先日、高校1年の2学期から急激に成績が下がりだしたという人から相談を受けました。中学では勉強にそれほど苦労しなかった人が高校で苦労することってありますよね。
中学のころと何か変えたつもりがないのに、成績が下がってくる…。しかも学校の勉強はどんどん進むので宿題に時間がかかり、復習の時間を持てなくなる。2-3か月もすると、学校の授業がますます理解できなくなって焦り出す。
もう悪循環ですね。
こうした悪循環におちいってしまわないように、高校に入ったら知っておきたい勉強の仕方を5つ紹介します。中学とは勉強の仕方がおおきく違いますので、ぜひ参考にしてください。
目次
高校の勉強は中学の3倍
高校は勉強量が中学の3倍程あります。中学と同じ勉強方法だと、同程度の学力を身につけるのに3倍程の時間がかかります。
中学生のころに毎日1時間勉強していた人は、高校では毎日3時間の勉強が必要になります。部活から20時に帰って、そこからご飯も食べずに勉強しても終わるのは23時です。
部活も中学より本格的になり、学校外の活動に参加する機会も増えます。勉強だけに3倍も時間をかけられる人はほとんどいません。
多くの場合中学のころと同じやり方で同じぐらいの結果が出ないのは、その勉強方法に問題があります。
中学では、「覚えて」「使えれば」点数が取れます。高校では「覚えて」「理解して」「使えて」「利用できて」、ようやく点数が取れます。「理解」と「利用」が高校の勉強に加わっています。今から紹介する勉強方法を身につけて、もっと効果的で、実践的なテスト対策をできるようになりましょう。そして、勉強だけでなく、やりたいことにも全力で取り組める楽しい高校生活を過ごしましょう。
勉強の基本を理解しよう
目標に向けた明確な学習計画と効率的な勉強方法を組み合わせることが重要です。高校受験以上に、大学受験に向けて重要なことですね。この章では実践できる勉強方法を伝授します。しっかり実践すれば、勉強方法の基本が身につくでしょう。
アウトプット中心
明日英単語のテストがあるとき、どうやって単語の暗記をしていますか?
多くの人は、インプット中心の「覚える勉強」をしています。英単語を覚えるのに10回ずつ書いている、という人は特に要注意です。
塾でも、「どうやって覚えればいいですか」と、覚えかたを聞いてくる高校生が本当に多いです。
ところが、記憶が定着するのは、インプットよりもアウトプットなのです。
覚える(インプット)のではなく、思い出そう(アウトプット)としてください。自分で単語テストをするのです。何回書いたかよりも、何回テストしたかのほうが大切です。
日本語⇔英語を繰り返すテストをして、全問正解するまでテストをしましょう。
正解を繰り返す
先ほど、アウトプットを増やすと暗記が進むと説明しました。
英単語や古文単語の暗記だけでなく、英語の文法問題や数学の演習問題もアウトプットによって定着します。
方法はシンプルです。「1度正解した問題」を繰り返し解いてください。正解の仕方を覚えている間に何度も正しいアウトプットをするのです。
もう少し具体的にお伝えすると、勉強は必ず前日の復習から始めましょう。前の日に解いた問題をすべてその翌日にも解くのです。これで正しい解法を覚えるだけでなく、思い出しやすくなります。
メリハリをつける
テレビを見ながら勉強している人。友だちとLINEやインスタでやり取りをしながら勉強している人。すぐやめましょう。
ながら勉強をするぐらいなら、勉強時間を今の半分にして、勉強だけに集中するほうがいいです。
浮いた時間を娯楽にあてれば、勉強も娯楽もどちらも満足できます。勉強も全力で、娯楽も全力で。これが中学生と高校生の大きな違いの1つです。
人に解説する
テスト勉強のときは解けたはずの問題なのに、いざテスト本番になると解き方を思い出せなかったなんてこと、ありますよね。よく言われるように、原因は定着不足です。
最も定着を高めてくれる勉強方法は何か。それは「人に解説すること」です。
人に解説しようとすると、途中で抜けている箇所やよくわからなくなっている箇所に気づけます。また、各事象の因果関係を考えるので、ごちゃ混ぜになっていた知識が頭の中で整理されます。解説するのは親切な友人でもいいですし、弟や妹でもいいです。ですが、中学生の自分をイメージしながら、自分自身に説明するのも効果的です。
英語を得意にする
高校で最も重要な科目、それは英語です。
英語はこの先の受験で影響が大きく、合否を左右すると言っても過言ではありません。
主な理由は二つです。
- ほぼすべての学校で、英語を受験に取り入れている
- 配点が大きい
また、理科や社会が100点満点である中、英語は200点満点であるなど、科目によっては2倍の価値になる事もあります。
英語が苦手な人は、優先的に克服する事を心がけましょう。
よくある勉強の失敗例とその改善策
高校生活では勉強の方法によって成果が大きく左右されるといわれますが、多くの高校生が勉強法で失敗します。このような状況において、よくある失敗例を知り、それに応じた改善策を試みることが大切です。
時間が足りない
学生生活の中で勉強の時間が不足してしまうのはよくある悩みです。この問題の多くは計画的なスケジュール管理ができていないことに原因があります。効率的な勉強を実現するためには、時間を有効活用する工夫が必要です。例えば、短い時間でもスキマ時間を見つけて勉強したり、1日の勉強内容を具体的に決めて優先順位をつけることが役立ちます。
スケジュール管理で時間を有効活用しよう
効果的なスケジュール管理は、限られた時間の中で「勉強」と、部活や習い事などの「別の活動」とを両立させるための鍵です。
多忙な学生は、スケジュール管理が必須です。さまざまな予定が並行する中、勉強の時間を確保することは難しいと思われがちですが、スケジュールを計画的に立てることで、意外とスムーズに勉強時間を確保することができますよ。
時間管理はスマホアプリやメモ帳などを使って、辿り着きたい目標を書き、それに基づく日々の勉強内容を書き出します。所要時間を明確に記載すると、優先すべき課題に集中しやすくなりますよ。また、週ごとや月ごとに進捗を確認し、必要に応じて計画を修正することで、目標への適合性を維持できます。
スキマ時間を活用しよう
通学の時間や休憩中などの短い時間をうまく利用することで、学習量を増やすことが可能です。難関大学を志望校にしているような学生はもれなく、このスキマ時間の使い方が非常に上手です。
電車やバスの移動中には英単語帳を開いて反復学習を行ったり、スマートフォンのアプリを利用してクイズ形式の問題に取り組むことができます。また休憩時間には、短時間で解けるような演習問題や課題を選び、それに集中することで効率よく学習が進められますよ。
集中力が続かない
集中力が続かないという悩みは、多くの高校生が抱える問題です。集中力向上のためには、勉強環境を整えたり、学習習慣をつけたりすると良いでしょう。
学校や図書館など集中できる場所を利用しよう
学校や図書館のような施設では、自宅とは異なり、静かで勉強に適した環境が整っており、誘惑を減らせます。たとえば、図書館には自由に利用できる参考書や学習スペースが備わっており、効率的に学習を進めることが可能です。さらに、こうした施設を定期的に利用することで、勉強習慣を身につける助けとなり、最終的には成績アップにつながります。
集中力を高める勉強習慣を身に着けよう
効率的な学習を行うためには、集中力を高める習慣を取り入れることが不可欠です。まず、自分にとって最も集中しやすい時間帯を把握して、その時間を勉強に充てるようスケジュールを調整しましょう。
学校に朝早く行って勉強したり、通塾している場所の自習室を使うことを習慣づける学生は多いですね。
上記の集中できる場所を確保できていればなお良しです。
部活や習い事と勉強を両立する方法
高校生になったら、勉強も大事ですけど、部活や習い事も頑張りたいですよね!
学業との両立は大変ですが、勉強習慣をつけて、効率のいい勉強方法を身に着ければ決して不可能ではありません。
上記のスキマ時間の活用法を参考にしながら、部活・習い事も勉強も両立できる高校生になりましょう!
部活・習い事後の勉強習慣をつける
部活後の疲れを考えながらも、一定の勉強時間を確保することはちょっと難しいですが、とても大事なことです。普段の部活や習い事の活動によって体が疲れていれば、勉強は難しく感じるかもしれませんが、無理にでも計画的に短い時間の集中した学習を取り入れましょう。
まずは、20分間の基礎固めの復習と翌日の予習から始めてみましょう。それでも難しいなら、10分だけ暗記の時間を取るだけでもやってみませんか?
それだけでも将来大きく学習量が変わってきますし、定期テスト対策にもなります。まずは「学習を始めること」から始めましょう。それから学習量を増やしていくのは難しくありません。
具体的な目標を設定し、それを実行することで、学業と部活や習い事の両立を無理なく実現できます。さらに、この習慣を規則正しく続けることで、自然と勉強時間を確保でき、成績向上にも繋がります。日々のルーティーンとして根付かせましょう。
オンライン家庭教師を利用する
それでも勉強時間を取るのが難しい!という場合はオンライン家庭教師を活用してみましょう!
オンライン家庭教師は、インターネット上の映像通話システムで授業を行うため、自宅でも受講できます。通塾の必要がなく、学習の負担を最小限に抑えられます。部活や習い事に疲れて塾に向かう気力が出ないといった事態も防ぎやすいです。
学業に専念しながら部活と習い事を両立したい高校生には特に、オンライン家庭教師がおすすめです。
まとめ
いかがでしょうか。中学と同じように勉強しているのに高校で成績が振るわない人は多いです。その原因は「高校用の勉強方法に変えていないこと」です。
より実践的で、理解して利用できる勉強スタイルに変えれば、勉強の不安を自信に変えられます。
中間テスト・期末テストなどの定期テストで高得点を取って、高校生活をさらに充実したものにしていきましょう!
うまくいかない勉強法はどんどん改善していきましょうね!
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