜひ参考にしてください。

社会を「お得意様」にする2つの方法

社会が得意な中学生はよく「社会は暗記教科」だといいます。まさにその通りで、暗記したもん勝ちです。ところが、ある調査では「好きな教科第2位」と「嫌いな教科第2位」がともに社会でした。単なる「暗記教科」なのに、好き・嫌いが大きくわかれています。せっかく暗記するなら、社会を「お得意様」にしたいですよね。

テストまで2週間あれば、「中間テスト・期末テストならではの対策」と意識しすぎないほうが点数を上げられます。覚える内容や覚えかたを変えれば、次回以降のテストでも点数を上げやすくなります。「次の中間テスト・期末テストからずっと社会を得意にできる方法」を案内します。

大きな枠を100%覚える

地理と歴史については、大きな枠を100%覚えてください。大きな枠というのは、具体的には下記の項目です。

  • 「都道府県と県庁所在地」(日本地図とセット)
  • 「教科書の年表に書かれている年号」
教科書の最初か最後に上記2項目のまとめページがあります。「100%」覚えてください。100%覚える作業は根気がいりますが、妥協せず100%覚えましょう。

ちなみに、覚えるときに10回も20回も書かなくてもいいです。全問正解するまでくりかえしテストしてください。書いて覚えるのではなく、テストして覚えてください。

小さな事柄を頭にはめこむ

大きな枠を覚えられれば、あとは細かい内容を頭に入れていくだけです。人名、仏像名、地名、河川名、産地名、特産品、憲法、政治体制などです。学校のワークを使いましょう。市販の問題集をセットで使うと得点アップしやすくなります。

なお、【地理・歴史】と【公民】で覚えかたが少し異なります。それぞれ説明します。

【地理・歴史】

①一問一答・穴埋め問題

それぞれの単元の最初に、一問一答や穴埋め問題があります。解答を見ながら暗記してください。穴埋め問題の場合は、問題になっている括弧だけでなく、その文をくり返し読むようにしてください。

覚えかたはとてもシンプルです。

  1. 暗記
  2. 確認テスト
をひたすら繰り返してください。全問正解するまでです。確認テストは、一度正解した問題もふくめて「全問テスト」をしてください。間違った問題だけテストするより、暗記の定着度がとてもあがります。

地理では、問題にでてきた河川や山地、特産品などが日本地図のどのあたりにあるのかをイメージしながら覚えてください。

②基本問題、練習問題/標準問題

次はアウトプットの練習です。アウトプットの「量」と「質」で定着度が大きく変わります。練習方法は「①一問一答・語句問題」のやり方とまったく同じです。

基本問題や練習問題を1ページごとに暗記します。解答を見ながら暗記するとはやいです。問題を解いてから覚えても、もちろん大丈夫です。間違った問題が1つでもあればそのページの問題をすべて再テストしましょう。

また、できそうな人は下の方法も試してみてください。

  1. キーワードと解答をセットにする
  2. 復習はランダムにする
問題文の中にキーワードを探して、解答と一緒に覚えてください。たとえば、「菅原道真」と出てきたら、「菅原道真、894年遣唐使廃止」とセットで思い出すようにします。社会のテストで80点以上取っている人はたいてい、無意識にこの思い出し方をしています。ちょっと面倒でも、解説と問題文をてらしあわせてキーワードを見つけ、そのキーワードに線を引いておくと便利です。

あるアメリカの大学の研究結果によると、問題を順番に解くよりもランダムに解くほうが、定着度が高かったそうです。AIの機械学習の研究でもこの方法が効果的だとわかっています。1~2単元終えたら、ランダムに大問を選んで解いてみましょう。

③応用問題・実力アップ問題

この範囲は、普通に解いてみましょう。標準レベルの問題にくらべて、地理・歴史の知識の使い方が違います。この違いに慣れると、社会の応用問題や入試問題を楽々解けるようになります。

また、この範囲でも全問正解するまで確認テストを繰り返しましょう。

【公民】

ほとんどの中学生は公民が苦手です。80~90点取っている生徒でも、「公民はよく分からない」と口にします。理由は、「用語の意味がピンとこないから」です。

たとえば、「憲法改正の発議」という用語が教科書やワークで出てきます。「改正」「発議」といった中学生になじみのない言葉が使われています。言葉の意味がピンとこないので、「憲法改正の発議」もピンときません。

対策は単純で、こうした「公民用語」を自分なりの日常語になおしていきましょう。

「改正」は「変えること」です。「発議」は「そうしようとみんなに呼びかけること」です。ここでいう「みんな」は国会議員なので、「憲法改正の発議」は「『憲法を変えよう』と国会で呼びかけること」です。

細かいニュアンスは気にせず、じゃんじゃん直してください。そうすれば、地理や歴史よりも楽に高得点を取れるようになります。

まとめ

いかがでしょうか。地理・歴史は大枠を100%覚えたうえで、解答・解説をうまく活用します。公民は用語を自分の日常語になおせば簡単です。用語の意味がわからなければ学校の先生や保護者の方に聞いてみましょう。

ここまで書いてきた内容は、社会を「お得意様」にするためのスタートだけです。スタートからゴールまでの進み方は1人ひとり違います。

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