家庭教師を検討するとき、「プロ家庭教師と大学生の家庭教師、どちらを選べばよいのだろう?」と迷う保護者は少なくありません。
「料金が高くてもプロ講師に依頼したほうがよい?」「大学生の先生でも成績は伸びる?」「中学受験ならプロ講師がおすすめ?」など、講師選びにはさまざまな疑問があります。
プロ講師と学生講師には、それぞれ異なる強みがあります。プロ講師は豊富な指導経験や受験ノウハウを生かした戦略的な指導、学生講師は生徒との距離の近さや自身の受験経験を生かした指導を得意とする傾向があります。
そのため、「プロ講師だから必ず成績が上がる」「学生講師だから指導力が低い」と単純に考えるのではなく、お子さまの学年・学力・志望校・学習目的・性格などに合った先生を選ぶことが大切です。
この記事では、プロ講師と学生講師の違いを、料金・指導力・受験経験・相性などの観点から比較します。それぞれのメリット・デメリットや、どのような生徒におすすめなのかも詳しく解説します。
目次
プロ講師と学生講師の根本的な違い
プロ講師と学生講師の大きな違いは、単に「社会人か大学生か」という点だけではありません。指導経験、受験指導のノウハウ、学習計画の立て方、授業の安定性、料金、子どもとの距離感など、さまざまな点に違いがあります。
一般的には、プロ講師は「志望校合格や成績向上から逆算して、学習全体を設計すること」を得意としています。一方、大学生の家庭教師は、年齢の近さを生かして「生徒が質問しやすい環境をつくり、学習を継続させること」を得意とするケースがあります。
どちらが優れているというよりも、家庭教師に何を求めるかによって適した講師は変わります。
料金(費用相場)の違い
料金は、一般的に学生講師よりもプロ講師のほうが高くなる傾向があります。
学生講師の目安として、小学生が40分あたり約2,000~4,000円、中学生が約3,000~4,000円、高校生が4,000~5,000円程度、プロ講師は約5,000~9,000円程度とされています。
ただし、家庭教師の料金は講師の時給だけで決まるものではありません。週あたりの授業回数や1回の授業時間、学年、受験の有無、教材費、管理費、追加授業の料金などによって変わります。訪問型の家庭教師の場合は交通費、オンライン型の場合はシステム利用費などが追加される場合もあります。
また、料金が安いことだけを理由に学生講師を選ぶのではなく、「必要な指導をどれくらい受けられるか」という視点も必要です。反対に、プロ講師についても料金が高ければ必ず成績が上がるわけではありません。
いろんな家庭教師と比較して、料金が高いと思った場合でも、本部や教育アドバイザーなどのサポート体制が充実していたり、講師の実績が確かなことなど、理由が明確な場合もあります。実際に体験授業を受けたり、担当者に相談するなどして確認してみると良いでしょう。
プロ講師のメリット
プロ講師の大きな強みは、豊富な指導経験をもとに、生徒一人ひとりに合わせて学習を設計できることです。
特に受験では、「何を勉強するか」だけでなく、「いつまでに、どの単元を、どのレベルまで仕上げるか」という計画が重要になります。
受験ノウハウや指導経験が豊富
プロ講師は、これまで多くの生徒を指導してきた経験を持つことがあります。
そのため、単に問題の解き方を教えるだけでなく、「どこでつまずいているのか」「どの単元を優先して勉強するべきか」「どのような勉強方法が合っているか」「志望校合格に向けて何が不足しているか」といった点を整理しやすいことが強みです。
特に中学受験では、学校の授業だけでは扱わない内容が出題されることもあります。志望校によって出題傾向も異なるため、受験経験や指導経験を生かした対策が重要です。
プロ講師を選ぶ場合は、「プロ」という肩書きだけではなく、中学受験など希望する受験にどれだけ指導経験があるか、志望校に近い合格実績があるかを確認するとよいでしょう。
学習計画や学習管理まで任せやすい
家庭教師の役割は、授業で問題を解説することだけではありません。授業で理解した内容を自宅で復習し、次の授業までに演習することで、学習内容が定着していきます。
プロ講師の場合、授業内容だけでなく、宿題の量や難易度、復習方法、学習スケジュールなどを含めて指導できる場合があります。
特に「何を勉強すればよいのか分からない」「家ではなかなか勉強できない」という生徒にとって、学習全体を管理してもらえることは大きなメリットです。
難関校や専門性の高い受験対策に対応しやすい
難関中学、高校、大学などを志望する場合、単純な知識の習得だけではなく、過去問の分析や記述問題への対応など、志望校に応じた対策が必要になることがあります。
プロ講師は、これまでの指導経験を生かし、志望校の出題傾向を踏まえた授業を組み立てられる場合があります。
また、小論文や英語の記述、面接など、一般的な教科指導とは異なる対策でも、専門的な指導経験を持つ講師を選べることがあります。
プロ講師のデメリット
プロ講師にはメリットが多い一方、注意したい点もあります。お子さまの学習の量や質にも関わってきますので、詳細を確認していきましょう。
料金が高くなりやすい
プロ講師は、学生講師と比較すると料金が高くなることがあります。指導経験や専門性、受験ノウハウなどが料金に反映されるためです。
特に難関校対策や中学受験など、専門性の高い指導を希望する場合は、料金が高くなる可能性があります。
そのため、プロ講師を選ぶ場合は、単純に料金を見るのではなく、その料金でどこまでの指導を受けられるのかを確認することが大切です。
子どもによっては距離を感じる場合がある
プロ講師は指導経験が豊富である一方、年齢が大きく離れていることで、小学生などの生徒が緊張してしまうケースもあります。
どれだけ指導力の高い先生でも、生徒が「分からない」と言えなければ、授業の効果は十分に発揮されません。
そのため、プロ講師を選ぶ場合でも、体験授業などを通して、子どもが質問しやすい先生かどうかを確認することが重要です。
学生講師のメリット
大学生の家庭教師にも、プロ講師にはない強みがあります。特に、年齢の近さや自身の受験経験は、学生講師ならではのメリットといえるでしょう。
料金を抑えやすい
学生講師は、プロ講師と比較して料金が抑えられるケースがあります。同じ予算でも授業回数を増やせるため、基礎固めや反復練習を重視したい生徒にはメリットがあります。
たとえば、英単語や計算、学校のワークなどは、一度説明を受けただけで終わりではなく、繰り返し練習することが重要です。
そのため、1回あたりの授業料金を抑えて、受講頻度を増やすという選択肢も有効だと言えます。
年齢が近く、質問しやすい
一般的に、家庭教師は何歳からなれるかというと、高校を卒業して大学生になるタイミングですので、最短で18歳からになります。
そのため、学生講師は生徒との年齢が近くなりやすく、「お兄さん・お姉さん」のような感覚で接しやすいことがあります。
特に小学生や中学生の生徒の場合、年齢が近い先生のほうが緊張せず、分からないことを質問しやすい場合があります。
家庭教師では、生徒が「分かりません」と言えることが非常に重要です。分からないところをそのままにせず、すぐに質問できれば、理解不足の早期発見にもつながります。
自身の受験経験を生かしたアドバイスができる
大学生の先生は、自分自身が比較的最近受験を経験しているという強みがあります。実際に使った教材や勉強方法、模試の活用方法、受験期の過ごし方など、経験者だからこそ伝えられる情報があります。
志望校と同じ大学生の講師であれば、受験だけでなく、大学生活について話してもらうことで、生徒が将来のイメージを持ちやすくなることもあります。
「この大学に行きたい」「この先生のようになりたい」といった目標が、勉強へのモチベーションにつながる場合もあります。
学生講師のデメリット
一方で、学生講師には注意すべき点もあります。お子さまの学習方針やスケジュールにも関わってきますので、詳細を確認していきましょう。
指導力に個人差がある
学生講師は、大学生というだけで全員が同じ指導力を持っているわけではありません。学力が高いことと、教えることが上手であることは別です。
自分では簡単に解ける問題でも、生徒がどこでつまずいているのかを把握できなければ、分かりやすい指導にはつながりません。
そのため、学生講師を選ぶ際には、大学名や学力だけで判断せず、指導経験や教え方、対応できる教科なども確認することが大切です。
大学の予定によって授業日程が変わる場合がある
大学生の先生は、大学の試験や実習、就職活動などによってスケジュールが変わることがあります。特に受験生の場合、入試直前に安定して授業を受けられるかどうかは重要です。
学生講師を選ぶ際には、振替制度や代講制度など、講師本人以外のサポート体制が整っているかも確認しておきましょう。
プロ講師と学生講師はどちらがおすすめ?
ここまで紹介したように、プロ講師と学生講師にはそれぞれ違った強みがあります。そのため、「どちらがおすすめか」は、生徒の状況によって判断することが大切です。
難関中学受験を目指すならプロ講師がおすすめ
中学受験では、学校の授業だけでは対応しにくい問題や、志望校ごとに異なる出題傾向への対策が必要になることがあります。
特に難関校を志望している場合は、受験指導の経験が豊富なプロ講師に、学習計画や志望校対策まで含めて指導してもらう方法が考えられます。
「現在の成績から合格までに何をすればよいか分からない」という場合には、プロ講師の経験や指導力が役立つでしょう。
学校の授業や定期テスト対策なら学生講師もおすすめ
学校の授業内容の復習や宿題、定期テスト対策などが中心であれば、学生講師による指導でも十分対応できる場合があります。
年齢の近い先生なら質問しやすく、勉強への苦手意識がある生徒でも、比較的取り組みやすい環境を作れる可能性があります。
勉強が苦手なら「相性」を重視する
勉強が苦手な生徒の場合、講師の経歴以上に「この先生なら質問できる」と感じられるかどうかが重要です。
家庭教師はマンツーマンで授業を行うため、先生との相性が成績や継続しやすさに大きく影響します。
プロ講師か学生講師かを決める前に、体験授業で実際の指導を受けてみることをおすすめします。
費用を抑えながら授業回数を増やしたいなら学生講師
限られた予算の中で授業回数を確保したい場合は、学生講師を選ぶ方法もあります。
特に基礎学力を身につける段階では、1回の授業で大量の内容を進めるよりも、短い間隔で復習を繰り返すことが重要になる場合があります。
ただし、授業回数を増やすだけでは成績は伸びません。授業と自習をどのようにつなげるかまで考えることが大切です。
オンライン家庭教師ならプロ講師も学生講師も選択肢が広がる
近年は、オンライン家庭教師を利用する家庭も増えています。オンライン家庭教師なら、家庭教師が自宅まで移動する必要がないため、地域を問わずさまざまな講師から選びやすいというメリットがあります。
対面の家庭教師の場合、居住地域によって対応できる先生が限られることがあります。しかしオンラインであれば、遠方に住んでいる講師や、特定の教科・受験に強い講師の授業を受けられる可能性があります。
特に中学受験や大学の総合型選抜入試などで専門性の高い指導を希望する場合、オンライン家庭教師を選択肢に入れることで、講師選びの幅を広げられます。
一方で、オンライン授業では画面越しのコミュニケーションになるため、生徒が集中できる環境を家庭で整えることも必要です。
オンラインだから良い、対面だから良いと決めつけるのではなく、お子さまが集中して授業を受けられる環境かどうかで判断しましょう。
Axisのオンライン家庭教師なら、採用率約10%の全国にいる精鋭講師から授業が受けられます。プロの教育アドバイザーが学習相談や進路相談も随時無料で対応していますので、お気軽にご相談ください。
後悔しない家庭教師の選び方
家庭教師を選ぶ際は、「プロか学生か」だけでなく、次のポイントを確認しましょう。
STEP1.指導経験と対応できる教科を確認する
まず確認したいのが、講師の指導経験です。「小学生を何人指導したことがあるか」「中学受験の指導経験があるか」「希望する教科に対応できるか」などを確認しましょう。
特に受験生の場合は、一般的な家庭教師としての経験だけでなく、志望校や受験形式に近い指導経験があるかを見ることが重要です。
STEP2.体験授業で子どもとの相性を見る
講師選びで最も重要なのが、生徒との相性です。体験授業では、次の点を確認しましょう。
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生徒が質問しやすそうか
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説明が分かりやすいか
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生徒の理解度を確認しているか
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間違えたときに適切な声かけをしているか
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授業後に何を勉強すればよいか明確になっているか
保護者から見て良い先生であっても、子ども本人が「質問しにくい」と感じるのであれば、長期的な指導には向かない可能性があります。
STEP3.講師以外のサポート体制を確認する
家庭教師は講師だけでなく、運営会社や学習アドバイザーなどのサポート体制も確認しましょう。一例ですが、以下のような確認事項が挙げられます。
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講師の変更ができるか
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授業日の変更や振替に対応できるか
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学習計画・進路について相談できるか
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保護者への指導報告があるか
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講師に問題があった場合の相談窓口があるか
学生講師の場合は、大学の予定によるスケジュール変更への対応も確認しておくと安心です。
まとめ
プロ家庭教師と学生家庭教師には、それぞれ異なるメリットがあります。
プロ講師は、豊富な指導経験や受験ノウハウを生かして、志望校合格から逆算した学習計画を立てやすいことが強みです。特に難関校の中学受験や、短期間で成績を伸ばしたい場合、専門性の高い指導を受けたい場合には、プロ講師が適しているでしょう。
一方、大学生の家庭教師は、比較的料金を抑えやすく、年齢の近さから生徒が質問しやすい点がメリットです。学校の授業フォローや定期テスト対策、基礎固め、学習習慣づくりなどでは、学生講師の強みを生かせる場合があります。
ただし、プロ講師にも学生講師にも個人差があります。
そのため、「プロだから安心」「大学生だから安い」という理由だけで決めるのではなく、指導経験・指導力・料金・対応できる教科・志望校への対応・生徒との相性・サポート体制を総合的に比較することが重要です。
家庭教師を初めて利用する場合は、まず体験授業を受けて、実際の授業の雰囲気を確認してみましょう。
最も大切なのは、講師の肩書きではなく、その先生が生徒の現在の成績や課題を理解し、志望校合格や目標達成に向けて適切な指導をしてくれるかどうかです。
お子さまに合った先生を選ぶことで、家庭教師の授業を「分からないところを教えてもらう時間」だけでなく、「自分から勉強できるようになるための時間」へとつなげていくことができます。
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