日本史と世界史はどっちを選ぶ?違いやメリット・デメリット、向いている人・向いていない人など解説!

日本史と世界史はどっちを選ぶべきなのか、判断に迷っている方も多いのではないでしょうか。どちらも歴史を学ぶ教科ですが、選択を誤ると学習意欲や成績に悪影響を及ぼすリスクもあります。そこで今回は、日本史と世界史の選択に自信を持てるように、選び方の基準や違い、それぞれのメリット・デメリット、向いている人・向いていない人などについて徹底解説します。自分に適した教科を選んで受験を成功させたい方はぜひ参考にしてみてください。

日本史と世界史の選び方の基準

日本史と世界史を選ぶにあたって最低限押さえておくべき基準があります。基準を押さえておけば、受験を有利に進められるほか選択の後悔も減らせるでしょう。まずは日本史と世界史の選び方の基準について解説します。

志望校

入試において日本史と世界史の出題は志望校のタイプによって傾向が分かれます。たとえば日本史の場合、中堅私立であれば問題が似通っていて、過去問の研究で得点を高めやすい傾向です。

世界史の場合、難関国立大学では流れを押さえれば論述で得点しやすいともいわれています。私立・国立の出題傾向を踏まえて選ぶと受験を有利に戦えるでしょう。

必要科目

大学受験では日本史と世界史から選択できる大学がたくさんありますが、中には受験科目が指定される大学もあります。たとえば人文社会学科の日本史学専攻などでは、国語などの科目に加えて日本史のみの受験が必須とされることもあります。

片方だけを必要科目としている志望学科の大学を探して、重点的に歴史の勉強をするのも一つの受験戦略だといえるでしょう。

得意科目

英語科目では語学学習に伴い海外の文化も学べます。英語が得意であれば世界の基礎知識にも詳しくなるため、世界史を勉強するときに暗記の負担を減らせるでしょう。

国語では日本の文化に触れられるだけでなく漢字も学べます。漢字が得意な方であれば、用語の意味を漢字から類推しやすくなるため、日本史の用語も覚えやすくなる可能性があります。

日本史・世界史の選択前に知っておくこと

日本史・世界史の選択前に知っておくことがほかにもいくつかあります。日本史・世界史の選択前に知っておくこととして、新課程や共通テストとの関係を解説します。

新課程「歴史総合」で扱う内容

大学入試における共通テストでは、令和7年度以降の地歴・公民の枠組みが再編され、日本史と世界史に関する科目で扱う内容が特殊になります。

歴史総合は、従来の共通テストで出題されていた日本史Aと世界史Aを複合したような科目です。通常は高校1年次に学ぶ流れとなっています。

日本史Aと世界史Aは近現代史を中心としており、歴史総合では世界の各エリアで生じた出来事と日本との関係を学ぶ内容です。出来事のつながりや背景に対する理解が求められるため、単純な暗記では得点を伸ばすのが難しいといわれています。

共通テスト・大学入試での歴史科目の選択

歴史総合は単独の受験科目として扱われず、日本史探究あるいは世界史探究の専門科目とまとめた複合科目として出題されます。

基本的には「歴史総合、日本史探究」「歴史総合、世界史探究」から選択する流れです。

歴史総合が共通の試験範囲となっており、日本史・世界史の片方だけの学習ではなく、両方の関係を意識した学習が求められています。

共通テストにおける歴史科目の選択は複雑化しているので、お子様だけの判断では正しい選択ができない恐れもあり、保護者様の情報収集に基づくサポートも不可欠です。

共通テストにおける歴史科目の仕組みについて正しい情報を入手したい場合は、学校の先生や受験専門塾のアドバイザーに相談するのが望ましいでしょう。

日本史と世界史の違い

日本史と世界史の選択に自信を持つには両者の違いを知っておく必要もあります。ここでは日本史と世界史の違いについて解説します。

暗記用語の文字の種類

日本史と世界史の違いとして暗記用語の文字の種類が挙げられます。

日本史では、「三善清行意見封事十二箇条」「橘奈良麻呂の変」など、大部分が漢字で構成されている用語が登場します。漢字が苦手な方であれば読み方がわからず、調べるのが苦痛で学習効率が低下するかもしれません。

その一方で世界史では、「カンビュセス2世」「ダレイオス1世」など、カタカナと数字で構成される人名が登場しやすいです。似たような名前に混乱して、誰が何をしたのか頭に入りづらい方もいるでしょう。どちらの文字の種類が自分にとって覚えやすいか考えたうえで選択してみましょう。

学習の難易度

日本史と世界史は同じ歴史科目ですが、学習の難易度が異なります。

日本史は扱う対象エリアが国内に限定される点で暗記範囲が少ないです。暗記は進めやすい傾向にありますが、細部を掘り下げた専門知識が求められます。

その一方で世界史は、多地域の通史を理解する必要があり、暗記範囲が広い傾向です。各国の歴史を暗記したあとに、地図などで知識を整理する勉強も求められます。

日本史を選ぶメリット・デメリット

日本史を選ぶメリット・デメリットの例は下記の通りです。

メリット デメリット
・暗記範囲が狭い

・小学校で学んだ日本の歴史の知識を活かせる

・自国に関する内容なので人によって興味が湧きやすい

・歴史ドラマと連動して学べる点で理解しやすい

・求められる知識が専門的

・漢字をベースとした用語が多い

・世界史よりもグローバル思考が育ちにくい

・経済や金融、政治、外交など幅広い分野の理解が求められる

世界史を選ぶメリット・デメリット

世界史を選ぶメリット・デメリットの例は下記の通りです。

メリット デメリット
・求められる知識が広く浅く基礎的

・覚えた内容が得点につながりやすい

・日本史よりもグローバル思考が育ちやすい

・世界のニュースを理解しやすくなる

・暗記範囲が広い

・カタカナをベースとした用語が多い

・小学校の既存知識を活かしにくい

・歴史の流れを整理するのが難しい

日本史が向いている人・向いていない人

日本史が向いている人・向いていない人の例は下記の通りです。

向いている人 向いていない人
・一つのことを深く調べるのが好きな人

・漢字テストの得点が高い人

・小学校で社会の成績が良かった人

・日本の歴史ドラマ、偉人に興味がある人

・理解力に自信がない人

・漢字テストの得点が低い人

・小学校で社会の成績が悪かった人

・日本の歴史ドラマ、偉人に興味が湧かない人

世界史が向いている人・向いていない人

世界史が向いている人・向いていない人の例は下記の通りです。

向いている人 向いていない人
・理解力より暗記力に自信がある人

・英語の成績が良い人

・海外への留学を検討している人

・将来世界を舞台に働きたい人

・カタカナに抵抗がある人

・日本語以外の語学に興味がない人

・海外旅行に興味がない人

・世界のニュースに興味がない人

日本史・世界史を選んだあとの勉強法

日本史・世界史のどちらを学ぶべきか決まっても、勉強法を誤ってしまえば選択に後悔する恐れがあります。日本史・世界史を選んだあとの勉強法がわかるように、学習ロードマップと論述対策について解説します。

学習ロードマップ

基本的に通史→一問一答→過去問の流れで学習します。

日本史や世界史は、一度で完璧に暗記しようとすると基礎知識の習得がおろそかになり、歴史の流れを理解しきれない恐れもあります。

初めは講義系の参考書などで、何が重要なのかを考えながら、歴史の流れをざっくりつかむことが重要です。核となる知識を確実に覚えたあとは、枝葉となる深い知識も肉付けして覚えていくイメージです。知識の定着については一問一答の問題集などを活用するとよいでしょう。

高校3年の夏休み明けや直前期は、過去問演習を行いながら得点力を高めていきます。受験間際に慌てないよう、通史を学び終えるまでのスケジュールについて早い段階で計画しておきましょう。

論述対策

論述では歴史の流れの理解が問われる傾向にあります。

出来事が発生した理由、関係人物、行動など、因果関係を整理して自分の中で説明できるようにしておくことが重要です。

記述に不可欠なワードが漏れていないか判断する視点も養っておきましょう。

史料読解については初見の史料が出題される難関大学もあります。正確な歴史の知識をベースに情報を読み取り、解答を導く能力が試される試験です。日頃の学習でも史料の分析時間を確保するとよいでしょう。

日本史と世界史の選択に関するよくある質問

日本史と世界史の選び方について理解が深まったのではないでしょうか。さらに自分の選択に自信を持てるように、日本史と世界史の選択に関するよくある質問に回答します。

Q1.日本史と世界史のどちらにも興味がない場合の選び方は?

A1.日本史と世界史のどちらにも興味がない場合、ひとまず歴史漫画・小説を読んでみましょう。

日本史と世界史の内容は、どちらも長編のストーリーとして楽しめます。

漫画・小説作品にも好みがわかれるように、どちらのストーリーが面白いと思えるかは、人によって異なります。

いずれの科目も歴史を学べる作品がたくさん出版されており、通販サイトで気軽に購入することも可能です。気になる作品を読み比べて、興味を持った科目を検討してみましょう。

Q2.日本史・世界史の選択で後悔しないためには?

A2.他人の勧めで選択することはやめましょう。

日本史・世界史の選択に迷ったとき、友達や先輩、家族の助言によって決める方も少なくありません。

その結果、「世界史のほうが興味があった…」「漢字が苦手で日本史の用語が覚えられない…」などの理由で後悔することもあります。他人の意見にしたがって安易に選ぶのではなく、自分の興味や弱点を真剣に分析したうえで選びましょう。

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まとめ

日本史と世界史は、志望校や必要科目、得意科目などによって選び方が変わります。

用語に使われる文字の種類や求められる暗記の量、知識の深さなども異なり、結果としてどちらを選ぶべきか判断しづらい方もいるでしょう。

親子で話し合っても正しい選択ができるとも限りません。少しでも不安があれば教育の専門家に相談するのが望ましいです。

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