将来、近畿圏で中学受験をする方の中には、早いうちから模擬試験の受験を検討される方も多いでしょう。近畿圏における中学受験の模擬試験は1つではなく、運営団体によって特徴も異なります。特徴を把握したうえで最適な試験を受けることが重要です。今回は近畿圏の中学受験に役立つ模擬試験を3つご紹介します。選び方から解説しているのでぜひ参考にしてください。
目次
中学受験の模擬試験の選び方【近畿圏編】
早速、近畿圏における中学受験の模擬試験の選び方について解説します。
実績
近畿圏で模擬試験を開催している塾・教室によって合格実績が異なります。近畿圏における難関中学への合格実績が多い塾・教室であれば、試験問題の傾向を熟知している可能性が高く、模擬試験の信頼性も高まります。運営団体の合格実績を把握したうえで模擬試験を選びましょう。
対象学年
中学受験の模擬試験は、運営団体によって対象学年が異なります。基本的にどの模試でも小6・小5を対象としていますが、小4~小1を対象としていない場合もあります。中学受験を成功させるには、早いうちから学力を把握して対策を講じることが重要ですし、試験に慣れておくことも大切です。なるべく早いうちから受験できる模擬試験を選びましょう。
料金
定期的に模擬試験を受験するのであれば、1回あたりの料金を少しでも節約したいところでしょう。「算数・国語だけ」「算数・国語・理科だけ」など、必要な科目だけを受験して料金を節約できる模擬試験もあります。必要な科目だけ受けられるかどうかもチェックしてみてください。なお、当日申込みに対応している模擬試験もありますが、通常よりも値段が高くなってしまう場合もあるので注意してください。
成績確認までのスピード
模擬試験ごとに成績確認までのスピードが異なります。テストを受けてから、成績を確認するまでの期間が長引くと、その後の学習方針を定めるまでに時間がかかります。なるべく早く成績を確認できる模擬試験を選びましょう。スマートフォンやパソコンなどで確認できる模擬試験だと、より素早く成績を活用できるでしょう。
中学受験の模擬試験【近畿圏編】
続いて、近畿圏における中学受験の代表的な模擬試験をピックアップしてご紹介します。
中学受験実力判定模試:能開センター
中学受験実力判定模試は、能開センターが蓄積した中学受験のデータとノウハウをもとに作成している模擬試験です。
能開センターは、東大寺・大阪星光・西大和・四天王寺・清風南海・帝塚山・智辯和歌山など、近畿各府県の難関中学に多数の合格者を輩出しており、同模擬試験では近畿圏の難関中学を目指している生徒の学力を正確に測定できます。
5年生以下は偏差値から難関中学への合格可能性がわかり、6年生は詳細な志望校判定が可能です。
解答だけでなく解説まで記載された冊子が用意されるため、スムーズに復習できます。会員生であれば、テスト3日後には成績を携帯やパソコンで確認できるので、素早く今後の学習方針を決められるのが便利です。
実施団体 | ワオ・コーポレーション |
対象学年 | 小6・小5・小4・小3 |
実施頻度
※2024年度 |
小6:毎月(2月~12月)
小5~小4:各月(2月/4月/6月/8月/10月/12月) 小3:各月(4月/6月/8月/10月/12月) |
科目 | 小6:2科(算数・国語)、3科(算数・国語・理科)、4科(算数・国語・理科・社会)
小5:2科(算数・国語)、3科(算数・国語・理科)、4科(算数・国語・理科・社会) 小4:2科(算数・国語)、3科(算数・国語・理科) 小3:2科(算数・国語) |
受験費用 | 小6:2科→3,630円 (税込)、3科→4,400円 (税込)、4科→5,170円 (税込)
小5:2科→3,630円 (税込)、3科→4,400円 (税込)、4科→5,170円 (税込) 小4:2科→3,630円 (税込)、3科→4,400円 (税込) 小3:2科→3,630円 (税込) |
五ツ木・駸々堂模試:五ツ木書房
五ツ木・駸々堂模試は、近畿圏でトップクラスの規模を誇る中学受験の模擬試験です。近畿2府4県の私立中学校受験者の約半数が受験しています。
入試問題を分析した良問が出題され、精度の高い学力測定と志望校判定が可能です。
Sコースは通常の国語・算数だけでなく、国語S・算数Sという科目も加わり、より高難度の問題に挑戦できます。
同模擬試験の偏差値を受験の目安として提示する学校もあり、進学相談会で具体的な話をする際に活用することも可能です。
実施団体 | 五ツ木書房 |
対象学年 | 小6・小5 |
実施頻度
※2024年度 |
3月/5月/6月/9月(2回)/10月/11月 |
科目 | 小6・小5(一般コース):国語・算数・理科・社会
小6(Sコース):国語・算数・理科・社会・国語S・算数S |
受験費用 | 小6・小5(一般コース):5,390円(当日申込6,400円)
小6(Sコース):8,140円(当日申込9,150円) |
馬渕公開模試:馬渕教室
馬渕公開模試は、関西・東海でトップクラスの規模を誇る中学受験の模擬試験です。
単元・設問ごとの詳細データによって、苦手単元や間違いの傾向、難易度別の到達度などがわかり、受験後の学習方針を決めやすいです。
小5の第4回目からは志望校の判定に対応しており、4校の合格可能性がわかります。
試験実施後は約1週間で答案と2種類の成績表が配布され、成績表の見方でデータからわかることを詳しく解説しているのも親切です。希望者は無料で進路を相談できるほか、成績優秀生は特別講座を無料で体験できます。
小学生1年生から受験できるので、中学受験に向けて早期教育を重視している方も検討できるでしょう。
実施団体 | ウィルウェイ(馬渕教育グループ) |
対象学年 | 小6・小5・小4・小3・小2・小1 |
実施頻度
※2024年度 |
小6:2月/5月/6月/9月/11月
小5~小2:2月/5月/6月/9月/11月/翌年1月 小1:9月/11月/翌年1月 |
科目 | 小6~小4:国語・算数・理科・社会
小3~小1:国語・算数 |
受験費用 | 小6:5,830円(税込)
小5~小4:4,620円(税込) 小3~小1:3,410円(税込) |
中学受験の模擬試験に関するよくあるQ&A
中学受験の模擬試験に関するよくある疑問についてQ&A形式で回答します。
Q1.中学受験の模擬試験は自宅受験できる?
A1.自宅受験に対応している模擬試験もあります。
中学受験の模擬試験は自宅で受験できる場合があります。
ただ、近くに試験会場や塾の教室がないエリアに住む方のみ認め、すべての方が受験できないこともあります。詳細は模擬試験を実施する運営団体に確認が必要です。
Q2.中学受験の模擬試験は過去問を学習できる?
A2.過去問を販売している塾もあります。
中学受験の模擬試験をWebサイトでインターネット販売している塾もあります。
少しでも多く良質な問題をこなしたい場合や、過去にスケジュールの都合で受験できなかったときなどに役立ちます。販売に対応しているかどうか、塾に問い合わせてみましょう。
まとめ
中学受験で志望校への合格を勝ち取るには、模擬試験の成績を分析して学習方針を見直すことが最重要です。
近畿圏の難関中学を目指している方は、ぜひ今回ご紹介した模擬試験を受験してみてください。
ただ、模擬試験を受験しても成績の活かし方や復習方法がよくわからず、テストが無駄になるケースも残念ながらよくあります。
模擬試験の受験を検討している方はもちろん、模擬試験の活かし方に課題を抱えている方は弊社ホームページにて。