高校生が大学受験を成功させるためには進路の決め方が最重要です。決め方を誤ると大学受験に失敗して、希望の働き方を実現できない恐れがあります。とはいえ進路を決めるために何をすればよいのかわからない方も多いでしょう。そこで今回は、高校生の進路の決め方を学年別に解説します。進路を決める際の悩みについてアドバイスも掲載しました。ぜひ参考にしてみてください。
目次
高校生の進路の決め方
高校生の進路の決め方は学年・季節によっておおよそやることが定まっています。早速、高校生の進路の決め方について、学年・季節ごとに解説します。進路は早い段階から考えると、志望校を定めて具体的な対策をしやすくなり、合格率も高まります。今からできることを把握し、将来と向き合ってみてください。
高校1年生
高校1年生の進路の決め方は下記の通りです。
【春~夏:職業の選択】
将来どのような職業に就きたいのかを考えます。職業が定まると学ぶべき対象がはっきりするので、効率的に学習できるようになるからです。
たとえば、航空宇宙機に関わる職業に就くなら、数学や物理の学習が不可欠です。目的意識を持って学ぶことで、知識や応用力が身につきやすくなり、成績アップも期待できます。
将来的に志望校が求める学力水準に達しやすくなるでしょう。
【秋頃:文系・理系の選択】
目指す職業が定まったら文系・理系を決定します。航空宇宙機関係の職業を目指すのなら工学部・理工学部などが想定できるので、理系を選択します。
国公立や私立かまで考えておくと、大学入学共通テストと個別学力検査のどちらに注力すべきか定まり、必要な科目に絞った効率的な受験対策が可能になります。
就きたい職業がまだない方は、国公立を志望しておくことをおすすめします。大学入学共通テストが必要になりますが、私立一本で考えていたあとに国公立を目指したくなっても対応できますし、私立入試でも大学入学共通テスト利用の受験方式を選ぶことができる大学もありますので、対策は無駄にはなりませんよ。
文系・理系の選び方で失敗したくない方は下記の記事も参考にしてみてください。
高校2年生
高校2年生の進路の決め方は下記の通りです。
【春~夏頃:大学・学部などのリサーチ】
目指す職業に必要な学問を学べる大学・学部・学科・研究室を調査します。航空宇宙機関系の職業を目指すなら、宇宙工学を学べる大学をリストアップしましょう。大学のホームページをチェックして、学年ごとに学べる内容(例:4年次にロケットの開発)、活躍できる職種(例:宇宙用機器の開発技術者)、取得できる資格(例:半導体製品製造技能士)などを中心にリサーチします。
夏休みはオープンキャンパスが開催されるので、気になる大学のイベントがあれば積極的に参加して、ネットで確認できない情報も収集するとよいでしょう。推薦入試枠があるかどうかも確認し、対応していれば志望理由書や小論文の対策も早めに始めましょう。
志望理由書の書き方や小論文の早期対策については下記の記事をご覧ください。
総合型選抜・学校推薦型選抜入試の志望理由書の書き方を徹底解説!【例文あり】
総合型選抜入試を制するためには書類審査と小論文の早期対策が必須!
【秋~冬頃:志望大学の絞り込みと履修科目の選択】
リストアップした大学の中から3~5つほど候補を絞り、各大学の入試科目に応じて高3からの履修科目を決めます。
たとえば、工学系統の国立・私立で数校に絞ったところ、各大学の一般選抜で物理基礎・物理が必修科目であれば物理を選択します。
工学系統の大学は化学が指定される場合もあるので、受験の幅を広げられるように化学の選択も検討しておくと安心でしょう。
高校3年生
高校3年生の進路の決め方は下記の通りです。
【春~夏頃:第一志望大学の決定】
学校での成績や模試の結果、志望大学の過去問分析などから、夏休みまでに第一志望の大学・学部を決定します。
なお、難易度が高い大学を早い段階で諦める必要はありません。効率的な学習によって巻き返せる可能性もあります。
自分だけでは判断を誤ってしまう恐れがあるので、学校や塾・予備校の先生に必ず進路相談をお願いしましょう。評定が良ければ学校推薦型選抜入試も考慮します。
学校推薦型入試・総合型選抜入試で大学入学を目指すなら、志望校のアドミッションポリシーを確認しておくと良いでしょう。志望理由書作成と小論文対策の方向性を決めるのに役立ちます。
【秋頃:併願大学の決定】
併願する大学・学部を決定します。私立大を受験する場合は、受験方式も決めましょう。
共通テスト利用入試は共通テストを受験するだけで複数の大学・学部を出願できます。募集人数が少ないので、高倍率になりやすいです。全学部日程入試はすべての学部を共通の入試問題で同じ日に受験できます。同じ大学に複数受験したい学部・学科がある場合に1度の受験でまとめて合否判定を受けられるのが便利です。
第一志望の対策に集中できるよう、併願校はなるべく受験が早い学部を選択するのが望ましいです。滑り止めの大学に入学してモチベーションが低下するケースも珍しくありません。第一志望と同様に、キャンパスの雰囲気や学部で学べること、就職実績などをリサーチして、後悔のリスクを減らせるように選択しましょう。
【冬(大学入学共通テスト後):出願先の見直し】
国公立大学の出願は共通テスト後です。国公立大学を志望する場合は、大学入学共通テストの結果によって、出願大学・学部を変更することもあります。
結果が悪ければ、少しでも合格可能性の高い国公立大学に出願したり、共通テストの得点が無関係な私立大学の一般選抜に出願したりします。
慌てて出願先を変えるとリサーチ不足で自分にマッチしない大学を受験してしまうかもしれません。出願スケジュールを正確に把握したうえで、変更先の大学・学部を事前に定めておきましょう。
高校生に向けた進路アドバイス
高校生の進路の決め方について解説しました。進路を決めることは簡単ではありません。決めるにあたってさまざまな悩みが生じることもあります。ここでは、高校生が進路を決めるうえで指針となるようなアドバイスをします。
Q1.高校生が進路を決める上で大切なことは?
A1.自分の興味・長所を見極めることです。
自分の興味・長所を見極めずに進路を決めると、合格しても大学での勉強がつまらなくなります。
勉強についていけず、必修科目の単位を取得できない学生も珍しくありません。最悪のケースでは留年・中退を余儀なくされます。
入学後に苦労しないよう、好きなことや得意なことを棚卸して、純粋に学んでみたいと思える学部を選択しましょう。
Q2.高校生が進路を決める際に何がしたいかわからないときは?
A2.ビジネス書を読んで社会に対する興味を広げましょう。
学校の科目を勉強するだけでは、社会の仕組みや将来の働き方がイメージしづらく、何をしたいかわからなくなってしまいがちです。
ビジネス書を読んで社会に対する興味を広げて、楽しいと思えること、ワクワクすることなどを探してみましょう。
ビジネス書が難しいようであれば、仕事に関するアニメや漫画を読んで、さまざまな働き方を楽しく学ぶのもおすすめです。
Q3.高校生が進路を決める時期は?
A3.共通テストの出願期間に間に合うように決める方が多いです。
国公立大学の共通テストの出願期間は9月下旬から始まります。そのため、高校3年生の4月~6月、7月~9月にかけて志望校への出願を決める方が増えていきます。
ただ、秋から冬にかけて出願を決める方も少なくありません。人によっては共通テスト後のギリギリまで進路をじっくり考えるケースもあります。
まとめ
高校生が進路を決める上で、学力不足から本当に行きたい大学を志望校から外してしまうケースがあります。
ただ、オンライン家庭教師なら通塾の時間を減らして勉強時間を増やせるため、諦めかけていた大学に合格できるかもしれません。
オンラインなら進路相談も自宅で気軽に受けられます。本当に行きたい大学を断念する前にオンライン家庭教師への相談も検討してみましょう。
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