英検®は高校・大学受験を有利に進めるために必要な資格です。英検®専門の塾を利用すべきか迷っている方もいるでしょう。今回は英検®の合格に向けて塾を利用するときの基礎知識をおさらいしつつ、専門塾と一般塾のどちらを利用すべきかについて解説します。英検®の塾に通うのが難しいときの学び方も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
目次
英検®の塾を利用するときの基礎知識
英検の塾を利用する前に、そもそも英検の概要を知っておく必要があります。まずは、英検の塾を利用するときの基礎知識として、英検の概要や受験の流れ、近年の動向などから解説します。
英検の概要
英検とは、年代を問わず受験できる日本トップクラスの知名度を誇る英語試験です。公益財団法人日本英語検定協会が文部科学省後援で実施しています。
5級・4級・3級・準2級・2級・準1級・1級に区分されており、自分の英語力に応じた級を受験できます。5級が最も難易度が低く、1級が最も難易度が高いです。
近年は大学受験で英検の成績を活かして出願できるケースが増えており、難易度の高い級を取得して志望校合格に役立てることもできます。
英検の概要、受験するメリットなどについては下記の記事でもご確認いただけます。
英検は大学受験に使えない? 受験するメリットや共通テストで利用できる大学例を紹介!
英検の受験の流れ
英検は、基本的に本会場(協会が設置する公開会場)・準会場(協会が認めた学校・塾などが設置する試験会場)で受験できます。
最近ではコンピューター方式の英検S-CBTでの受験も普及し始めています。従来型と実施方式は違いますが、問題形式や難易度、級認定、合格証明書発行、英検CSEスコア取得などに違いはありません。
試験日が多いので、部活を含めて自分の都合に応じて受験しやすいです。
英検の動向
英検S-CBTの導入が進んでいることをお伝えしましたが、英検の動向としてほかにも注目すべき変化が訪れています。たとえば、問題形式のリニューアル、英検準2級プラスの開始などです。
【問題形式のリニューアル】
英検は2024年第1回から、3級以上の試験について一部新たな形式の出題が加わり、リニューアルされました。現行の学習指導要領の外国語で求められる新たな英語能力観を反映するためです。
具体的な変更点の例は下記の通りです。
・英作文問題の出題数の増加
・要約問題の追加
・話題導入文の追加
・Eメール問題の追加
・試験時間の延長
合格するには変更点を素早く把握して対策を始めることが重要です。
【英検準2級プラスの開始】
親御さんが学校や塾に通っていたころは、中学生で準2級を取得できたら優秀だと思われていたのではないでしょうか。
これまでの価値観が大きく変わる可能性をもたらすのが、英検準2級プラスの開始です。開始する背景は、英検準2級と英検2級の難易度に大きな差があったことだといわれています。準2級に合格してから2級に合格するまで約2年間かかり、受験のハードルが高くなっていたようです。
2025年から開始する級なので、まだ動向を見守る必要がありますが、今後は「中学生で英検準2級プラスを取得していれば高校受験が有利になる」という価値観が生まれることもあるかもしれません。
このように英検は、時代の変化に応じて制度や試験内容が変化しやすいです。年々変化する情報をいち早くキャッチアップするには、最終的に塾の利用を検討するとよいでしょう。
英検®を塾で受ける、学校で受けるメリット・デメリット
英検は協会が設置する公開会場である本会場以外に、塾や学校で受けることも可能でした。本会場と、塾や学校のどちらで受けるべきか迷っている方もいるでしょう。
英検を塾や学校で受けるメリット・デメリットをお伝えするので、会場選びの参考にしてみてください。
メリット
英検を準会場になっている塾、もしくは学校で受けると検定料が大幅に安くなります。近くの慣れた環境で受験できるため、試験当日に道に迷う心配もなくて安心です。
本会場の場合、受験生が多いので試験の説明も長く、試験開始まで時間がかかります。その点、塾や学校では入室してから試験がスムーズに開始するので、待ち時間のストレスも少ないでしょう。
デメリット
英検を塾で受ける、学校で受ける場合は、申し込みに制限が生じます。塾や学校は小規模な会場なので、定員に達すると募集が打ち切られる流れです。
また、塾や学校などでの受験は5級~2級の一次試験だけに対応しています。級によってはそもそも対応していない点に注意が必要です。
そのほか、基本的に塾や学校で受けるときは成績表を受け取りに行く必要もあります。本会場のように郵送してもらえない点に不便を感じる方もいるかもしれません。
英検®は専門塾で学ぶべき?それとも一般塾??
英検の専門塾であれば、英検の専門家から指導を受けられます。試験傾向の分析に基づく対策をしてもらえるため、難易度の高い級も合格しやすくなるでしょう。
ただし、英検以外に各科目の受験指導を受けられません。英検の専門塾だけで高校・大学受験の対策をするのは難しいといえます。
その点、一般塾であればほかの科目と同時並行で英検対策をしてもらうことも可能です。ただ、英検対策に特化した講師が見つかるとは限らず、難易度の高い級だと対策が不十分になることも想定されます。
比較的簡単な級を狙う場合は一般塾、難易度が高い級を狙う場合は専門塾を選ぶとよいでしょう。
英検®におすすめなのはオンライン家庭教師
英検の合格に向けて専門塾と一般塾のどちらを利用すべきかについて解説しました。
もし一般塾を利用するのであれば、さらにおすすめの塾があります。近年になってニーズが増え始めたオンライン家庭教師です。オンライン家庭教師は、映像通話システムを活用して自宅で講師の授業が受けられるサービスを意味します。引き続き、英検にオンライン家庭教師がおすすめの理由を解説します。
英検取得済みの講師をマッチングしてくれる
一般的な集合塾では在籍講師が固定されており、英検上級を取得している講師がいない場合も珍しくありません。
その点、オンライン家庭教師であれば全国から講師をマッチングできる仕組みが整っています。英検1級に合格している講師などをスムーズに紹介してもらえます。
英検の専門塾に通わなくても上級の取得までサポートしてもらえるのが安心です。
マンツーマンだからスピーキングの訓練がしやすい
英検は3級から筆記とリスニングの一次試験と、面接形式のスピーキングの二次試験に分かれます。筆記とリスニングは一人でも上達させられますが、スピーキング練習は対面での英会話が不可欠です。
オンライン家庭教師であればマンツーマンで講師と対面できるため、英会話の練習も気軽に行えます。集団授業だと恥ずかしくて発言できない方でも堂々とスピーキングに取り組めるはずです。
スピーキングの訓練不足で二次試験に落ちてしまうリスクを大幅に減らせるでしょう。
通塾の時間を減らして無理なく英検対策ができる
中学生や高校生は、高校・大学受験に向けてさまざまな科目を勉強したり、定期テスト対策をしたり、部活動に挑戦したりします。中には楽器やプログラミングなど、勉強以外の習い事をしている方もいるでしょう。
英検が受験で有利になるとわかっていても、時間不足で対策を始められないケースも珍しくありません。その点、オンライン家庭教師であれば自宅でレッスンを受けられます。通塾の必要がなく移動時間を削減できる分、じっくりと英検対策に打ち込めます。
対策を始めるハードルが下がるので、英検の受験が遅れるリスクを減らせるでしょう。
まとめ
日本では少子高齢化が加速的に進み、政府主導の法改正によって外国人労働者の流入も増え始めています。子どもたちが将来的に外国人と働く機会が増える可能性は高く、英語の必要性はますます高まってきているといえるでしょう。
社会における英語の必要性が高まれば、高校や大学でも英語スキルが重視されるのは必然です。受験で英語力を証明するために、英検取得の意義も高まるでしょう。
学校生活が忙しいと英検取得が後回しになってしまいがちです。とにかく学習のハードルを下げて、早い段階で対策を始められる環境を整備しましょう。
英検対策を自宅で気軽に始めたいという方は弊社ホームページにて。