中学校の中間テスト・期末テスト対策は、多くの中学生やその保護者の方にとって心配の種ではないでしょうか。今回は、「英語の中間テスト・期末テスト2週間前にやってほしい対策」についてまとめました。英語で困っている人も、もっと高得点を狙いたい人もぜひ参考にしてください。
定期テスト2週間前にはこれをやろう
英語を苦手に感じる中学生は多いです。ベネッセが2018年に行った調査によると、中学3年生の約半数が英語を苦手に感じています。しかも、そのうちの約4割が、中学1年生の間に苦手になっています(ベネッセ教育総合研究所『中3生の英語学習に関する調査』。
なぜ中学1年生で苦手になる生徒が多いかというと、動詞と時制が複雑になるからです。主語が単数・複数に分かれ、それによって動詞の形が変わります。しかも動詞はbe動詞と一般動詞で書き方が変わります。これは日本語にはない文法ですので、多くの中学生にとってなじみがありません。そのため、中学3年生でもこの範囲があやふやになっている生徒は非常に多いです。
逆に言うと、テスト勉強をしながらこの範囲を完璧にしておけば、それ以降のテスト勉強が非常に楽になります。
そして、中間テスト・期末テストを「上手く乗り切ろう」と思っている方には申し訳ないのですが、英語に関しては上手く乗り切ろうとしないほうが良いです。中間テスト・期末テスト直前に暗記で乗り切る方法もありますが、高校受験と高校入学後の英語学習で猛烈に不利になります。高校では進級や卒業に関わる致命的な穴になりかねません。きちんと理解し直すほうがいいです。
まず、主語・動詞・時制を自分の中で整理できているかどうか確認しましょう。方法はシンプルです。教科書や学校のワークに載っている英文をいくつか選び出し、主語・動詞・時制の文法的な説明をしてみてください。例えば、下記のような説明です。
「主語が”she”で『三人称単数』、時制が『現在』だから動詞は”make”に”s”がついている」
ご覧のように、特殊な内容ではありません。学校や塾で何度も聞いたことがあると思います。英文を見てこれをさらっと言えればOKです。本記事の「1-2. 主語・動詞・時制を整理できている場合の対策方法」に移ってください。さらっと言えない人はまず、中間テスト・期末テスト対策をしながらこれを言えるようにしましょう。
主語・動詞・時制がややこしくなっている場合の対策方法
主語・動詞・時制の説明が難しい人は、下記のような対策をしてください。
【単語・慣用句】
教科書の新出単語を全て、英→日、日→英、で暗記しましょう。ポイントは、学校で習った日のうちに暗記することです。授業があった日に覚えるようにすれば、あまり時間がかからず暗記できます。
翌日覚えなおし、さらに1週間以内にまた覚えなおしましょう。
中間テスト・期末テストが近づけば提出物に本格的に取りかかると思います。そのときにまた覚えなおしましょう。これを続ければ、次の中間テスト・期末テストはもちろん、高校受験まで単語力不足に悩まされなくなります。
【文法】
中間テスト・期末テストまでにワークを3周しましょう。ワークの問題を解く際には、主語・動詞・時制をチェックしてください。
英語は主語→動詞の順番に単語を並べます。時制によって動詞の形が変わるので、時制も合わせてチェックします。主語と動詞が分かれば、後は「どこに行ったの?」「誰と行ったの?」「いつ行ったの?」のように、インタビューをするイメージで順番に単語を書きます。ポイントは、主語・動詞・時制をまず確認することです。
慣れるまでは、毎日15分でいいので確認する練習をしましょう。一度慣れてしまえば、以降はどの科目よりも英語が楽勝科目になります。
【長文】
教科書を大まかにでも和訳できるようにしておきましょう。それだけで十分です。
【英作】
上記の【文法】で記載した勉強方法を実践しておけば十分に点数を取れます。英作問題が5問出れば、2-3問正解して、さらに2問で部分点がもらえるぐらい書けます。
主語・動詞・時制を整理できている場合の対策方法
主語・動詞・時制を整理できている人は、中間テスト・期末テストで平均点以上を取れていると思います。中には「80点の壁」を感じている人もいると思います。リスニング以外は本気で満点を狙いにいきましょう。
【単語・慣用句】
新出単語は、学校で英語の授業があった日のうちに覚えるようにしましょう。毎回テストで満点を取れていて、テストまでに2周以上暗記する機会を作っている人は、自分自身の学習スケジュールをわざわざ変えなくても全く問題ありません。
【文法】
文法や英作の得意・不得意状況で変わります。2パターンに分けて書きました。
- 穴埋め問題が苦手な人
- 並び替え問題と英作問題が苦手な人
・穴埋め問題が苦手な人
穴埋め問題が苦手な人は、文法の基本的な知識と活用はできていると思います。知識が足りていないので、そこを補えば点数が上がります。
ワークの問題を3周して、全問正解できるようにしておきましょう。それと並行して、ワークより難易度の高い問題集で文法の演習をしましょう。難易度の高い問題集で知識の補充をして、その活用パターンを身に着けます。
・並び替え問題と英作問題が苦手な人
並び替え問題や英作問題が苦手な人は、文法の活用知識がやや曖昧かもしれません。勉強が暗記に偏り過ぎているかもしれないので、文法事項の説明を自分でしてみてください。
ポイントは、「時制」「人称」「不規則変化動詞」「可算名詞」など、正しい文法用語を使うことです。「時制」を「現在とかのやつ」と呼ぶなど、自分用語を使っていれば訂正しましょう。正しい用語で正しい説明をできるようになればすぐに点数が上がります。
また、穴埋め問題が苦手な人も、並び替え問題と英作問題が苦手な人も、ワークより難易度の高い問題集をワークと並行して使いましょう。テストは、教科書やワークの問題から多少変えて出題されています。色々なパターンを解き慣れているほうが断然解きやすいです。
【長文】
教科書の本文すべてを、日本語→英語で書けるようにしましょう。学校の授業で本文和訳をノートに書いていると思います。その和訳文を繰り返し英訳して練習しましょう。丸暗記するわけではなく、単語・文法の知識を使って考えながら書いてみましょう。
【英作】
上記の【文法】【長文】で記載したような演習をきっちり行っておけば、ワークの問題を解いておくだけで英作問題は高得点を取れます。
まとめ
いかがでしょうか。中学生の英語は「文法事項の正しい理解」がポイントです。一問一答のように暗記してしまう人が多いのですが、それだと60点が限界です。教科書に載っている文法用語を使って説明できるようにしておきましょう。
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