中学受験における勉強時間はどのくらい?時間の作り方と活用法

中学受験する小学生はどのくらいいるのでしょうか?2024年度の首都圏私立・国立中学校の受験者総数は約52,400人とされ、過去2番目に多い受験者総数になりました。

中学受験率は年々増加傾向にあり、受験率が上がればライバルとの競争も激化します。お子様の偏差値と志望校の偏差値が乖離していたり、最難関、難関校とされる中学校の入試であればなおさら、受験勉強時間の確保とその活用が成功への鍵となります。毎日の学校生活や習い事などと両立しなければならないので、限られた時間の中で最大限の成果を出さなければなりません。

つまり、勉強時間の配分や効率的な学習方法が受験の結果を大きく左右するのです。本記事は、中学受験において効果的な勉強時間と勉強時間の作り方、その活用方法について具体的なアドバイスをします。みなさまの参考になれば幸いです。効率よく勉強に取り組んでいきましょう!

中学受験に必要な勉強時間の目安

中学受験を成功させるためには、いったいどれくらいの勉強時間が必要なのでしょうか?お子様の現在の偏差値と志望校の偏差値との差によっても変わりますが、一般的な勉強時間の目安を理解しておくと計画的に学習を進めるための指針となります。ここでは、小学生低学年・高学年の違いや、平日と休日、受験直前期の具体的な勉強時間の目安について詳しく見ていきましょう。

小学生低学年・高学年ごとの勉強時間

成長段階に応じて学習内容や集中力の持続時間が異なるため、年齢に応じた適切な勉強時間を設定しましょう。ご自宅での勉強時間は、低学年では通常1日あたり1時間から1時間半程度の勉強時間を推奨しますが、高学年になると2時間から4時間程度の勉強時間を確保すると効果的です。

小1・小2・小3の低学年のお子様は、まだ基本的な学力を養う段階であり、集中力も短時間しか持ちません。無理なく「楽しく」学習を続けることが重要です。そのため、勉強時間は短めに設定し、適度な休憩を入れながら勉強することに慣れていきましょう。算数・国語の基本的な問題をしっかり解けるようにしておくことが重要です。

小4・小5・小6の高学年になると、学習内容も高度になり、受験に向けた本格的な対策が必要になります。学年が上がるにつれてだんだん勉強時間は増やしていきましょう。理科・社会が受験に必要であれば、高学年になった段階で本格的に取り組んでおいてください。また、この時期は学校や塾での授業が増えるので、その時間も加味して無理をさせすぎない勉強時間になるように調整しましょう。

休日の勉強時間

休日は時間が比較的自由に使えるため、まとまった勉強時間を確保しやすいです。ただし、休日だからといって無理に長時間勉強すると、集中力が途切れたり、効果が薄れる可能性があります。効率的な勉強をするためには、午前中に3時間、午後に2時間といったような、具体的なスケジュールを設定することが有効です。これにより効率的に学習目標を達成することができ、休憩時間も適切に取り入れることができます。

平日の勉強時間から、小学1年生は0~1時間、小学2年生は1~2時間、小学校3年生なら2時間、小学4年生は2~3時間、小学5年生なら3~4時間、小学6年生なら3~5時間程度を目安に勉強時間をプラスできれば理想です。

夏休みや冬休みの長期休暇の際は、しっかりとした勉強計画を立てて、この勉強時間を維持しましょう。

受験直前期の勉強時間

受験直前期には集中的に勉強時間を確保することが重要です。試験が迫るこの期間は知識の総まとめと弱点補強に最適な時期だからです。塾での学習時間を含め、一日8時間以上の勉強時間を確保し、過去問演習や模擬試験を通じて得たデータを基に弱点の克服を行いましょう。

模試の情報は以下の記事を参考にしてみてください。

首都圏の中学受験向け模擬試験16選! 実施日程(実施月)も一挙紹介

このような期間には、今まで以上に学習の効率性を高めるために、毎日の時間の使い方を計画的に設定することが求められます。適切な休息時間を設けながら、その日の学習内容を翌日に確認することを繰り返して、記憶を定着させましょう。

直前期の過去問演習は極めて重要です。このための勉強時間はしっかりと確保しておきましょう。

ここまで頑張ったら、中学受験生としての自覚も芽生えているはずです。あとは自信をもって入試に臨みましょう!

勉強時間を伸ばすための方法と影響

まずは日常の時間を見直し、無駄を削減することが必要です。そのためには、時間管理術や効率的な時間配分を実践し、必要な休息を取り入れ、集中力を維持する工夫が重要です。これにより、勉強の質が向上し、成績アップや志望校合格の可能性が高まります。

学習習慣をつける

継続した努力が成果を生むため、中学受験の勉強では学習の習慣化が非常に重要です。学習が習慣化されていれば、毎日の勉強が自然に行われるようになるので、学習をスムーズにスタートすることができ、お子様自身のストレスも軽減されます。

具体的には、目標を小さく分割し、それを達成するたびに達成感を味わうことが効果的です。例えば、「毎日15分の漢字ドリル」や「週に○ページ、算数の問題集を解く」といった具体的な目標を設定すると良いです。このような目標設定を実行することで、少しずつ成果を積み重ねることができ、自己肯定感も高まります。

学習環境を整えて休息をしっかりとる

中学受験の成功には、学習環境の整備と適切な休息が欠かせません。良好な学習環境は集中力を高め、効率的な学習を可能にします。また、適切な休息を取ることで、学習の質が向上し疲労やストレスが軽減されます。

例えば、静かな場所に学習スペースを設けることで、周囲の雑音を減少させることができます。これにより、子どもたちは学習に集中しやすくなります。保護者の方の目が行き届く場所に学習スペースを置くと、適度な緊張感をもって勉強に取り組むことができる、といった事例もあります。

また、適切な休息も非常に重要です。特に睡眠時間の確保は中学受験の成否に大きな影響を与えます。中学受験を控えた小学生にとって、平均的に8時間は睡眠を取ることが理想的です。質の高い睡眠を確保するためには、電子機器の使用を寝る前に控えるなどの工夫が求められます。これにより、翌日に向けたリフレッシュができ、学習効率が向上します。

保護者がサポートできること

中学受験は子どもにとって大きな挑戦ですが、保護者のサポートが大きな助けとなります。前述の勉強時間を伸ばすための方法を実践することは、保護者の協力なしには難しいのです。効果的なサポート方法を理解し、実践することで、子どもの勉強に対するモチベーションを高め、適切な学習環境を整えることができます。

スケジュールの管理とモチベーションの維持

効果的なスケジュール管理とモチベーション維持が重要です。計画的なスケジュールは、学習の効果を最大化し、モチベーションを維持するための基盤となります。

スケジュール管理は保護者の方のサポートが極めて重要です。家庭学習と塾の授業の勉強時間のバランスを取ってあげましょう。お子様のモチベーションを高めるためには、「学習スケジュールをお子様と一緒に考えてあげること」、「勉強に対する努力をしっかりほめてあげること」、「積極的にコミュニケーションをとること」、が挙げられます。保護者の方も受験日までの長い道のりで疲れているかもしれませんが、決してこの部分をおろそかにしないように、気を付けてあげてください。

特にコミュニケーションをとることは大事です。一日の終わりに子どもと一緒に今日の勉強の成果や難しかった問題を話し合う時間を設けることで、子どもは自分の勉強、努力を認めてもらえたと感じて、次の日も頑張ろうという意欲がわきます。

勉強の息抜きとして、友達どうしのちょっとした会話の話でも興味深く聞いてあげてくださいね。

モチベーションを高めてあげるために、学校説明会や文化祭などに参加するのも一つの手段です。お子様が「この学校に行きたい!」と思えると、勉強にも力が入ります。志望校がまだ決まっていないのであれば、以下のページを参考にしてみてください。

合格への第一歩は目指す中学校を知るところから!!中学校一覧

生活リズムを整える

中学受験成功には生活リズムの調整が重要です。幼いお子様にとって、規則正しい生活リズムが体調管理や集中力維持に大きく影響するからです。具体的には、毎日の食事や睡眠時間を一定に保つことです。

毎日決まった時刻に食事をとることは、栄養バランスを整えるだけでなく、生活リズムの安定にもつながります。また、寝る時間と起きる時間を規則正しくすることによって、体内時計が整い、翌日のコンディションも良好になります。

まとめ

中学受験は、適切な勉強時間の確保と効率的な使い方が成功のカギとなります。小学生の低学年から高学年にかけて、平日や休日、受験直前期など勉強時間は変わりますが、状況に応じて決めた勉強時間は、コロコロと変えずにやりきらせてあげてください。継続できればお子様の自信になります。

塾の先生との相談や、家庭でのサポート体制を強化することで、お子様の学力とモチベーションをさらに高めることができます。

「そもそも中学受験って何から始めたらいいの?」「塾に通っているけど、なかなか結果が出ない、、、」など、中学受験にお悩みの方はぜひAxisのオンライン家庭教師にご相談ください。

頼れる受験のプロ、「教育アドバイザー」があなたのお悩みを解決いたします。ご検討される方は弊社ホームページにて。