長期欠席が続くと、学習が遅れてしまわないか、受験に支障をきたさないか、さまざまな不安がよぎります。不安を和らげ適切に対応するには、長期欠席と進学に関する実態を把握しておくことが重要です。今回は、長期欠席をしている児童・生徒さんの人数や、進学率が低い理由、学習面の対応などについて解説します。長期欠席の悩みを解決したいお子様・保護者様はぜひ最後までご覧ください。
目次
長期欠席している児童・生徒さんの人数
令和4年度の文部科学省の資料によると、長期欠席している児童・生徒さんの数は下記の通りです。
長期欠席者数 | 前年度 | |
小学校 | 196,676 人 | 180,875 人 |
中学校 | 263,972 人 | 232,875 人 |
高校 | 122,771 人 | 118,232 人 |
小学校・中学校・高校ともに前年度から増加しています。
増加傾向をふまえると、どのご家庭でも長期欠席は今後も発生し得る事象だといえます。病気で行けなくなるケースなどもありますし、しかたがないことです。
勉強が遅れないか心配かもしれませんが、仮に欠席が長引いても適切に対応すれば、学習面での遅れを回避できる可能性もあります。
具体的な対応を検討し、少しでもお子様が前向きに過ごせるよう、保護者様がサポートをしていくことが重要でしょう。
参照:令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について(文部科学省)
長期欠席をした場合の進学率は?高校受験できる??
長期欠席しているお子様の進学率が低くなってしまわないか、そもそも受験を行えるのか、不安を抱える方もいるでしょう。
練馬区では、長期間学校に行けなくなってしまった中学生に関する実態調査が公開されています。平成28年度から令和2年度の5年間において、学校を長くお休みした中学生が調査対象です。
調査結果によると、卒業後の進路は全日制の高等学校が約20%、定時制の高等学校が約40%、通信制の高等学校が約35%となっています。
長期欠席をしてもほとんどの中学生は何らかの形で進学しており、高校受験は十分可能だとわかります。ただ、全日制への進学率は低い傾向です。全日制への進学を断念させないためには、学習面のフォローや体調・メンタルのケアは不可欠でしょう。
参照:
ただ、全日制だけにこだわらなければ、全国には多くの定時制や通信制の高校があり、全日制ではなかなか経験できないような体験ができる学校もあります。
そういった高校を進学の選択肢に加えておくと、将来の選択肢もぐっと広がります。
通信制の高校の一例として、「ワオ高等学校」を紹介いたします。
全国どの地域にお住まいの方でも入学できる、オンライン授業がメインの高校です。
学びの特長として、通常の基礎科目のほかに、オリジナル科目としての教養探究(哲学・科学・経済)や、 英語実践A・B・Sがあったり、生徒が主体的に考え、生徒同士の対話を通じて学びの質を高め合うオンライン・アクティブ・ラーニングを実践していたりと、全日制の高校には無い魅力があります。
本校の雰囲気を再現したバーチャルキャンパスも特長の一つです。
オンラインだからこそ、リアル以上に生徒同士、生徒と教職員のコミュニケーションを大切にしており、バーチャルキャンパスでは、日々のホームルーム、朝活などの共同学習、学内イベントなどを行うだけではなく、仲間に相談できる場所としても気軽に活用できるようになっています。
ご興味のある方は一度HPをご確認ください。
長期欠席者の全日制学校への進学率が低い理由
定時制や通信制ではなく、全日制学校への進学を希望する方は、全日制学校への進学率が低い理由を知っておくことで、より学習面で適切な対応をしやすくなり、進学の可能性も高められるはずです。引き続き、長期欠席者の進学率が低い理由について解説します。
出席日数による内申点
高校に進学するためには内申点が重要になりますが、出席日数が少ないと内申点が低くなります。
ですので、内申点を重視する高校には入りにくくなってしまうことになります。
学習習慣の欠如
学校に通えば、朝から夕方まで授業を受けるだけでなく、宿題にも対応しなければなりません。勉強が嫌いなお子様であっても、最低限の学習習慣が身に付きます。
その一方で長期欠席中は、学校の先生の管理下を離れるため、強制的に勉強させられない状況です。余程自分に厳しいお子様でなければ学習習慣が欠如しやすくなります。
学ぶ楽しみに気づく機会が減るため、進学の意味を見いだせなくなってしまうのでしょう。
学習の遅滞
学習習慣が欠如すれば学習の遅滞につながっていきます。
小学校で掛け算や割り算といった計算の習得が遅れると、中学校の文字式や方程式などの問題が解けなくなります。さらに中学数学の勉強が遅れると、高校数学だけでなく物理や化学などの計算も歯が立たなくなりがちです。わからないことが雪だるまのように膨れ上がります。
学習の遅滞についてリカバーできる気がしなくなると、全日制学校への進学を断念してしまうのかもしれません。
自己肯定感の低下
学習習慣の欠如や学習の遅滞は、最終的にお子様の自己肯定感の低下につながっていきます。
「学校のみんなは勉強している」「自分は何もしていない」などのネガティブな考えが膨れ上がっていくと、進学先でほかの生徒についていけるイメージが湧かなくなります。学力が高いお子様も例外ではないでしょう。
進学に対する恐怖感が増してしまえば、受験を断念する事態にもなりかねません。
長期欠席の児童・生徒さんにおすすめしたい学習面での対応
長期欠席における学習面の課題が、進学率の低下につながりやすいことをお伝えしました。
保護者様が、長期欠席のお子様の学習をフォローするには、オンライン家庭教師が最適です。引き続き、なぜ長期欠席の対応としてオンライン家庭教師がおすすめなのかを解説します。
教育のプロから受験について教えてもらえる
「出席日数が少なく、内申点が低いけど息子の行きたい高校に行ける方法は?」「娘の性格に合った校風の高校を教えて欲しい」など、なかなか相談できないことも答えてもらえます。
「学校によっては欠席日数をあまり問われない学校もありますよ」「自由な校風なのでお子様に合っていらっしゃるかと思います」
「『保健室に来れば出席』とみなすこともありますし、高校によっては、『中3の欠席数のみ対象』になるところもあります」
など、教育業界に精通しているプロのアドバイスを受けることができます。
マンツーマンで授業が受けられる
オンライン家庭教師の強みはマンツーマンの授業を受けられることです。1対1の授業を予定して生活に組み込むことで、リズムが生まれ学習習慣も付いてきます。
集団授業と違って講師がお子様の強みに気づきやすいです。具体的に褒めてもらえるため、自己肯定感も高まります。
学業に自信が持てるようになれば、学校で勉強してみようという気持ちも湧いてくるかもしれません。
通塾しなくても良いのでストレスにならない
学校での人間関係が理由で長期欠席をしている場合、近くの塾に通うのは精神的な負担が大きいです。その点、オンライン家庭教師であれば集団授業のように学校の友達と遭遇することはありません。
勉強したくても塾に行けないという課題を解決し、学習の遅滞を防げる可能性が高まります。
長期欠席が続くと友達だけでなく、人と会うこと自体に抵抗を覚えることもあるかもしれません。オンライン家庭教師は顔を出さずに授業を受けることも可能です。学校にいけなくなっているお子様でも学びのハードルが低く、ストレスが少ないでしょう。
高校受験・大学受験に向けて効率的に対策できる
オンライン家庭教師であれば、合格実績がある講師や優秀な講師を全国からマッチングできます。高校受験・大学受験に向けて効率的に対策できるため、学習の遅れを取り戻して進学の可能性を高められるかもしれません。
場合によっては長期欠席を経験した講師が見つかる可能性もあります。アドバイスを受ければ、自分のペースで進学を目指しつつ、長期欠席の悩みを解決する糸口が見つかるでしょう。
英検などを取得して自信をつけることも可能
長期欠席中は自由に勉強できる期間でもあります。学校に通っている生徒さんがじっくり取り組めない資格勉強にも思う存分取り組めます。
たとえば、高校受験や大学受験では英検が役立つことがあります。長期欠席中に勉強しない手はないでしょう。英検を取得したことが自信になり、英語の学習意欲とともに進学のモチベーションまで高まる可能性もあります。
オンライン家庭教師であれば英語の講師もすぐにマッチングできます。通常の英語学習とともに英検対策をスムーズに始められるでしょう。
英検を受験するメリットは下記の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
高校受験だけでなく、大学受験にも役立ちます。
英検は大学受験に使えない? 受験するメリットや共通テストで利用できる大学例を紹介!
まとめ
長期欠席中は親子共々に不安を感じる期間ですが、学習面の対応を間違えなければ進学を諦めなくて済む可能性があります。
進学先に関しても、全日制が全てではなく、定時制の高校や、前述したワオ高等学校などの通信制の高校も選択肢に入れておくと良いでしょう。
どちらにせよ、学習習慣の欠如、学習の遅滞、自己肯定感の低下を防ぐことが重要です。長期欠席中でも気軽に受講できるオンライン家庭教師の利用が鍵になります。
オンライン家庭教師に興味を持った方はAxisのオンライン家庭教師のホームページにて。