通信教育とは?種類やメリット・デメリット、料金、選び方などを解説!

自宅でプロから教育を受ける手段として通信教育が知られています。通信教育を学習に取り入れるか迷っている方も多いでしょう。今回は、通信教育の概要をはじめ、種類やメリット・デメリット、料金、選び方などを解説します。オンライン塾との違いについても詳しく解説しているので、どちらで学習するか迷っている方もぜひ参考にしてみてください。

通信教育とは?

通信教育とは、自宅で学べる通信教材で学力を高める教育です。通信はそもそも郵便や電子的な方法で情報をやり取りする手段を意味します。

従来の通信教育では郵送によって教材や解答用紙をやり取りするのが一般的でした。

しかし近年はインターネット環境の発展に伴い、郵送せずにデータを共有できるようになり、通信教育のサービスがますます便利になっています。

あらためて通信教育の手法を家庭学習に取り入れることで、学習効率が高まり成績もアップするかもしれません。

通信教育の種類

通信教育の種類は主に通信添削型とオンライン動画型に分かれます。それぞれの種類について解説します。

通信添削型

通信添削型は、送付されたテキスト教材をもとに課題に取り組み、作成した解答をプロに添削指導してもらう教育スタイルです。郵送やオンラインなどで課題を提出します。

アウトプット学習によって知識を応用する力を習得しやすいです。解答の書き方も実践的に学びやすくなっています。

オンライン動画型

オンライン動画型は、eラーニングプラットフォームなどで公開されている動画を視聴して学べる教育スタイルです。

インターネット上で自分の好きな時間にパソコンやスマートフォンなどから学習できます。何度も繰り返して視聴できるので知識が定着しやすいです。

通信教育と塾のオンライン授業の違い

通信教育と似た教育手法として塾のオンライン授業があります。どちらのスタイルで学習すべきか迷っている方も多いでしょう。続いては通信教育と塾のオンライン授業の違いについて解説します。

学習時間・タイミングの自由度

通信教育は自分の好きな時間、タイミングに学習できます。通学中の電車内で隙間時間に動画を視聴することも可能です。

その一方でオンライン授業は、講師と日時を調整しなければなりません。

通信教育のほうが自由度の高い学習ができます。ただし、課題をサボる癖がつくといつの間にか挫折する方も珍しくありません。

授業・学習のスピード感

通信教育はテキストや動画などを視聴しながら自分のペースで課題を進めていきます。

理解しづらい部分は自分の判断でゆっくり学習することも可能です。

オンライン授業では講師がリアルタイムで指導するため、特別な事情がない限りは目標達成に向けて最速のスピードで学ぶことになります。

スケジュール管理を講師に一任できるので、通信教育よりも学習に専念しやすいです。

わからない問題の対処方法

通信教育ではわからない問題についてメールや添削システムなどの手段で質問に回答してもらうことも可能です。

ただ、回答までに多少のタイムラグが発生してしまいがちです。質問回数が制限されるケースも珍しくありません。

その一方でオンライン授業では、リアルタイムで講師の指導を受けられるので、疑問点が生じたときに質問できます。質問の回数制限もないので、納得いくまで疑問を解消しやすいです。

使用できる教材の選択肢

最近の通信教育はタブレット教材を活用するケースも多く、アニメーションやイラストを動かしながら楽しく学びやすくなっています。

オンライン授業では基本的にどのような教材も利用可能です。学校の教科書や市販の問題集、Webサイト、動画などを臨機応変に活用しながら学習できます。タブレット学習を主体とした通信教育のほうが目新しい教材が多く、お子様の興味はわきやすいかもしれません。

ただ、タブレット学習にはデメリットや危険性もあります。詳細について知りたい方は下記の記事もご覧ください。

タブレット学習とは?メリット・デメリット、危険性、おすすめのサービスなどを解説!

料金や費用の仕組み

通信教育のタブレット学習では、全教科を1つの端末で月額5,000円程度で学ぶことも可能になりました。講師の人件費がかからないため、比較的安い料金を実現しやすいのでしょう。タブレットの購入費用は4万円程度になるケースも珍しくありません。ただ、半年・1年の一括払いで無料になる場合もあります。

オンライン授業では、1か月あたり14,000円程度で指導を受けられます。有名大学の学生講師やプロ講師を指名すると料金が高くなる仕組みです。指導プランが豊富で家庭の経済事情に応じて無理のない選択ができます。手持ちの教材を活用してコストを節約することも可能です。

通信教育のメリット・デメリット

通信教育にはメリットだけでなくデメリットもあります。受講してから後悔しないように、メリットとデメリットの両方をふまえて判断することが重要です。引き続き、通信教育のメリット、デメリットについて解説します。

メリット

通信教育のメリットは自分のペースで学習を進められることです。習い事や部活が忙しいときは自分の判断で学習の負担を減らせます。

月額制でコンテンツを学習する場合は、たくさん学ぶほどコストパフォーマンスがよくなります。

時間に余裕がある方であれば学べる量が増えて学習効果が高まる可能性も高いです。

デメリット

通信教育では、添削者と用紙を通してのみやり取りをするため、わからないことをすぐに解決できません。基本的には添削者と対面しないので、モチベーションを管理してもらうのも難しいです。

その点、通信教育とは別にオンライン家庭教師も併用すれば、気軽にわからないことを質問できるだけでなく、講師に通信添削や動画学習のモチベーション管理までお願いできるため、途中で挫折するリスクも減らせます。

オンライン家庭教師のメリットやデメリットをさらに細かく知りたい方、おすすめのオンライン家庭教師について知りたい方などは下記の記事もご覧ください。

オンライン家庭教師は中学生におすすめ? メリット・デメリットを詳しく解説!

【2025年最新版】オンライン塾おすすめ徹底ガイド

通信教育で安定的に成果を上げるポイント

通信教育は、やり方次第で挫折のリスクを減らせるだけでなく、さらに学習効果を高められます。引き続き、通信教育で安定的に成果を上げるポイントについて解説します。

自分で調べる学習習慣を確立する

自分で調べる学習習慣を確立すれば、気軽に質問できない通信教育でも挫折せずに取り組めます。

参考書や辞書、インターネットなどをフル活用して、通信教育の教材や課題でわからないことを自分で解決できるように練習しましょう。

最近ではAIチャットの精度が高まっているので、リサーチに役立てるのもおすすめです。

定期的に学習を支援してもらう

通信教育は独学に近い学習スタイルであるため、方法を誤ると学習効果が急激に低下してしまいがちです。

第三者から定期的に学習状況を確認してもらい、通信教育における学び方について支援を受けるのが望ましいといえます。

たとえば、保護者の方に教材で重要な部分を理解できるように解説してもらったり、暗記しやすいように覚える部分に印をつけてもらったりすると効果が高まるでしょう。

保護者の方から受けたほうがよいサポート、NG行動などについては下記の記事もぜひ参考にしてみてください。

中学生の定期テストに必要な親のサポート8選! やってはいけないNG行動も理由とともに解説

通信教育サービスの選び方

教育系のさまざまな企業や団体が通信教育サービスを提供しています。選び方を間違えると期待した成果が現れないかもしれません。ここでは通信教育サービスの選び方について解説します。

企業・団体の実績を確認する

成果を重視するのであれば企業・団体の実績を確認することが重要です。

たとえば、受験対策に通信教育を導入するのであれば、難関校の合格実績があるかどうかに着目します。

志望する学校の合格者数が多ければ、入試内容と通信教育の出題内容がマッチしているかもしれません。

サポート体制を比較する

通信教育で挫折するリスクを減らすにはサポート体制を比較して選ぶことも重要です。

たとえば、学年末まで同じ指導者がお子様の成長を継続して支援するサービスがあります。

最近では、生成AIチューターによって疑問を即座に解決できるサービスも登場し始めました。お子様に適したサポートを受けられるサービスを選びましょう。

自分に適したカリキュラム、教材かどうかチェックする

有名な通信教育サービスであっても自分に適したカリキュラムだとは限りません。

ブランドだけで通信教育を選ぶと学習内容に興味が持てず、いつの間にか挫折してしまうこともあります。公式サイトで各科目のカリキュラムや教材を必ず確認しましょう。

出題例もよく確認して難易度が高すぎないかどうか判断してみてください。

レビュー・口コミを参考にする

通信教育を受けてどのような効果が得られるのかレビューや口コミを参考にしましょう。

「計算テストで全問正解できるようになった」「教材が面白いのか主体的に勉強する習慣が身についた」などの良い評判があれば安心して受講できます。

公式サイトにはポジティブな感想が多いので、デメリットまで正確に把握したい方は客観的な立場の口コミサイトも確認してみましょう。

モチベーションが高まる仕組みに着目する

モチベーションが高まる仕組みの通信教育を選ぶことも大切です。

勉強して貯めたポイントでゲームを追加できるシステムや、課題のクリア状況によって全国的に表彰されるシステムなどが例として挙げられます。

夢中で勉強してしまう仕組みのサービスを探してみましょう。

まとめ

通信教育には自分のペースで学べるというメリットがある一方で、モチベーション管理が難しいというデメリットもあり、挫折のリスクをふまえたうえで受講を検討する必要があります。

リアルタイムで学習を支援してくれる存在がいれば、挫折を防げるだけでなく学習効果も大幅に高められるかもしれません。

通信教育の効果を高めたい方や、通信教育とオンライン授業を併用してみたい方は、Axisのオンライン家庭教師のホームページをご覧ください。