手早く合格を取れる小論文の書き方とは?塾関係者が例文付きで解説!

小論文の書き方

2020年度より大学入試で小論文が出題されるケースが非常に多くなりました。ところが対策の仕方が分からず、苦手意識を持っている人は多いです。実は、小論文は目的と構成を押さえれば合格ラインを越えやすい科目です。ここでは、合格を取れる小論文の書き方を紹介します。

小論文の書き方

改行の仕方や語尾の統一などの基本ルールはほとんどの人が知っていると思います。基本ルールの説明は省略して、そもそも小論文はどう書くのかという大枠を説明します。

 小論文と作文(感想文)との違い

多くの人が見落としがちですが、作文との違いが一番大切なポイントです。違いを見てみましょう。

MEMO
  • 作文:自分の体験や感想を書く
  • 小論文:自分の意見を書いて、読み手に納得してもらう

作文は「楽しかった」などの感想なので、楽しんでいる様子を読み手がイメージしやすいように書く文章力が求められます。それに対して小論文は読み手に納得してもらうための文章です。「決められた筋道」どおりに書くので、文章力は必要ありません。こうした違いがあるため、作文とは書き方が全く異なります。

小論文の構成

では、決められた道筋とは何でしょうか?
それは、文章の構成順に4つのパートに分かれます。

  1. 結論
  2. 反論
  3. 根拠
  4. まとめ
「高校生は勉強すべきか」というテーマに対して「勉強すべき」という意見での小論文を例に出して説明します。

①結論

最初に自分の意見を述べます。理由など細かい内容は書きません。意見の詳細は後のパートで述べるようにします。

高校生は勉強すべきと考える。

②反論

自分と反対の意見を提示し、それに反証するように論じます。自分の意見だけ書くよりも、反対意見とそれへの反論も書いているほうが、説得力が増します。

たしかに、高校生は様々な活動をして見識を広めるべきだという意見がある。しかし、費やしている時間の長い活動のほうが重要だ。

③根拠

自分の意見の根拠を書きます。ここが最も重要なパートです。なぜ重要かは後程説明します。
例文は短くしてありますが、実際にはもっとしっかり書きます。

高校生にとって一番長く時間を使っている活動は勉強だ。

④まとめ

最初に述べた自分の意見を繰り返します。最初と最後に2回意見を述べると「この人の意見は~なんだな」と伝わりやすくなります。

それゆえ、高校生は勉強すべきだ。
例まとめ
  • 結論:高校生は勉強すべきと考える。
  • 反論:たしかに、高校生は様々な活動をして見識を広めるべきだという意見がある。しかし、費やしている時間の長い活動のほうが重要だ。
  • 根拠:高校生にとって一番長く時間を使っている活動は勉強だ。
  • まとめ:それゆえ、高校生は勉強すべきだ。

小論文の種類

種類は大きく4つに分かれます。

  1. テーマ読みとり型小論文
  2. 課題文読みとり型小論文
  3. グラフ等読みとり型小論文
  4. 教科型小論文

①テーマ読みとり型小論文

「~について論じなさい」などのように、テーマが与えられてそれについて論じるタイプです。災害時のボランティアやSDGsなどのタイムリーな社会的テーマや、学部の専門分野に関するテーマが良く出題されます。

②課題文読みとり型小論文

一番多い出題形式です。課題文を読んで、その内容について自分の意見を書くタイプです。「日本文化の『間』について」「紙の本の将来について」など、高校生にとってあまりなじみのないテーマの文章が出てくる入試問題が多いです。著者の論点を読み取る読解力に加えて、出題者の意図を想像し、それに合わせて自分の意見をまとめる力が必要です。

③グラフ等読みとり型小論文

グラフや表を見てそこから読み取れる結果をまとめたり、その結果が出ている理由を考察したりするタイプです。グラフや表が何についてのデータで、データの特徴を読み取る必要があります。

④教科型小論文

理科の論述や数学の証明、英文読解など、他の教科の知識を使って書くタイプです。小論文という科目名になっていますが、実際には他の教科の学力を求める問題です。

この4種類を小論文としての難易度順に並べると、
①>②>③>④の順に難しいです。(①が一番難しいです)

受験予定の大学や、受験するかもしれない大学(共通テストの結果次第など)の小論文のタイプを確認しておきましょう。①②のタイプであれば慣れるのに時間がかかります。入試の3-6か月前までには小論文の勉強を始めておくほうがいいです。

最低限の努力で合格を取れる小論文の書き方

小論文を難しいと感じる人は、完璧を求めすぎるあまり、「書いているうちに迷子になる」「800-1200字も書けない」といった悩みに陥りがちです小論文は満点を取りに行く科目ではありません。そこに着目すれば、安定して合格ラインに向かうコツが見えてきます。小論文を成功させる秘訣は「分解」です

パートごとにメモを作る

前述のように、小論文は「結論」「反論」「根拠」「まとめ」の4パートに分かれています。まず、パートごとにメモを作りましょう。そして、そのメモを見て書けばいいのです。これで迷子になりません。単純なやり方ですが、極めて有効です。

例えば先ほどの「高校生は勉強すべきか?」という問いへの解答のメモを書くと、下記のようになります。

例文
  • (a. 結論)勉強すべき
  • (b. 反論)様々な活動→見識を広めるべきという意見
  • (c. 根拠)高校生は、授業を受ける時間が長い=勉強時間が長い
  • (d. 結論)勉強すべき

メモを順番に並べただけですが、これだけでも一応、主張が読み手に伝わります。後は、この流れを変えずに内容をふくらませばいいだけです。

「根拠」をふくらませる

ただし、4つのパート全てをふくらませようとすると、話の流れが変わったり、何を言いたいのか分からなくなってしまいます。そうなると減点してしまうことが多いです。ふくらませるのは「根拠」のパートだけでいいです。

なぜなら、前述のように小論文の目的は「読み手に納得してもらうこと」だからです。いくら結論を詳細に説明しても、根拠に納得してもらえなければ自分の意見に納得してもらえません。

根拠は数字を入れると、内容が具体的になり納得感が出ます。例えば、先ほどの「高校生は勉強すべきか」というテーマに対して「根拠」に数字を入れると、以下のようになります。

例文
  • (a. 結論)高校生は勉強すべきだと考える。
  • (b. 反論)たしかに、様々な活動をして見識を広めるべきだという意見がある。しかし、私は一日の中で一番長く行う活動が、高校生にとって一番重要な活動だと考えている。
  • (c. 根拠)実際、一般的な高校生の一日の活動時間は、睡眠時間を除くと17時間くらいだ。朝8時半から夕方16時半まで学校にいるとすると、8時間は学校にいる計算になる。要するに、活動時間17時間のうち5割近くは学校での活動だ。そして、学校での活動時間の8割近くを授業が占めている。宿題に費やす時間を含めると、勉強をしている時間はさらに長くなる。つまり、一日の中で一番長い活動時間を使っているのは勉強なのだ。
  • (d. 結論)したがって、高校生は勉強すべきだと考える。

これだけでも「なぜ勉強すべきと考えているか」が伝わります。さらに、根拠の中に「その先」を入れると根拠の納得感がさらに高まります。例えば、以下のような流れで書きます。

「勉強をたくさんする→科学的思考が身につく→仕事の質が上がる→給料が上がる→買いたいものが買える→人生の幸福感が上がる→だから勉強すべき」

小論文の構成はすべて同じですので、どのテーマでも使えます。パートごとにメモを作る。根拠に数字と「その先」を入れる。これだけで小論文はほぼ完成です。迷子にならず、字数も相当稼げます。

テーマで迷子になったら接続詞を入れてみる

テーマ読みとり型の小論文の場合、テーマを見ただけでは何を書いていいか分からない場合があります。例えば、「平和と争いについて論じなさい」などです。平和と争いの何について論ずればいいのか分かりにくいです。最近ではこうしたテーマは減ってきていますが、入試本番でいきなり出題されると焦ってしまいかねません。

テーマ読みとり型で2つの語句が提示された場合、聞かれているのは「語句間の関係性」です。言いかえると「平和と争いの関係について論じなさい」という問題なのです。ではどうやって関係性を考えればいいかと言うと、「平和」「争い」といった語句の間に、対比か順接の接続詞を入れると分かりやすくなります。

例えば、「平和」と「争い」の間に対比の接続詞である「一方」「それに対して」という言葉を入れてみましょう。

私は、平和を望む人がいる一方で、争いを望む人もいると考える。
なぜなら、争いごとを避けて平和に暮らしている人がいるのに対して、自ら争いをしかける人もいるからだ。

また、「順接」にするなら、「だから」という言葉を加えると分かりやすくなります。

私は、平和を望むから争いが起こるのだと考える。
なぜなら、争いが起こるのは「自分の平和を脅かされると感じたとき」と「自分が平和な状態にいないと感じたとき」ではないだろうか。平和を望んでいるから争いが起こるのだ。

対比と順接のどちらで書いても問題はありません。対比か順接を語句の間に入れてみて、書きやすいほうで書けば大丈夫です。

まとめ

いかがでしょうか。小論文もやり方次第で、難易度が上がったり下がったりします。
作成した小論文に対して意見をもらうことで、さらに精度は増していくしょう。
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