知っておきたい!中学生の勉強方法とは?

中学校に入学すると、友だちや部活など小学校とは環境が大きく変わります。特に、学習内容はかなり難しくなります。

そこで今回は、難しくなっていく中学校の学習内容に負けない、勉強方法を紹介します。小学校とは勉強の仕方が違いますので、ぜひ参考にしてください。

中1から内申点が大事

中学校には「内申点」という評価項目があります。高校入試の合否判定で使う基準の1つとして使用されます。「評定」「調査書点」とも言われ、「調査書(もしくは内申書)」に記入される評定のことです。

「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」が評価の対象になります。それぞれ下記の行動や結果から評価されます。

・「知識・技能」中間テスト・期末テストの結果
・「思考・判断・表現」
クラス内での発表や討論など
・「主体的に学習に取り組む態度」
授業での自主的な発言や、課題などの提出物

一般的に、「中学1年生の1学期~中学3年生の2学期」までの内申点が、調査書に記載されます。中学校に「入学していきなり」、評価がはじまるのです。

中学生になったら、最初から全力で頑張りましょう!とよく言われる理由ですね。

多くの都道府県では中1からの内申点が高校入試に影響します。中3になってがんばろうとしても、中1・中2のビハインドを背負うことになりかねません。

逆に、中1からしっかり内申点を取っていれば、中3になって非常に有利になります。

提出課題が重要

小学校では毎日宿題が出ていました。中学では毎日ではありません。代わりに、入学時や新学年が始まるときに購入するワークやドリル、プリントを自分で解いて、学校に提出しないといけません。これを「提出課題」と呼びます。

提出課題を提出日に出さないと、「内申点」が大きく下がります。学校の先生によっても異なりますが、定期テストでどれほど高得点を取っても、提出物を出さないと5段階で1つ下の成績になってしまうことが多いです。

テストまでまだまだ日にちがあるときは、学校の提出課題を進めましょう。テスト直前になってあわてて提出課題をしていると、肝心の「テスト勉強」に回す時間が短くなります。

学校の授業で習った範囲の練習問題を、すぐに提出物で解いてみましょう。

勉強には「インプット」「アウトプット」の両方が大切です。授業は「インプット」で、問題演習は「アウトプット」です。

学校の授業でインプットしてまだ記憶に残っているうちに提出課題でアウトプットすれば、テスト勉強の時短にもなります。「短い時間で学習効果を最大化したい」という人に、特におすすめの勉強方法です。

学校の提出物だけだと勉強量が足りないと感じたら、教科書準拠の市販のワークも解いてみましょう。

中間テスト・期末テストで高得点を取る

中間テスト・期末テストとは

前述の内申点「知識・技能」に大きく関わるペーパーテストです。中学校に入ったら、まず、「定期テストで高得点を取る」と意識しましょう。

テストの点数は内申点に大きく影響します。中3になって「さあ、受験勉強をがんばるぞ!」と思っても、中1や中2の定期テストの点数が良くないと、内申点も良くありません。

中1・中2の内申点が足を引っ張ってしまって、泣く泣く志望校を下げざるを得ない…という事態にならないよう、中1から高得点を目指しましょう。

中間テスト・期末テストの対策方法

テスト勉強は2週間前から計画的に行いましょう。

中学校の定期テストは、1科目当たり教科書40-50ページほどの範囲になります。それが英・数・国・理・社の5教科以外に、音楽・美術・保体・技家の副教科を含めた全9教科あります。

前日にちょっと勉強したくらいでは、十分にテスト勉強ができません。2週間前からテスト範囲を3周程度するようにしましょう。

なお、3学期制の学校では、下記の日程で行われることが多いです。

中間テスト 期末テスト
1学期 5月中旬~下旬 6月下旬~7月初旬
2学期 10月中旬~下旬 11月下旬~12月上旬
3学期 (なし) 2月下旬~3月初旬

前期・後期の2学期制の学校では、上記の「中間テスト」と「期末テスト」の間の日程でテストが実施されることが多いです。

中間テスト・期末テストの日程は学校から渡される「年間予定」などに記載されています。テストの日程をよく見て、

2週間前から、下記のような対策をしてみましょう。

 

平日の勉強方法

テスト2週間前になればスタートです。当然ですが、テスト勉強は毎日しましょう。

教材は学校の提出課題です。すでに学校で習い終わった内容を、テスト1週間前までにテスト範囲の最初から最後まで1周します。毎日3-5教科ずつ取り組んでください。

たとえば、今がテスト2週間前だとして、英語ですでに20ページ分習い終わっているとします。ここから1週間で20ページ終わらせますから、1日3-4ページずつ進めましょう。

1日3-4ページというのは、「(20ページ)÷(6日)」で計算しています。1週間は7日ありますが、予備日を1日つくっておきます。土日に試合の入る部活をしている人は、5日で計算するほうがいいでしょう。

英単語や国語の漢字など、覚えるべきものは覚えて、すぐに確認テストをしてください。答えを隠してもう1度解くだけでテストになります。

この確認テストは、満点を取るまで繰り返し実施してください。

 

週末の勉強方法

月曜から金曜まで勉強したページを、土日でもう1度解きなおしましょう

ただし、平日とは問題を解く順番を変えてください。1回目は、p. 2→p. 3→・・・というように、問題集を前から順番に解いたと思います。それを変えます。

  1. 30→p. 29→・・・というように後ろから解いてもいいですし、奇数ページや奇数番号だけ先に解く、という順番でもいいです。できるだけ1回目との変化が大きくなるようにしてみましょう。

これは、「ランダム学習」と呼ばれる手法です。

英単語や漢字などの暗記ものも、全問正解するまですべて確認テストしなおしてください。この勉強をしておくだけで、中間テスト・期末テスト本番で1教科あたり20-30点変わる事もあります。

 

テスト直前の勉強方法

中間テスト・期末テストが2-3日後に迫ってきたら、提出課題をもう1度解いてみましょう。これまでに2度解いていますから、かなり解きやすくなっています。

英単語や漢字などの暗記系は、このタイミングでもう一度確認テストをしておきましょう。テスト2週間前からしっかり暗記していた人は、この時点で8割程度正解できるはずです。

最後に総合問題や中間テスト・期末テスト予想問題のページがあれば、解いてみましょう。塾の先生や学校の先輩から過去問がもらえれば、それも解いておきましょう。

 

まとめ

いかがでしょうか。今回は中学に入って間もない中学生を対象に、知っておくべきことや勉強方法をお伝えしました。

中学校のテストや宿題は小学校とまったく異なっています。その違いに戸惑って実力を出し切れない人が毎年たくさんいます。そうならないように、事前に準備を行なっておきましょう。

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