【医学部】高2夏休みの勉強スケジュールの立て方

「医学部に現役合格したい!…でも何から手をつければ効率よく勉強できるわからない」
「高2夏は学校の勉強と受験勉強のどちらをがんばればいいか迷っている」

このようなお悩みを抱えている医学部志望者は多いのではないでしょうか。

医学部受験は大学受験の最高峰です。計画的に勉強することが合格への近道です。

そこで、高2夏休みの過ごし方と勉強の仕方についてお伝えしたす。

高2夏休みの勉強スケジュールの立て方

医学部入試は最難関入試です。偏差値だけなら東大レベルです。

だからといって応用問題にいきなり手をつけると、余計遠回りになる恐れもあります。

下記の画像をご覧ください。医学部入試に必要な科目の一覧です。

共通テスト 一般入試

国公立大学

・英語
・数学ⅠA・ⅡB
・国語(現代文・古文・漢文)
・理科2科目(生物・物理・化学などから選択)
・地歴公民1科目(世界史、日本史、地理、倫理・政治経済などから選択)
・英語
・数学ⅠA・ⅡB・Ⅲ
・理科2科目(生物・物理・化学などから選択)※大学によって国語・小論文も必要
私立大学

・英語
・数学ⅠA・ⅡB
・理科2科目(生物・物理・化学などから選択)

・英語
・数学ⅠA・ⅡB・Ⅲ
・理科2科目(生物・物理・化学などから選択)

※一部大学は数Ⅲ不要か、数学か国語を選択

入試に必要な科目数が多いため、計画的に勉強が求められます。

なかでも、高2の夏休みはとても大切な受験対策の機会です。高2夏休みの勉強スケジュールの立て方を紹介します。

目標点数を決める

まず、志望校に合格するには何点取る必要があるのかを見定めておきましょう。

例えば国公立を受ける人なら、共通テストを必ず受けます。共通テストでは何点必要なのかを科目ごとに設定します。

共通テストの得点率は最低85%以上必須の人が多いです。目標より少し上を目指すほうが目標に届きやすくなりますから、共通テストでは9割を目指しましょう。

誰でも得意科目・苦手科目があります。全科目9割ではなく、英語が得意で物理が苦手なら英語は:95%目標
物理:80%目標

のように、得意科目で点数を稼いで苦手科目を補うような目標点数にします

なお、理Ⅲ、京大の志望者は全科目満点を狙いましょう。2021年度の共通テスト初年度に数学の平均点が30点台になったときのように、波乱の起きる科目が1科目ぐらいは出てきます。

平均点が例年どおりでも、予定通りの点数を取れないケースはよくあります。ほぼ全科目9割前後取ったのに国語が5割しか取れず、志望校を下げざるを得なくなる受験生は毎年います。

波乱を起こさないようにする、波乱が起きてもビハインドをカバーできる点数幅を大きくするためには、「全科目満点狙い」でちょうどいいです。

対策する単元を絞る

科目ごとの目標点数を決めたら、つづいて夏の間に対策する単元を2-3つに絞りましょう。問題集でいえば100ページ未満の範囲に絞ります。

高2の夏時点では、どの科目にも苦手単元を抱えているのが普通です。そうした苦手単元を「全部克服する」と意気込んでもそこまでの対策しきれるのは時間的に難しいです。

各科目2-3単元までに絞りこみましょう。

勉強に使う問題集を決める

対策する単元を絞るのと同時に、どの問題集を使って対策するのかも決めておきましょう。『チャート』『リードαの』ような網羅系の問題集や、科目によっては『プラチカ』『英文法ファイナル』のような実践系問題集など、「今の自分の実力」に合わせたものを選ぶようにします。

問題集を決めておけば、学習予定を立てやすくなります。

使う予定の問題集の該当単元が50ページあり、夏の学習期間が20日間あるとします。そうすると1日3ページペースで勉強すればやり切れるとわかります。

可能なら共通テスト対策をする

英語や数学、国語など、一部科目の共通テスト範囲を勉強し終えている人もいます。中高一貫校なら英語の大半、数学ⅠAⅡBCのほとんど全範囲の授業を終えています。古文を学校の進度より自学習している人も多いでしょう。

共通テストの範囲を終えていれば、高2夏休みには共通テスト対策をしましょう。予想問題や過去問を繰り返し解いて共通テストの傾向に慣れるようにします。

ただし、予想問題や過去問でもし5割未満の正答率なら単元ごとの演習に戻るほうがいいかもしれません。

リフレッシュ時間も入れる

学習計画には「何の予定もない時間帯」も入れるようにしましょう。

勉強し続ける計画を立てても途中で疲れてきてしまいます。集中が切れても、計画どおりに過ごすことを目標に机に向かいつづける人もいますが、一度リフレッシュして集中力を復活させてから勉強に取り組むほうが学習効果を見込めます

また、「何の予定もない時間帯」を学習計画に入れておけば、疲れてきても「この時間まではがんばろう!」と自分自身を元気づけることもできます。

医学部受験で高2夏休みが重要な理由

ここまで高2夏休みの学習計画の立て方をお伝えしてきました。高2の夏休みは大学受験、とりわけ医学部受験に非常に重要な位置づけの時期です。

その理由を3つお伝えします。

忘れる前に復習するため

高2の夏休み前には、高校課程の勉強を半分以上習い終えている人がほとんどです。量が多くなってくると、どうしても記憶から抜けていきます。定期テストのときには解けていた問題を今は解けなくなっているかもしれません。

完全に忘れてしまうとまたイチからの勉強になるので、時間がかかります。多少なりとも記憶にある間に復習しておくと「勉強が短時間で済みます」し、「記憶に定着しやすくなる」こともわかっています。

受験までにいずれ勉強する内容なら、時短効果をねらって高2夏休みに復習しておきましょう。

学校の授業内容をわかりやすくするため

受験勉強を効果的に行うには、学校の授業の活用が便利です。学校の授業を受けて理解が5割までしか届かないのと、8割理解できるのとでは大きな差になります。復習するのにかかる時間も全く違います。

高2の夏休みが終わってからも、学校の授業はまだまだ続きます。新たな内容もぞくぞくと登場します。

高校の多くの科目は、「積み重ねの科目」です。これまでに習った内容を復習して理解しなおしておくとこれから学校で習う内容の理解度が高くなるので、理解度が上がり、今後の復習に必要な時間を短くできます

学習状況の振り返りに模試を有効活用するため

これまでの学習内容を理解できたかどうか、定着しているかどうかを把握するには、模試が便利です。

模試は「本当に入試に出やすい問題を濃縮した良質な総合問題」です。解きなれている問題集だけでなく初見の総合問題でも正解できれば、実力になってきていると言えるでしょう。

勉強した単元を解けるようになっているかどうかを、模試で判断するようにしましょう。例えば三角関数を復習したら、三角関数が身についたかどうかを模試で判断します。思っていたより模試で解けなければもう1周復習するか、復習の仕方を考え直しましょう

こうした振り返りを何度も行えば、自分に合った勉強方法も見つけられるようになります

まとめ

いかがでしょうか。医学部志望の高校2年生が夏休みの勉強スケジュールをどのように立てればいいかをお伝えしました。

科目ごとに目標点数を設定し、その目標点数に向けて単元を絞って対策します。

対策後は、模試を受けて勉強の成果を確認しておきましょう。

苦手単元で苦労している人、なかなか成果が上がってこない人は、弊社のホームページからご相談ください。

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