中学校の中間テスト・期末テスト対策は、多くの中学生やその保護者の方にとって心配の種ではないでしょうか。今回は、「数学の中間テスト・期末テスト2週間前にやってほしい対策」についてまとめました。数学で困っている人も、もっと高得点を狙いたい人もぜひ参考にしてください。
定期テスト2週間前にはこれをやろう
数学の中間テスト・期末テストの勉強はとても大変ですよね。テスト直前になると提出課題もあり、それだけで精一杯になっている生徒も多いです。その結果、数学嫌いになる人も多いです。ただ、数学は1つできるようになると、解ける問題が一気に増える「お得な教科」です。
中間テスト・期末テストで点数を取れるようにするには、テスト2週間前にはテスト勉強を始めましょう。「基本問題の対策」と「応用問題の対策」に分けて、それぞれ説明します。
基本問題の対策方法
テストの目標点数が60点以下の方は、学校の教科書とワークを使うだけで十分です。他の教材を使う必要は全くありません。ポイントは、「復習と定着」です。テスト2週間前からは、下記の対策を実践してみましょう。
教科書準拠の問題集
①学校の授業で習った範囲を教科書で解く
教科書を軽く読み直し、例題を解いてみましょう。このとき、計算の途中式はすべて書きましょう。省略せずに「すべて」です。文章題、関数、図形は、問題文の内容を図にしましょう。図が苦手なら、絵(棒人間など)で十分です。
このパートは時間をたっぷりかけて、解いたページ数よりも理解度を優先してください。なぜこの解き方なのかを、「移項する」などの正式用語を使って説明できるようにしてください。「移項とは何か」「なぜ移項するのか」のように、whatとwhyの両方を説明できればこのパートは完了です。
ここで時間をかけておけば、テスト直前に数学に追われることがなくなり、結果的に他の教科に勉強時間を割り当てられます。
②理解できた範囲をワークで解く
このパートは、①の内容をアウトプットできるようにする練習です。ポイントは「正解を繰り返すこと」です。大問ごとに解答→答え合わせ→やり直しをしましょう。
やり直しは、必ず正解した問題も含めて行ってください。間違った問題のやり直しをする人は多いですが、正解した問題も全て解きなおしましょう。米パデュー大学のカーピック博士の記憶・学習の研究やAI研究でも明らかになっているように、「正解を繰り返す」ことで学習効果が高まります。正しい解き方に慣れるため、できれば3回繰り返し同じ問題を解きましょう。
③翌日と週末に復習する
一度学習した内容を、その翌日と1週間以内に復習すると、定着率が格段に上がります。エビングハウスの忘却曲線を利用した復習方法です。
また、毎日勉強すると復習する量が多くなります。2週間前だとまだ部活もあります。時間的に難しそうなら、週末は新たな勉強はなしにして、復習だけでも十分です。
応用問題の対策方法
中間テスト・期末テストで平均点以上取れている人は、応用問題での間違いをなかなか減らせなくて困っているのではないでしょうか。対策は2つです。
①ワークよりも難易度の高い問題集を2周する
ワークはテスト1週間前までには終わらせて、ワークよりも難易度の高い問題集で演習を始めましょう。テストまでに最低2周しておきましょう。
学校の中間テスト・期末テストは教科書とワークだけだと高得点はなかなか難しいです。掲載されている応用問題の数が少ないうえに、それよりやや難易度の高い問題がテストに出ることもあるからです。
②解いた問題の名称を言えるようにしておく
問題を見たときに、その問題の名前を「食塩水の問題」「一次関数の傾きや切片を求める問題」などのように、すぐ言えるようにしておきましょう。
応用問題が苦手な人の中には、テストで問題を見たときにそれが何の問題なのかすぐに分からず、解くのに時間がかかってしまう人が多いですよね。問題のパターンを整理しきれていないのです。問題を見たらすぐ名称や単元名を言えるようにしておくと、テストでもすぐに解き方を思い出せるようになります。
まとめ
いかがでしょうか。数学は解法パターンをマスターすれば確実に点数が取れる教科です。
その点は英語・国語よりもむしろ対策しやすいと言えます。テスト2週間前から計画的に学習して、中間テスト・期末テストの度に自己ベストを取れるようにがんばりましょう。
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