中学受験では秋の過ごし方が合否に影響を及ぼします。秋の過ごし方を誤ると、夏にかかったエンジンが失速して、成績が下がることも…。今回は、中学受験で秋が重要な時期である理由をお伝えしたうえで、秋にやる気を出す過ごし方や秋のスランプから抜け出す方法を解説します。秋の季節にしっかり勉強して、ほかの受験生に差をつけましょう!
目次
中学受験では秋の過ごし方が重要な理由
中学受験では夏が天王山といわれることも多く、過酷な夏期講習が実施されます。夏に思い切り勉強した反動や蓄積された疲労、ほっと一息つきたい感情などにより、秋にやる気が起きなくなってしまうケースも珍しくありません。受験まで猶予がある4年生・5年生であればなおさら当てはまるでしょう。6年生のお子さまがそうなってしまって、あわてる保護者の方も数多く見てきました。
9月には模試が実施されて成績が返却され始めますが、夏を機に実力を試し始める受験生も多くなり、結果が振るわず落ち込むこともあります。夏の努力が反映されるまでに時間がかかることもあるのでしょう。
しかし、モチベーションが低下すると成績が伸びにくくなり、悪循環・スランプに陥るリスクも高まります。反対にほかの受験生がやる気を失っているタイミングで勉強すれば、合格の可能性を高められるかもしれません。
中学受験では夏だけでなく秋も踏ん張りどころです。志望校の過去問対策も本格化してきます。あらためて秋の過ごし方を重要視してみてください。
中学受験で秋にやる気を出す過ごし方
中学受験では秋の過ごし方が重要であることをお伝えしました。とはいえ、やる気が低下してしまったとき、どのように過ごせばよいのか悩む方もいるでしょう。引き続き、中学受験で秋にやる気を出す過ごし方を詳しく解説します。
思い切って勉強しない日をつくる
車がガソリンを燃焼して加速するように、人間もエネルギーが枯渇するとやる気が出ません。エネルギーをチャージするために、思い切って勉強しない日をつくることも大切です。学校や塾が休みの日に丸一日趣味に没頭したり、外出して美味しいものを食べに行ったり、スポーツでストレスを解消したりするとよいでしょう。
とはいえ、受験勉強をしないと、うしろめたさを感じてしまいがちです。その場合は、毎日の学習時間を増やして丸1日休める時間を作りましょう。たとえば1日2時間増やせば、8日で16時間勉強したことになり、休みに16時間好きなことをしてから8時間睡眠できる権利を得られます。
休みの分を先に勉強しただけなので、勉強時間は減っていません。丸1日安心して休めるはずです。
いつもと違う環境で勉強する
塾の自習室や自宅の自室、リビングなどで勉強している方は、いつもと違う環境で勉強すると、リフレッシュになりやる気が出る可能性もあります。
自室以外の部屋や親戚の家、カフェ、図書館なども検討してみるとよいでしょう。
保護者様の立場であれば、お小遣いを持たせて軽食を楽しめるようにしたり、お弁当を持たせたりしてあげると、勉強の楽しみが増えてさらにやる気が湧くかもしれません。
カフェや図書館を利用するメリットは下記の記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
志望校のイベントに参加してみる
秋には中学校で学校説明会や入試説明会、オープンキャンパスなどのイベントが開催されます。
施設を見学したり、授業・クラブを体験したりする中で、志望意欲が高まり勉強のやる気が湧く可能性もあります。
外出をしてリフレッシュもできるので、勉強のやる気が湧かなくてどうしようもないときは、気分転換もかねてイベントに参加してみるとよいでしょう。
志望校がまだ固まっていない方は、ぜひ以下のサイトから中学校の情報を確認してみてください。イベントに行きたい中学校が見つかるかもしれません。
受験生・保護者共々相談先を確保する
秋にやる気が出ない場合は、友達や学校の先生に相談するのもおすすめです。やる気を出す方法を教えてもらうことで、学習意欲を高めるヒントが得られるかもしれません。
保護者様の立場では、お子様が勉強しないとイライラして怒ってしまいがちですが、ほかの親御さんも同じ悩みを抱えています。
同じ悩みを解決した親御さんや、塾・家庭教師などの専門家にアドバイスをもらうと、お子様のやる気を自然に引き出す方法が見つかるでしょう。
オンラインでも学習相談を受け付けている塾・家庭教師もありますので、お忙しい保護者の方にはおすすめです。受験生・保護者共々相談先を確保してみてください。
中学受験で秋のスランプから抜け出す方法
中学受験で秋にやる気を出す過ごし方について提案しましたが、やる気があっても成績が低下してスランプに陥っている方もいるでしょう。
続いては、中学受験で秋のスランプから抜け出す方法を解説します。
学習習慣を維持する
中学受験で秋のスランプを脱するには学習習慣を維持することが重要です。学習を継続することで、学ぶ楽しさや理解力の急激な上昇が起きる可能性があり、スランプを抜け出すきっかけを得られる場合があります。
「塾の宿題は必ず期限までに提出する」「1日〇ページはテキストを読む」「1日〇問は問題を解く」など、最低限のタスクを決めて学習習慣を維持しましょう。
秋は読書の季節でもあります。勉強の合間に本を読むと将来やりたいことが見つかり、学びのスピード・質を高められるかもしれません。長文読解力の向上もスランプ克服のきっかけになる可能性もあります。学習習慣の維持とともに読書も生活に取り入れてみるとよいでしょう。
個別指導塾・オンライン塾を利用する
集団塾に通っているお子様であれば、集団に馴染めなかったり、通塾の負担が大きかったりして、勉強に集中できずスランプに陥っている可能性もあります。
どうしてもスランプを抜け出せない場合、思い切って個別指導塾やオンライン塾の利用に切り替えるのも1つの選択肢です。個別指導塾であれば、他者を気にせずに個別に授業が受けられますし、オンライン塾であれば、自宅で映像通話をしながら授業を受けられます。通塾の負担が無くなることもオンラインの強みですね。ネット環境があれば場所を移動できるため、いつもと違う部屋で勉強して気分転換することも可能です。オンライン家庭教師なら個別で指導が受けられるので、マンツーマン指導がご希望ならこちらがオススメです。
集団塾と違って講師との相性が悪くても、個別指導塾やオンライン家庭教師なら臨機応変に変えることもできます。別の講師から説明を受けることで、学校や集団塾で理解できなかった問題、夏期講習、模試で解けなかった問題もわかるようになるかもしれません。
小学生の塾選びで失敗しないためのポイントは下記の記事で解説しているので、オンライン塾を検討する際にもチェックしてみてください。
小学生が後悔しない塾の選び方ランキング! 塾選びで失敗しないためのポイントは?【お悩み診断付き】
受験生・保護者共々睡眠・食事を見直す
睡眠不足によるメンタル不調、栄養不足による体調不良などが原因で、秋の成績が下がってスランプに陥っているかもしれません。
メンタル不調や体調不良は、親子間での口論にもつながりやすく、お子様の学習意欲・成績を下げることもあります。
受験生だけでなく保護者様も調子を崩さないように注意が必要です。
スランプから抜け出せないときは、親子共々睡眠・食事を見直すことから始めてみましょう。
中学受験では秋の成績に一喜一憂しないことも大切
9月の模試の結果が良くても、油断して成績が下がるかもしれません。結果が悪くて落ち込んだ場合も、勉強時間が減ってさらに成績が下がる恐れもあります。
つまり、模試の結果に一喜一憂せず、淡々と学習を続けていくことが、秋の模範的な過ごし方です。
落ち込んでしまった場合は、ひとまず間違った問題を復習してみましょう。計算ミスや時間不足などの原因が判明することもあり、もっと良い結果を出せた可能性に気づけて自信が湧く場合もあります。
少し立ち直ってきたら、わからなかった問題について参考書で調べたり、家族や先生、友達に質問したりして弱点を克服しましょう。
模試は9月以降にもたくさん受験のチャンスがあります。首都圏・近畿圏の中学受験の模擬試験のスケジュールは下記の記事で確認できるので、秋以降も果敢に挑戦してみてください。
首都圏の中学受験向け模擬試験16選! 実施日程(実施月)も一挙紹介
まとめ
中学受験では夏だけでなく秋の過ごし方も重要だとおわかりいただけたでしょう。
秋にやる気を出し、スランプを克服できれば自信がついて、志望校対策もスムーズになり、合格への可能性が高まります。
そんなお子さまが最後に伸びてくる子だと思っています。
今回紹介したやる気の出し方、スランプの克服法をぜひ試してみてください。
ほかにもやる気を出す方法、スランプを克服するヒントを知りたい方はAxisのオンライン家庭教師のホームページにて。