医学部の受験勉強はいつから始めればよいか

「将来は医師になりたい!…でもまだ受験勉強をする時期じゃないかな」
「早く受験対策を始めるほうがいいとわかっているけど、まだいいかなと思ってしまう」

こうした思いを持っている医学部志望者はたくさんいます。

周りをみると他学部を受ける予定の人たちは高2の秋までは本腰を入れて受験勉強をしていない人が多いです。

「自分(医学部志望)も高2の運動会/文化祭が終わってからでいいかな」と感じてしまっても不思議ではありません。

ですが、医学部受験に向けた対策は「早ければ早いほどよい」です。

その理由をお伝えします。

受験勉強を始める時期はバラバラ

これまでの受験生を見ても、受験勉強を始めた時期は様々です。

小学生の頃から医学部合格を意識して勉強していた子もいれば、高3の部活引退後の数カ月だけ勉強をして旧帝大の医学部に合格を勝ち取った人もいます。

現役で合格した人を振り返って、中高一貫生と高校受験経験者に分けて勉強開始時期を紹介します。

【中高一貫生】中3~高1が多い

中高一貫生の場合、医学部受験の勉強開始は中3~高1が多いです。

新たに塾や予備校に行きはじめたり、問題集を最初のページから自学習したりしています。

中高一貫校は「所属コース」によって大学受験の対応範囲が大きく変わります。

現役の医学部実績を毎年10名以上出している高校では、最上位のコースに所属することが合格への第一歩です。校内の定期テスト対策や学校で受ける模試の対策を重点的に行いましょう。

現役の医学部実績が3名以下の高校だと、高校のカリキュラムだけでは少々不安があります。定期テスト対策はもちろん、それ以上の勉強を学外で継続的に行う必要があります。

中3や高1で受験勉強を本格化させると、2-3年の勉強期間を取れます。対策期間としては標準的で、合格に向けて計画的に効率よく勉強に取り組めます。

【中高一貫生】高3で始める人もいる

中高一貫校に通っていると、「大学受験」に気づくのが遅れてしまう場合があります。

一般的に「大学受験生」というと「高校3年生」を指します。そのため、「高3になったら受験勉強を始めるものだ」と思い込んでしまっている人もいます。

ですが、11月には推薦入試や総合型選抜があります。その1年前は「高2の11月」です。

学校の説明会や先輩の動きも見ながら、早めに準備を始めるようにしましょう。

【高校受験生】高2~高3で始める人が多い

高校受験を経て高校に進学した人の場合、受験勉強の出だしが遅れがちです。

中3終わりまで高校受験が1つの「ゴール」になっているので、高校受験終了後はしばらくのんびり過ごしたくなるものです。

時間が過ぎるのは早いものです。1年、2年は「あっという間」です。気づいたら高3で、すでに受験まであと数カ月しかない状態になる人もしばしばです。

いつから医学部受験対策を始めればいいか

受験勉強のスタートは高校受験のあり・なしや、人によってもまちまちです。

では、いつから始めるのがいいでしょうか。

医学部志望を決めたらすぐ

最初にお伝えしたように、医学部受験に向けた対策は「早ければ早いほどいい」です。理由は3つあります。

  • 全科目で上位にいないといけない(勉強時間を特定の科目に集中させにくい)
  • 最難関レベルに到達するのに時間がかかる
  • 最難関レベルの学力を維持する必要がある

医学部に合格するには、「校内のカリキュラム」「校外(予備校など)のカリキュラム」の少なくともどちらか一方で最難関レベルの内容を習得しておく必要があります。

そのためには地道に実力を積み上げるのはもちろん、1度積み上げた実力が崩れてこないように勉強を継続する必要があります。テストのたびに成績が上下するようでは足りないのです。

継続的に勉強しつつ、定期テストや模試の結果を振り返りながら「トップレベルを維持できる勉強の仕方と習慣」を身につけるようにしましょう。

【中高一貫生】まず校内トップコースで上位を目指す

中高一貫生はまず、校内トップコースの所属が必須です。

学校で医学部入試レベルまで習っておけば、予備校の授業もわかりやすくなりますし、自学習する場合でも勉強がしやすくなります。

クラス内の勉強の雰囲気も、勉強に熱心・前向きであることがほとんどです。周囲の勉強モードが、自身の受験勉強のモチベーション維持にも役立ちます。

1番上のコース以外に所属している人は、次のコース替えのタイミングでのコースアップを狙いましょう。

特に、中3から高1にあがるタイミングまでには上位コースにいたいところです。それ以降は高校内容の授業がかなり進んで、逆転するのが非常に大変になります。

上位コースに所属している人は、所属高校の合格実績を確認して目指すべき校内順位を定めましょう。

校内順位は日ごろの勉強のマイルストーンを定めるための、わかりやすくて身近な参考資料になります。

例年の医学部現役合格者数が10名の高校なら、上位10番以内を目指しましょう。医学部現役合格者数が20名の高校なら、上位20番以内が合格の目安です。

もちろんその順位に入れば大丈夫というわけではありませんが、中高一貫生が最初に目指すべき目標と言えます。

【高校受験生】高校受験を「通過点」と捉える

高校受験をする人(した人)は、高校受験を「通過点」と捉えるようにしましょう。高校受験をゴールだと思ってしまうと、勉強のスイッチを入れるのが遅れてしまいます。

中学内容は比較的内容が浅く、1年間必死に勉強すればかなり取り返せます。それに対して高校内容は広く深いため、1問理解するのに時間がかかります。1年間では「積み残し」がたくさん残ってしまいがちです。

高校受験を「ゴール」ではなく「通過点」と捉えるようにすれば、高校受験終了後の勉強イメージを持てるようになります。

受験後も勉強を続けやすいですし、一度勉強から離れてしまっても勉強の再開がしやすくなります。

医学受験とはいえ、ベースは高校での勉強です。高校で上位の成績を取ることが医学部現役合格のための第一歩です。

まとめ

いかがでしょうか。

医学部受験は大学受験の最難関で、合格までには数年の勉強期間が必要です。医学部を志したらすぐに受験勉強をはじめるようにしましょう。

不安のある方は、弊社のホームページからご相談ください。

Axisのオンライン家庭教師は能開センター個別指導アクシスを運営しているワオ・コーポレーションが行うオンライン家庭教師です。

50年以上積み上げてきたノウハウを活かし「専任の教育アドバイザー」と「難関大学生やプロの講師」が二人体制でお子さまの成績アップや志望校合格を実現させます。