塾生の保護者の方から、「中学受験では算数が得意だったのに、中学に入ってから数学が苦手になった・・・」という話をよく聞きます。せっかく自信を持っていたのに苦手になってしまったら、お子様も保護者の方も残念ですよね。
今回は、数学を得意科目にしていく方法を紹介します。数学が苦手な人だけでなく、部活や学外の活動で忙しい人も活用できる方法です。ぜひ参考にしてください。
予習・復習を繰り返す
数学は「積み重ねの科目」と言われます。実際、どれぐらいの単元数を積み重ねていくのでしょうか。下記の表をご覧ください。
単元名 | 終了年数(私立中学) | 年間平均単元数
(私立中学) |
|
中学課程 | 正負の数、文字と式、式の計算、一次方程式、連立方程式、多項式、平方根、二次方程式、比例と反比例、一次関数、二次関数、平面図形、合同、三角形、さまざまな四角形、多角形、相似、空間図形、円、三平方の定理 ・・・20単元 | 2年間 | 10単元 |
高校課程 | 数と式、集合と命題、二次関数、図形と計量、データの分析、場合の数、確率、図形の性質、整数の性質、式と証明、複素数と方程式(数Ⅱ)、図形と方程式、三角関数、指数関数と対数関数、微分法、積分法、平面上のベクトル、空間上のベクトル、数列、確率分布と統計的な推測、複素数平面(数Ⅲ)、式と曲線、関数(数Ⅲ)、極限、微分法(数Ⅲ)、積分法(数Ⅲ) ・・・26単元 | 3年間 | 9単元 |
単元の分け方にもよりますが、中学課程で20単元、高校課程で26単元に分かれています。合計46単元も積み上げていきます。たくさんありますね。
私立中高一貫校のカリキュラムはたいてい、中学課程が2年間で終わり、高校課程が3年間で終わります。つまり、中学課程は1年間に平均10単元、高校課程は1年間に平均9単元も習うことになります。1単元が1か月ちょっとで終わるペースです。
これだけみると、私立中学の数学の勉強は大変そうに感じます。実はその分、授業時間数も多く予定されています。学校によって多少のバラツキはありますが、平均すると下記の表のようになります。
数学の年間平均授業時間数 | 中学課程の数学終了までの授業時間数 | |
公立中学(3年間合計) | 約130時間 | 385時間 |
私立中学(2年間合計) | 約220-260時間 | 約440-520時間 |
私立中学は公立中学にくらべると数学の授業が多いので、その分、授業1回あたりの進度はゆっくりです。じっくり教えてくれますから、学校の授業をその都度しっかり理解すれば大丈夫です。
では、どうすれば授業内容を理解できるかというと、予習・復習を繰り返します。その方法を紹介します。
明日の授業内容を予習する
まず、予習です。「明日、数学の授業がある!」というときに、翌日の授業で習いそうな範囲を予習します。
①単元や公式の説明に目を通す
②基本問題を解いてみる
③解き方を自分でも説明してみる
④キリの良いところまで、ちょっと広めに予習する
予習は「浅く・広く」するようにすると効果的です。予習で応用問題を解く必要はありません。例題を解いておくだけで十分です。
予習の目的は、「これから何を習うのかを知って、大まかに知識の枠組みを頭のなかにつくること」です。細かい内容は授業や宿題で身につければ大丈夫です。
授業直前に時間があれば、もう1度教科書にざっと目をとおしておくと良いですね。予習した内容を思い出せるので、授業がさらにわかりやすくなります。
2種類の復習をする
次に復習です。復習は2種類の内容を同時進行します。
【1つ目】
1つ目は、今習っている範囲の復習です。
②その日の宿題をする前に、今日習った範囲をざっと見直す
予習と同じで、1つ目の復習も「浅く・広く」すると効果的です。「それなりにわかる、それなりに解ける」ぐらいでちょうど良いです。
単元の大枠がわかった状態で宿題に入るようにしましょう。基本・応用問題の解き方やさまざまなパターンの解法が身につきやすくなります。
【2つ目】
2つ目の復習は、テスト範囲の解きなおしです。1つ目の復習が昨日・今日習った範囲なのに対して、2つ目は次の定期テスト範囲すべてです。定期テストの勉強を日ごろからするようにしましょう。
上記の通り、私立中学では1年間に平均10単元習います。定期テストは1年に4-5回なので、1回の定期テストの範囲は2-3単元になります。テスト直前になってからテスト勉強をはじめると、テストに間に合いません。
②応用問題を解き、解き方を解説と見比べる
③応用問題の解き方を自分で解説してみる
この復習は、「深く・狭く」すると効果的です。この復習方法は、私立中学の定期テストの特徴に合わせています。
下記の表のように、私立中学の数学の定期テストは応用問題が中心です。
「基本問題:応用問題」の比率 | |
公立中学 | 7:3 |
私立中学 | 5:5~3:7
※比率は学校による。ほとんどの進学校は「3:7」。 |
表のように、私立中学では基本問題だけで高得点を狙うのは難しいです。だからといって基本問題で間違うと、その減点分を応用問題でリカバーしないといけなくなり、不利になります。
そこで、下記の2点を両方押さえるようにしましょう。
②正解できる応用問題のパターンを増やす
基本問題は応用問題の解法にもつながりますし、確実に正解できるようにしたいですね。
また応用問題は、まんべんなく解けるようにするよりも、特定のパターンに強くなりましょう。そのほうが高得点を取れます。
テスト直前に一気にテスト対策すると、上記2点がどちらも中途半端になります。テストで解法を思い出せなくなると、焦りが出てミスにつながりやすくもなります。
そうならないように、普段からコツコツがんばりましょう!
まとめ
いかがでしょうか。私立中学は1回のテスト範囲が広いですが、授業1回あたりの進度は狭いです。テスト直前になってあわててテスト勉強するよりも、日ごろから少しずつ勉強するほうが有利なのです。
また、応用問題の出題比率がたかいため、応用問題をどれだけ解けるようになるかが点数アップのカギになります。応用問題で困っている方は、弊社のホームページよりお問い合わせください。
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