成績アップや受験対策を目的に塾の利用を検討しているけれど、費用が高くて契約に踏み切れない方も多いでしょう。塾代助成制度を活用すれば費用の悩みを解決できるかもしれません。今回は塾代助成制度の概要をはじめ、助成額や使える場所、使い方の例などをご紹介します。塾代助成を活用して塾をお得に利用してみてください。
目次
塾代助成制度とは?(大阪市の例)
塾代助成制度とは、小学生・中学生の習い事費用を助成する制度です。大阪市では、大阪市習い事・塾代助成事業の簡略名称となっています。早速、大阪市を例に挙げて塾代助成制度の概要や対象者、助成額、問い合わせ先などについてご紹介します。
概要
塾代助成制度は、学習塾や家庭教師、文化・スポーツ教室などの習い事の費用を助成する事業です。すでに4,000以上の教室が登録されており、さまざまな習い事で活用できます。
大阪市習い事・塾代助成カードを教室に提示することで助成を受けられる仕組みです。オンライン学習塾やeラーニングサービスといった通信教育も助成の対象となっています。
対象者・年齢要件・所得制限
対象者は大阪市内在住の小学5年生から中学3年生を養育している方です。これまで世帯の所得に応じて所得制限がありましたが、2024年10月利用分から撤廃されました。
なお、養育者は必ずしも大阪市内に居住している必要はありません。
助成額・助成期間・利用上限
1人あたり月額1万円を上限として支給されます。助成期間(利用期間)は4月から翌年の3月までです。申請時期によって利用開始時期が異なります。
夏期講習や冬期講習を想定して、7・8月分、12月・1月分の利用期間中は、利用上限が2万円に設定されています。例として7月に1万5千円、8月に5千円を助成してもらうことも可能です。
残高確認・費用精算の流れ
塾にカードを提示すると、スタッフがICカードリーダーにかざして支払処理をしてくれるのが一般的です。カードの残高確認は専用のサイトやスマートフォンのアプリを通じて行えます。スタッフからカード残高を口頭で伝えてもらうことも可能です。
利用しなかった金額を翌月以降に繰り越して利用することはできません。
事務局の問い合わせ先
大阪市習い事・塾代助成事業運営事務局の連絡先情報は下記の通りです。
電話番号 | 06-6452-5273 |
受付時間 | 12:00~20:00 |
休み | 日曜・祝日・振替休日・年末年始 |
塾代助成事業の参画事業者リスト
塾代助成は具体的にどのような教室で利用できるのか気になる方も多いでしょう。
塾代助成事業の参画事業者の例を一部リストにまとめてご紹介します。
・Axisのオンライン家庭教師 大阪指導センター
・能開の個別指導Axis 野田阪神校
・開成教育セミナー 天六教室
・公文式 天神橋中央教室
・個別教室のトライ 南森町駅前校
・ECCジュニア 南森町まつがえ教室
・紫雲書院書道教室 天満与力町教室
・ジャパンギタースクール 梅田校
・松山バレエ学校 大阪天満橋教室
・フリースクールみなも
オンライン家庭教師や個別指導塾、英語教室、書道教室など、さまざまな種類の事業者が登録しています。勉強以外の習い事をお得に学べる教室も多いので、推薦入試に向けて特技を磨いておきたい方にも役立つでしょう。
塾代助成カードの申請から発行、利用開始までの流れ
塾代助成カードの発行から利用開始までの流れは下記の通りです。
ステップ1:スマートフォンやパソコンからオンライン申請をする(郵送申請も可)
ステップ2:大阪市習い事・塾代助成カードと利用パスワードを郵送で受け取る
ステップ3:塾代助成カードとパスワードを教室で提示する(毎月提示)
申請期限が毎月定められており、たとえば4月末までに申請した場合は6月下旬ごろに結果の通知・カード発送が行われ、7月から利用開始できます。
具体的な申請期限については公式ホームページで詳細を確認してみてください。
塾代助成の使える場所、使い方の例
塾代助成の使える場所、使い方の例としては一般塾・オンライン塾・オンライン家庭教師・通信教育・家庭教師などが挙げられます。それぞれについて解説します。
一般塾
通塾を検討している塾が助成対象事業者かどうかを確認します。
入塾手続きをするときにカードとパスワードを提示します。基本的には毎月提示しなければなりません。提示期間は各教室で確認が必要です。
契約書に記載される月謝から助成額分が差し引かれる時期や方法も確認しましょう。
対象の教室については公式ホームページで条件を入力して検索することも可能です。
オンライン塾・オンライン家庭教師・通信教育
オンライン塾・オンライン家庭教師・通信教育についても、事業者が参画登録していれば一般塾と同様に助成を受けられます。助成対象事業者としての登録を確認したうえで活用を検討しましょう。
インターネットを利用して授業やレッスンを受けるために事業者に支払う通信料金なども対象です。ただ、インターネットを利用する際のプロバイダ料金やパケット料金は対象外となっています。
教材費やシステム使用料などについて対象かどうか、事業者にチェックしておくと安心です。
大阪市の方がAxisのオンライン家庭教師を利用する場合、塾代助成で毎月1万円がお得になりますので、お気軽にお問い合わせください。
【お知らせ】大阪市の方は塾代助成で毎月1万円がお得になります!
家庭教師
塾代助成は家庭教師の月謝にも適用可能です。
参画事業者として登録されている家庭教師会社のサービスを選ぶ必要があります。基本的には個人契約の家庭教師ではなく、家庭教師の派遣会社などを通じた契約が助成の対象です。
授業料以外の交通費や教材費などが助成対象に含まれるかどうかは契約内容で変わる可能性があります。
すでに塾でカードを利用している場合にそのカードを利用できる場合もあります。
塾代助成に関するよくあるQ&A
一般的に助成金制度の仕組みは複雑です。塾代助成を利用するにあたって疑問が生じるケースもあるでしょう。ここでは、塾代助成に関するよくある質問に回答します。
Q1.塾代助成のカードを紛失した場合は?
A1.速やかに「大阪市習い事・塾代助成カード再発行申請書」を運営事務局に提出して、再発行を申請します。
再発行申請書の受付後、手続き期間中に参画事業者への申し込みおよびカードによる支払いはできません。
なお、申請書提出後にカードを発見した場合も速やかに運営事務局に連絡してください。
Q2.塾代助成のカードはいつ届く?
A2.基本的には申請してから約2か月後に届くといわれています。
カードを利用するには利用登録申請が必要であり、申請後に利用登録の審査が行われるため、利用できるまでに時間がかかります。
利用登録申請に対する通知は、利用登録申請書類を提出した月の翌々月下旬を目安に発送される流れです。
なお、申請書類に不備や不足があった場合は、カードの利用開始月が遅れることもあります。スムーズにカードを利用したいのであれば、不備や不足がないように慎重に書類を準備しましょう。
Q3.利用登録申請の結果はどのように通知される?
A3.大阪市塾代助成の結果は、普通郵便で封書にて発送されます。
詳細には「大阪市習い事・塾代助成カード利用登録決定通知書兼利用パスワード通知書(第7号様式)」あるいは「大阪市習い事・塾代助成カード利用登録決定通知書」が届きます。
電話やメールでは連絡が来ない点についても把握しておきましょう。
Q4.塾代助成を利用するのは恥ずかしい?
A4.塾代助成を利用するのは恥ずかしいことではありません。
実際にSNS上では、塾代助成について感謝する方もたくさん見受けられます。
「物価高騰の時代の子育て世代に塾代助成は助かる」「ありがたく利用させていただく」などのコメントがありました。このように世間では、利用していることが話題にされやすくなっています。
加えて、所得制限撤廃により対象者数が増えることもあり、さらに恥ずかしいと思うことがなくなっていくでしょう。
Q5.塾代助成をもらえないことはある?
A5.大阪市以外では所得制限が撤廃されておらず、もらえないことがあります。
たとえば、府内では大阪市のほかに泉佐野市や吹田市などが、小学校高学年と中学生を対象に同様の助成を行っていますが、両市とも所得制限を設けているのが現状です。
大阪市で塾代を助成してもらえることは、当然のことではないということがわかります。
塾代助成を受けたくてももらえない家庭があることも珍しくありません。大阪市にお住まいで利用していない方は、貴重な塾代助成の活用をあらためて検討してみるとよいでしょう。
まとめ
大阪市における塾代助成は所得制限が撤廃され、たくさんのご家庭で利用できるようになりました。
ただし、中学受験や高校受験、その後の進路において、塾を利用すればすべてうまくいくわけではありません。
塾代助成だけでなく、受験や進路についてさまざまな情報を収集して、塾の利用を考えることも重要です。
塾代助成で塾を利用すべきか迷っている方、受験や進路の情報を詳しく知りたい方などは、弊社ホームページにて。
受験や進路の情報について収集する際は下記の記事もぜひ参考にしてみてください。
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制度なので、興味がある方はぜひ前向きに活用を検討してみてはいかがでしょうか。