梅雨の時期は体調不良になりやすく、勉強のペースが乱れやすいです。雨の日が続いてなんとなくやる気が起きないこともあるでしょう。そんな梅雨でもモチベーションを維持して勉強できれば、クラスのライバルやほかの受験生と差をつけることもできます。
今回は、梅雨の概要や体調不良になりやすい原因をおさらいしたうえで、雨の日でも集中して勉強するための対策を解説します。梅雨の時期を想定してテストや模擬試験に備えたい方もぜひ参考にしてみてください。
目次
梅雨とは?
梅雨とは、6月上旬から7月中旬ごろまで雨が続いて湿っぽくなる季節を意味します。梅雨の時期が始まることを梅雨入り、梅雨の時期が終わることを梅雨明けといいます。
梅雨は日々の生活にさまざまな影響を与えることから社会的に関心の高い事柄です。受験生にとっても例外ではなく、体調やモチベーションにも関連してきます。
ちなみに、梅雨になんとなく体がだるかったり、頭が重いように感じたりする状態は「梅雨だる」といわれています。
気づかぬうちに梅雨だるになってしまえば、いつの間にか勉強時間が減ってしまうかもしれません。ペースを乱さずに勉強を続けるためにも、梅雨について最低限の理解をしておくことが重要です。
梅雨はいつからいつまで?梅雨入り・梅雨明けの時期
梅雨入り・梅雨明けの時期は気象庁が公表しています。
平年の時期については、関東甲信地方は6月7日ごろが梅雨入り、7月19日ごろが梅雨明けとなっており、近畿・中国地方などは6月6日ごろが梅雨入り、7月19日ごろが梅雨明けとなっています。
一般的な3学期制の中学校を例に挙げると、1学期の中間テストの時期は5月中旬から下旬、期末テストは6月下旬~7月上旬です。
したがって、おおよそ中間テストが終わってから梅雨の時期が始まり、期末テストは梅雨の時期に行われます。7月前半には塾の模試が行われることもあり、梅雨の時期とかぶって雨の日に受験となる場合も珍しくありません。
中間テストが明けたのに、気候はどんよりとしていて勉強する気が起きず、いつまでも期末テストや模試に向けた切り替えができないといったケースもあるでしょう。
梅雨入り・梅雨明けとテスト、模試の時期をあらかじめ把握しておき、勉強に集中できるような心構え、準備をしておくことが重要です。
梅雨における体調不良の原因
梅雨における体調不良の原因は、気圧の変化が激しいこと、湿度が高いことなどです。
人間には体を活動させる交感神経とリラックスさせる副交感神経が備わっており、梅雨になると気圧変動に対応できるよう、交感神経が優位になって緊張状態の持続によりエネルギー消費が増えやすくなります。
疲れやすいにも関わらず、副交感神経が優位になりにくいので、リラックスしづらく睡眠不足にも陥りやすいです。
そのほか、湿度が高いと体から汗も排出しにくくなり、体内の余計な水分や老廃物によってだるさも生じやすいといわれています。
じめっとした不快感もストレスになり、なんとなく体調が悪いように感じ、勉強意欲が湧きにくいのも厄介です。
梅雨の体調不良を防ぐには?
梅雨に体調不良になると勉強のリズムが乱れてしまいます。学校や塾の授業を休んでしまえば、次回の授業についていけなくなるかもしれません。
体調不良の対策方法を把握しておき、適宜実行することが大切です。基本は自律神経を整えることを意識しましょう。
毎日決まった時間に起きて、バランスの良い食事を心がけるとともに、ストレッチやウォーキングで血流を良くするのがよいといわれています。雨で外出できないときは、室内でスクワットや踏み台昇降をするのもよいでしょう。
夜はゆっくりぬるめの湯船につかり、できるだけ汗をかいて体内の水分を排出します。
梅雨はどんよりとした日が続き、憂鬱な気分になりがちです。気分が落ち込んでしまわないように、なるべくカーテンを開けたり電気をつけたりして、部屋を明るくすることを心掛けることも大切です。
梅雨や雨の日に勉強に集中するための対策
梅雨や雨の日にペースを乱さずに勉強できれば、受験に必要な勉強時間を無理なく確保しやすくなります。
ちょっとしたポイントを意識するだけで、梅雨でも雨の日でも時間を無駄にせず、集中力を高めて勉強に取り組めます。引き続き、梅雨や雨の日に勉強に集中するための対策を解説します。
中学受験・高校受験・大学受験に必要な勉強時間が気になった方は下記の記事をご覧ください。
高校受験に必要な勉強時間はどのくらい?効果的な時間の使い方を徹底解説!
大学受験に必要な勉強時間はどのくらい?成績アップの秘訣もご紹介!
友達と勉強する
梅雨や雨の日に気持ちがふさぎこんで勉強に集中できないようであれば、友達と一緒に勉強するのもおすすめです。
友達と会話をしながら勉強すれば、気持ちが明るくなりますし、わからないことをお互いに教えあって勉強効率も高められます。
教えるときのアウトプットによって記憶の定着を促進することも可能です。
家族に勉強を教えてもらう
梅雨は雨が理由で家族も外出を控えがちになり、お兄さんやお姉さん、お父さん、お母さんが自宅で過ごす時間も増えます。
いつも忙しくしている家族に時間の余裕が生まれ、勉強を教えてもらいやすくなります。
日頃たまっていた疑問を投げかけ、わからないことや苦手分野を克服するチャンスです。勉強を通じて家族の仲を深めるのもよいでしょう。
集中力が自然に高まる環境を整える
梅雨や雨、曇りの気候をコントロールすることはできませんが、勉強部屋の環境を整えることはできます。
たとえば、除湿器を導入したり、エアコンのドライモードを活用したりして、湿度を下げることは可能です。湿度を下げることで不快感が減るので、雨の日でも集中力を高められるでしょう。
そのほか、照明を昼白色(太陽に近い白色)にすると、勉強のスイッチが入って集中力が高まるといわれています。梅雨の時期に突入する前に照明も見直してみるとよいでしょう。
オンライン学習
梅雨や雨の日におすすめなのがオンライン学習です。
オンライン塾・オンライン家庭教師であれば映像通話によって自宅で講師の授業を受けられます。雨の日に傘やカッパの準備をして通塾する必要がなく、保護者様も車で送り迎えする必要もありません。
雨の影響を一切受けないので、体が冷えて体調不良になるリスクも減らせます。梅雨や雨の日でも環境に左右されずに勉強できるのが快適です。
梅雨や雨の日に適した自宅以外の勉強場所
梅雨や雨の日だと基本的には外出しづらくなるため、自宅で勉強する方も多いでしょう。ただ、梅雨や雨の日に自宅にこもっていると、気持ちがふさぎ込んで勉強のやる気が落ちてしまう方もいるかもしれません。梅雨や雨の日に適した自宅以外の勉強場所もご紹介します。
図書館
図書館司書の間では、雨の日だと公共図書館は来館者数が減りやすくなるといわれています。
いつもより人が少なければさらに静かに勉強しやすくなり、梅雨であっても学習効率が高まるでしょう。
図書館に傘を置き忘れてしまう方が多いので、雨の日に利用するときは注意してください。
カフェ
雨の日のカフェはいつもと違った静寂につつまれ、照明や雑貨、インテリアなどもロマンチックに見え、さらにおしゃれな空間になります。
ジャズなどの優雅なBGMも流れていて、梅雨でどんよりとした気持ちも明るくなり、前向きに学習できるでしょう。コーヒーを飲めるので、眠気も冷めて集中しやすいです。
梅雨や雨の日に勉強するときに気になるよくあるQ&A
梅雨や雨の日に勉強するときは、普段と違った悩みや疑問が生じることがあります。ここでは梅雨や雨の日に勉強するときに気になるよくある質問にQ&A形式で回答します。
Q1.梅雨や雨の日にどうしても勉強に集中できないときは?
A1.布団やソファでごろごろしながらでもいいので、勉強に役立つYouTube動画を視聴してみましょう。
YouTube動画であれば、教科書や参考書、ノート、筆記用具を用意する必要がありません。体調が少し悪くても、やる気がまったくでなくても、スマホのタップ操作だけで勉強を始められます。
動画コンテンツは、映像や図、グラフ、表、写真などの視覚的な資料が充実しており、教科書や参考書を読むよりも内容をイメージしやすく理解しやすいです。
YouTubeを視聴するだけで、日頃の学習でわからなかったことや疑問点を解消できることもあるでしょう。なお、わかりやすいチャンネルが見つかったら、チャンネル登録をしておくことで、その後も継続して学習に役立てられます。
Q2.雨音は勉強の効果を下げる?
A2.雨の日になると勉強をしているときに雨音が聞こえてくることがあります。勉強をするうえで雨音が聞こえないほうがよいのか気になっている方もいるかもしれません。
雨音のような環境音があると、人間の脳は効率的に働くという研究結果もあるようです。したがって梅雨や雨の日には、必ずしも静かな場所に出かけて勉強しなくてもよいということです。
梅雨や雨の日に自宅で勉強するときは、あえて雨音が聞こえる場所で勉強してみるのもよいでしょう。
まとめ
梅雨は気候の変化や長く続く雨の日によって、体調やメンタルを崩してしまいがちです。
ですが、工夫によっては体調を整えながらやる気を下げず、いつも通りに勉強していけます。ライバルよりも勉強時間を増やして差をつけることも可能です。
とはいえ通塾の際に雨にさらされると、どうしても体に負担が生じてしまい、風邪をひくリスクも高まります。可能であれば、気候の影響を受けずに勉強できる環境を整えるのが望ましいでしょう。
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