英語のリスニングを上達させる勉強法、コツを解説!聞き取れない理由は?【初心者~上級者まで必見】

英語のリスニングは受験や資格の取得、留学などに不可欠なスキルです。ただ、勉強方法がよくわからず独学に失敗して、いつまでも聞き取れない方も少なくありません。そこで今回は、英語のリスニングが聞き取れない理由をおさらいしたうえで、上達させる勉強法やコツ、英検・TOEICの対策などを解説します。

英語のリスニングが聞き取れない理由

英語のリスニングが聞き取れないのにはいくつか理由があります。まずは英語のリスニングが聞き取れない理由から解説します。

発音と音声変化の仕組みを理解していない

英語の発音と音声変化の仕組みを理解していないと、リスニングが聞き取れないことがあります。

たとえば、“want to”が“wanna”と発音されるときのように、スペル通りに音が出ないケースは少なくありません。知らなければwannaという別の単語があると勘違いする恐れもあります。仕組みを知っているか知らないかで意味を瞬時に想起できるか分かれるでしょう。

日本語との音声処理の違いに慣れていない

英語は日本語とは違って文章全体にわたって音が連続的につながり、そもそも単語が聞き取りづらい傾向にあります。

特定の音が弱まったり発音されなくなったりすることもあります。自分自身が日本語との音声処理の違いを意識して発音できるくらいでないと、英語のリスニング力は上達しづらいでしょう。

リスニング時に文法・語彙が瞬時に結びつかない

単語の意味を覚えて文法を理解しても、瞬時に処理できないと会話スピードについていけません。

リーディングでは何度も英文を確認できるので、適切に英文を理解できるかもしれませんが、リスニングではじっくり英文を解釈する時間はないです。単語の意味や文法を思い出そうとするレベルの習熟度ではうまく聞き取れないでしょう。

リスニング力を上達させる・鍛えるために英語耳を作る学習

英語のリスニング力を上達させる・鍛えるためには正しい学習をして英語耳を作る必要があります。続いては英語のリスニング力を向上させるために英語耳を作る学習を解説します。

ディクテーションをする

ディクテーションとは、英語の音声を聞きながら書き取る学習方法です。書き取れないということは、単語や熟語などを認識できていないとわかります。

聞き取れなかった単語や熟語を分析して、覚えたり発音練習したりすることで、英語の耳を作れるようになっていきます。

シャドーイングをする

シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら実際に発声する学習方法です。聞こえてくる英文を影のように追いかけるようなイメージで少し遅れて発声します。

聞こえてくる英語と同じ発音、スピードで発声するには集中力が必要です。緊張感のある練習によってスピードに慣れていくうちに、今まで聞き取れなかった単語が正確に認識できるようになっていくでしょう。

英検・TOEICに役立つ英語リスニング対策

英検では級によって音声のスピードが違うほか、知っておくべき語彙や熟語も変わります。二級になるとニュースやビジネスシーンを想定した問題が出題されやすくなります。

特に上級は難易度の分析に失敗すると、まったく歯が立たず記念受験になってしまうケースも珍しくありません。

TOEICでは写真描画問題や応答問題、会話問題などの出題パターンがあります。出題パターンごとに対策を講じることで得点アップを狙いやすくなるでしょう。

一般的な学校では英検の上級やTOEICの個別対策に対応してもらえない場合も想定されるので、現実的な対策としては英検の対策を受けられる塾を利用するのがおすすめです。

Axisのオンライン家庭教師では全国からリスニングを指導できる講師を探せます。自宅で気軽にライティングやリーディング、スピーキングだけでなく、リスニングのコツまで教えてもらいやすいです。リスニング対策をすぐにでも始めたい方は受講を検討してみてください。

英検に関する疑問については下記の記事でも解消できます。

英検®の塾は利用すべき?学校で受ける??専門塾と一般塾の違いも解説!

英検は大学受験に使えない? 受験するメリットや共通テストで利用できる大学例を紹介!

知らないと損する大学受験の「英検®優遇制度」活用術とは?

英語のリスニング初心者におすすめできない勉強法

英語のリスニング初心者だと我流の勉強法を実行して失敗するケースがあります。ここでは、リスニング初心者におすすめできない勉強法を理由とともに解説します。

英語をただ聞き流しするだけ

英語をただ聞き流しするだけだと、英単語の意味や英文法の使い方を学べません。リスニング後は必ず英単語の意味や英文法の使い方を学ぶことが重要です。

自分が理解して話せない英文は聞き取れない恐れもあります。学んだことをふまえて同じ英文をアウトプットする練習をするとよいでしょう。

過度に難易度の高い教材に挑戦する

自分の力量を超える難易度の高い教材に挑戦すると、そもそも目視でも英文を理解できず、学習効果を感じづらいです。

知らない英単語が多すぎないか、習っていない英文法が使われていないかなどの視点で教材を選ぶ必要があります。難易度が自分に適しているか確認してから取り組みましょう。

基礎力がないのに洋画や海外ドラマを使う

洋画や海外ドラマでは訛りやスラングも混在するため、リスニング初心者にとって難易度が高く、学習効果が薄れる恐れもあります。

発音や英文法の基礎に自信がある方、留学を検討している方などでなければ、まずは通常の教材を活用するのが無難です。

英語のリスニング力を伸ばすコツ

英語のリスニング力を伸ばすにはいくつかコツがあります。英語のリスニング力を伸ばすコツを解説します。

音声変化や発音ルールを体系的に学ぶ

音声変化や発音ルールなどを体系的に学ぶのがコツです。

連続した英語の中で子音と母音が組み合わさったり、音が脱落したりする現象などがあります。英語特有の現象を把握しておけば、パターンとして英文の意味を想起しやすくなるでしょう。

日本語訳に頼らない英語脳を育てる

日本語訳に頼らない英語脳を育てるのもコツです。

すべての英文を日本語に訳せなくても、英単語の組み合わせや断片的な英文などから、会話シーンを頭に思い浮かべることもできます。

曖昧でもいいので英語のフレーズと状況を頭の中で直結させる練習をしましょう。

毎日聞く習慣をつくる

赤ちゃんや小さな子どもが日本語を理解して話せるようになるのは、毎日母親と父親の話し方などを少しずつ吸収していくからです。

リスニングも同じです。リスニングを毎日すると、徐々に英語の発音やリズム、話の流れなどが少しずつ頭に定着していきます。勉強方法がわからない方はまずは毎日聞く習慣を作ることから始めましょう。

英語のリスニング力を上げる教材・アプリを使った学習方法

英語のリスニング力を上げるのには教材やアプリも役立ちます。ここでは英語のリスニング力を上げる教材、アプリを使った学習方法を解説します。

ニュース英語

VOA(Voice of America)・BBC(British Broadcasting Corporation)などのニュースは、英語のスタンダードとして位置づけられるイギリス・アメリカ両国の公共放送局によるニュースです。

比較的明瞭な発音で配信されるため、リスニング初心者でも聞き取りの練習をしやすいといえます。専門的すぎる内容はリスニングの難易度が高まるため、すでに知っている内容や興味のあるテーマを聞くと学習効果が高まるでしょう。

YouTubeなど動画配信サイト

YouTubeなどの動画配信サイトではリスニング練習のコンテンツがたくさん配信されています。ネイティブのナレーターが話す音声を何度も聞いてリスニング力を鍛えられるコンテンツなどがあります。

再生速度を落としたり字幕を確認したりすることで、自分のレベルに適した無理のないリスニング学習が可能です。

英語学習アプリ

英語学習アプリは英会話機能などによってリスニング力を高められます。最近では、生成AI搭載のフリートーク機能で、気軽に会話を通して英語特有の言い回しに触れられるようになりました。

レベルに合わせたアプリを使うのはもちろんのことですが、隙間時間に英会話の練習を少しずつ行うことで、次第にリスニング力を向上させられるでしょう。

英語のリスニングに関するよくある質問

ここまでの説明で英語のリスニングを学ぶ方針を検討しやすくなったのではないでしょうか。学習を進めるにあたって細かい疑問も解消できるように、英語のリスニングに関するよくある質問にQ&A形式で回答します。

Q1.英語のリスニングは1日どれくらい勉強すればいい?

A1.英語初心者は20〜30分程度がよいといわれています。

通学中(電車内)や学校の休み時間、就寝前などにリスニングをする習慣を取り入れると、無理なく継続できるはずです。無理に30分以上リスニングをしようとすると、負担が大きく途中で面倒になって、いつの間にか学習をやめてしまう恐れもあります。

とにかく習慣化することを最優先とするために、できるだけ気軽に取り組めるような時間を設定して学びましょう。

Q2.英語のリスニングができない…苦手は克服できる?

A2.英語のリスニングが苦手でも克服できます。

リスニングができない原因を徹底的に分析して対策を着実に実践すれば、いつの間にか聞き取れるようになる可能性が高いです。

単語を知らないことが原因であれば語彙力を強化すればよいですし、似た音の区別がつかないのであれば発音練習を強化すればよいでしょう。

どうしても原因がわからない場合は、学校や塾で英語の先生に弱点の分析を手伝ってもらうことをおすすめします。

Q3.リスニングに集中できないときは?

A3.そもそもリスニング学習がうまくいっていないのかもしれません。

リスニング学習がうまくいっていれば、英語を聞いたときに自然に意味が思い浮かびやすくなります。特別に集中しようとしなくてもリスニングがうまくいくので、負担が少なく集中力も切れにくいです。

集中できないときは集中できる方法を考えるのではなく、リスニング学習の勉強を見直すことも検討しましょう。

まとめ

英語を読み書きするのが得意な方でもリスニングが苦手というケースは珍しくありません。

読み書きができるからリスニングもいつか得意になるだろうと油断していると、受験や資格試験などで成果が出ずに困惑する恐れがあります。

少しでもリスニングに苦手意識があるのであれば、早い段階で正しい勉強方法を知ることから始めましょう。

リスニングの正しい勉強方法を知りたい方はAxisのオンライン家庭教師のホームページをご覧ください。