中高一貫校の中だるみとは?時期や原因、サイン、対策などを解説!

中高一貫校は、6年間の一貫した教育課程や学習環境のもとで学べる学校をさします。高校受験がないことが大きな特徴ですが、中だるみが発生して勉学への熱意が極端に低下することもあります。場合によっては退学勧告とまでいかずとも、進級が危ういといわれることもあるでしょう。そこで今回は、中高一貫校の中だるみの時期や原因、サイン、対策などを解説します。

中高一貫校の中だるみとは?

中だるみとは、物事の途中で緊張感や勢いなどが弱まり、モチベーションやペース、生産性などが低下することを意味する言葉です。日常生活や仕事などさまざまな場面で使われる言葉として知られていますが、中高一貫校においても中だるみが生じることがあります。

中高一貫校で過ごす6年間は長いようであっという間に過ぎ去る期間です。中だるみによって貴重な学生生活を無駄にしないように心がける必要があります。

まずは、中だるみが成績・進路に与える影響や防ぐメリット、起きやすい時期などについて解説します。

中だるみが成績・進路に与える影響

中だるみのわかりやすい影響は成績低下です。授業よりも趣味などに割く時間が多くなり、学習時間の不足から成績が落ちていきます。

勉強をさぼるのが当たり前になると、負債のようにわからないことが増えていき、学習の負担が増えていきます。模試の偏差値が低下するにつれて志望校の選択肢も減っていき、将来の可能性が閉ざされてしまうケースも珍しくありません。

中だるみを防ぐメリット

中高一貫校で中だるみを防ぐことは受験戦略の観点からも非常に重要です。

近年の大学入試では、学力だけでなく経験や活動を評価する入試スタイルも主流になってきています。学生生活を有意義に過ごした分だけ、志望理由書や活動報告書でアピールできることが増え、総合型選抜入試や学校推薦型選抜入試で志望校の合格を勝ち取りやすくなります。

中だるみをして受験戦略の幅を狭めないように、日頃の生活で自分を律するように心がけることが重要です。

総合型選抜入試の志望理由書の書き方や、学校推薦型選抜入試の活動報告書の書き方については下記の記事をご覧ください。

総合型選抜・学校推薦型選抜入試の志望理由書の書き方を徹底解説!【例文あり】

総合型選抜・学校推薦型選抜入試における活動報告書の書き方を徹底解説!【例文あり】

中高一貫校の中だるみが起きやすい時期

中高一貫校で中だるみが起きやすい時期として挙げられるのは、中学2年生のタイミングです。

1年生のときは新たな環境に馴染めるかどうか不安に感じやすく、緊張感から勉強に対しても気が引き締まります。

2年生になると学校生活に慣れ始めるため、中だるみが生じるリスクが高まります。2年生の時期に中だるみが発生しないように、あらかじめ原因や兆候を把握しておき、変化が見られたときに素早く対策を講じられるようにしておくことが重要です。

中高一貫校で中だるみが起きる主な原因

中高一貫校で中だるみを防ぐには原因を知る必要があります。中だるみの主な原因について解説します。

高校受験がない

中高一貫校では、通常の学校と違って高校受験が無いケースが多いです。受験で失敗したくないという不安が生じず、2年生の時期に勉強への熱意が薄れてしまうことがあります。受験以外に勉強のモチベーションを高める源泉がないと、中だるみを抜け出せずに高校生活に突入してしまうこともあるでしょう。

中学受験後の反動と燃え尽き

中学受験では受験をしない児童を横目に、遊びを我慢しながら勉強ばかりしなければなりません。中高一貫校に合格したとしても、過酷な競争から解放される反動で気持ちが遊びにシフトしてしまったり、燃え尽きてやる気が枯渇したりすることがあります。

環境の固定化によるマンネリ

一般的な中学では高校受験によって新しい環境に切り替わります。新たな教師や友人、学習施設などによって、刺激を受けてやる気が高まるケースも少なくありません。その点、中高一貫校では学校が変わるわけではなく、マンネリが生じて中だるみにつながる恐れがあります。

学習内容の高度化によるつまずき

中高一貫校では、受験を通過した学力の高い生徒が集まりやすく、学習内容も高度化しやすいです。難易度の高い検定外教科書が配布されるケースも多く、内容が合わないと勉強につまずくリスクも高まります。つまずきがきっかけで勉強が嫌いになり、中だるみを誘発するケースも少なくありません。

検定外教科書について詳しく知りたい方は下記の記事もご覧ください。

ニュートレジャー・体系数学などの検定外教科書を攻略!難関教材の例と勉強法【私立中高一貫校の保護者必見】

思春期の心理変化

思春期には好奇心が旺盛になり、新しいことに興味を持ちやすくなります。悪いことではありませんが、好奇心をコントロールできないと、勉学の優先度が極端に下がり、授業に無関心になるケースも珍しくありません。中高一貫校でも魅力的な部活が運営されていることが多いので、部活で好奇心を発散させることも重要になるでしょう。

人間関係の悩み

人間関係の悩みが負担となり、勉強に集中できないこともあります。たとえば、クラスの友達や部活の先輩などとの関係がうまくいかず、娯楽や睡眠によって現実逃避をする生徒も多いです。中だるみを防ぐには学校生活の悩みを解決する環境整備も必要だといえます。

中高一貫校における中だるみのサイン

中高一貫校で中だるみを防ぐには兆候となるサインに気づくことも重要です。引き続き、中高一貫校における中だるみのサインについて解説します。

学習習慣の崩れと成績の低迷

学習習慣が崩れて成績が低迷し始めているときは中だるみのサインです。学習習慣の崩れと成績の低迷には必ず原因があります。原因を特定しないと、クラス内での順位が下がり落ちこぼれの自覚も強まり、ますますやる気を失うかもしれません。原因を探りつつ、短時間でもいいので机に座る習慣を維持しましょう。

会話・行動の変化

会話・行動の変化によっても中だるみの兆候が現れることもあります。たとえば、家庭内での会話が極端に減ったときは、オンラインゲームに熱中して時間を溶かしている可能性もあります。中だるみの兆候に気づくには、家族内でのコミュニケーションを意識的に増やすことも重要です。

中高一貫校で生徒が意識したい中だるみの対策

中高一貫校で中だるみを防ぐのは難しいことではありません。中高一貫校で生徒が意識すべき中だるみの対策を解説します。

小さな目標設定と定期テストの設計

難関大合格など、目標が高すぎると必要な勉強時間が増え、挫折による中だるみのリスクが高まります。

まずは小さな目標設定として、定期テストの目標点を視覚化して得点アップを狙いましょう。

得点をどう高めるかゲーム感覚で考えるように対策を設計すれば、中だるみになるどころか勉学に対する意欲が湧き上がってくるはずです。

生活リズムの立て直しと気分転換

生活リズムを好転させる仕組みを作って立て直しましょう。放課後に自宅で勉強するのが難しい場合は、保護者様の許可を得たうえで公共の図書館や学習センターなどで勉強することを検討します。先に勉強を済ませてしまえば、心置きなく自宅で自由な時間を楽しめるでしょう。

休日はカフェでコーヒーを飲みながら勉強するなどすれば気分転換にもなります。いつもと違った場所で勉強することも検討してみましょう。

学習環境を変える

学習環境が悪いと勉強が面倒になり、中だるみにつながる恐れがあります。疲れない椅子や、教材をゆったり広げられる机、集中できる照明などを導入することで、自然と勉強に取り組みやすくなります。

そのほかにはパソコンやタブレットも重要な設備です。わからないことを気軽に調べて解決できるようになり、勉強の負担が減って中だるみしにくくなります。必要に応じて導入を検討してみましょう。

中高一貫校で保護者ができる中だるみのサポート

中高一貫校の仕組みから、お子様が自力で中だるみを抜け出すのが難しい場合もあります。中高一貫校で保護者ができる中だるみのサポートについて解説します。

否定せずに状況を整理する

中だるみの状況に対して感情任せに怒ると、反発されるだけで原因を特定できず、対策が打てなくなります。お子さまの考えや行動、性格などを否定せずに、冷静に状況を整理しましょう。原因が見えてきたら、どうすれば改善できるかお子様に考えてもらい、状況が改善するか見守りましょう。

進路・将来像を一緒に具体化する

中だるみの解消には目標の明確化が鍵を握りますが、社会経験の少ないお子様の観点では進路・将来像を描くのが難しいこともあります。お子さまの考えを尊重することを前提として、大人の知識や経験を共有しながら進路・将来像を一緒に考えてあげることが重要です。夢や希望を語り合ううちにやりたいことが浮かび、勉強意欲が高まるかもしれません。

進路の決め方については下記の記事も参考にしてみてください。

高校生の進路の決め方を解説! 決める上で大切なこと、決める時期は?【進路アドバイス付き】

やってはいけないNG対応

特にやっていけないNG行動は兄弟や友達との比較です。努力しても中だるみから抜け出せない状況で人と比べられると、お子様の強い反発を招くかもしれません。親子関係が悪化してその後のサポートを受け付けてもらえなくなるリスクがあります。

保護者のサポートや、やってはいけないNG行動については下記の記事も参考にしてみてください。

中学生の定期テストに必要な親のサポート8選! やってはいけないNG行動も理由とともに解説

中高一貫校で外部サポートを使う判断基準

中高一貫校で中だるみを防ぐには、家庭教師や塾などを検討することも重要です。家庭教師や塾を検討するタイミングについて解説します。

家庭教師・塾を検討するタイミング

定期テストの順位が下がったり、自宅で勉強をする習慣が減ってしまったりしたときは、家庭教師や塾などの利用を検討したほうがよいといえます。

とはいえ、自室に招く家庭教師や通いが必要な塾はお子様の負担になりやすく、後ろ向きな学習が続き中だるみの解消につながらない恐れもあります。

その点オンライン家庭教師であれば、自室に教師を招いたり教室に通ったりせずに授業を受けられるため、体力的・精神的な負担が少なく前向きに学習しやすいです。

中だるみ対策としてオンライン家庭教師に興味が湧いた方は、ひとまずAxisのオンライン家庭教師の無料相談・無料体験の参加をご検討ください。

中高一貫校の中だるみに関するよくある質問

中高一貫校の中だるみについて理解が深まったのではないでしょうか。ここでは、中高一貫校の中だるみに関してほかにも気になる疑問についてQ&A形式で回答します。

Q1.中だるみはいつまでに立て直すべき?

A1.先延ばしせず気づいたタイミングで立て直すことを心がけましょう。

たとえば中学2年で中だるみに気づいても、受験がないからという理由で中学3年もマイペースで過ごしてしまうことも想定されます。中だるみの解消が遅れると、高校の勉強でつまずき大学受験に失敗するリスクも高まります。中学3年で高校の予習を始めるくらいの気持ちに切り替えましょう。

Q2.無気力な状態が続くのは中だるみ?

A2.受験を達成したあとに起こりやすい中だるみの一種だといえます。

合格という目標を達成したあと、勉強を含めてほかにやりたいことが見つからないと、ダラダラと過ごして時間を浪費することもあります。やりたいことが見つかれば目標に向かって勉学に励めるようになるかもしれません。無気力な状態が続いているようであれば、まずはやりたいことから探してみましょう。

まとめ

中高一貫校における中だるみは、将来に悪影響を及ぼす要因となり得ます。「あのときもっと勉強しておけばよかった…」と後悔しないように、学校生活を丁寧に過ごすことが重要です。とはいえ、中だるみに悩むお子様、保護者様は少なくありません。中だるみから抜け出すきっかけを求めているご家庭は、Axisのオンライン家庭教師のホームページをぜひご覧ください。