徳島県にある私立の共学中学校として、長い歴史と特色ある教育を誇る徳島文理中学校。その基本情報や偏差値情報、入試情報、進学実績などを総合的にまとめました。
これから中学受験を考えている方や、志望校選びの為に情報収集を行っている方に役立てば幸いです。では早速、徳島文理中学校の特徴を深掘りしていきましょう。
徳島文理中学校の基本情報
徳島文理中学校は、徳島県内の私立中学校のなかでも歴史が長く、共学として多様な生徒が集まります。中学校から高校、大学まで系列校をもつ一貫した教育環境が整備されており、生徒一人ひとりを手厚くサポートする体制が特徴です。合格後の進路や学習支援に至るまで総合的なサポートが期待できる点は、保護者からの評価も高いとされています。
学校概要と特徴
独自のカリキュラムを編成し、「真にゆとりある私立一貫教育」を目指しています。中1・中2では基礎学力の充実をはかりながら、中学校の全過程の内容を終え、中3では高校1年の内容を学習します。徳島文理中学校は中高一貫校ですので、高校受験準備に費やされる時間が必要ないので「ゆとり」が生まれます。ただその分授業進度が増し、授業時間も増えるので、学力アップが期待できます。高校3年では志望大学ごとに類型別コースで入試対策の演習ができるように計画されています。
このように、徳島文理中学校は高校・大学を含む一貫教育体制が整っています。特に系列の徳島文理高等学校は偏差値67前後と難関校としての地位を確立しており、大学へ進学する道も豊富に用意されています。そのため保護者のなかには、将来を見据えた中高大一貫教育を重視して入学を希望するケースも多いようです。
学校沿革と所在地
徳島文理中学校の礎となる学園は、1895(明治28)年に創立されました。1975年(昭和50年)に徳島文理大学附属中学校が開設され、翌年に現在の名称の「徳島文理中学校」となりました。
所在地は徳島県徳島市山城西で、JR徳島駅から市バスで約15分と交通アクセスも比較的良好なため通学しやすい環境です。
入試情報
2025年度の入試情報は以下の通りです。
入試方式 | 前期日程 | 後期日程 |
募集人数 | 男女約150名 | 男女約30名 |
試験内容 | 国語(60分)・算数(60分) 受験生のみの個人面接(5分程度) |
|
持参物 | ・受験票 ・通知表のコピー(6年生2学期末・2学期制の場合は1学期末) ・筆記用具―鉛筆(シャープペンシルも可)・消しゴム・コンパス・定規(三角定規も可) ・時計 ※ただし、分度器付きの定規・計算機付きの時計・携帯電話等必要のないものは持ち込めない |
試験日は例年、年末から年始にかけて行われます。
偏差値情報
最新の偏差値はおおむね52程度と見られています。過去数年を振り返ると、徳島文理中学校の偏差値は大きく上下することはなく、ほぼ安定した水準を維持しています。大きな要因としては、一貫校としての安定感や進学実績への評価が維持されていることが挙げられます。
徳島県内での偏差値比較
県内の私立中学校偏差値では中堅とされ、県内私立校の中では5位前後にランキングされることが多いようです。上位校としては、さらに高い偏差値を要求する学校も存在しますが、徳島文理中学校は一貫教育や安定した進学実績に魅力を感じて選ばれるケースが多いようです。ほかの学校との比較をする際には、偏差値のみならず、将来の進路や学習環境も合わせて検討するとよいでしょう。
中学校進学後の学習について
進学後の学習ポイントや使用教科書などは、以下をご確認ください。
進学実績
高校卒業後は国公立大学や有名私立大学へ進学する生徒も多く、一貫校としての着実な学力が身についている結果です。中学入学時から継続的に学習習慣を身につけることで、高校以降の難関大受験にもしっかりと対応できる体制が整えられているといえるでしょう。
近年の卒業生を見ると、国公立大学では、国内最難関大学の東京大学を始め、大阪大学、北海道大学、九州大学、筑波大学など、難関大学に多く進学しています。地元の国立大学である徳島大学へも多くの合格者を輩出しており、その中で医学部医学科に進学する生徒が多いのも、徳島文理中学校・高等学校の特徴として挙げられます。
私立大学では、最難関大学の早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学を筆頭に、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学や関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学など、東西の有名大学の合格実績があります。系列の徳島文理大学へ進学する生徒も一定数見受けられます。高い進学実績を支えているのは、教員のきめ細かな受験対策指導と中高一貫校ならではの学習カリキュラムだと言えるでしょう。
まとめ
徳島文理中学校を志望する際は、まずは偏差値の目安を踏まえつつ学校の教育理念や学習環境を理解することが大切です。過去問や模試を活用して実力を客観的に把握すると同時に、面接や志望動機の準備も行いましょう。さらに、学校行事や口コミ情報から校風を知ることで、入学後の生活イメージを鮮明にし、受験のモチベーションを保つことができます。最終的にはオープンキャンパスや説明会に参加して、直接学校の雰囲気を確かめることが合格後の満足度にもつながるはずです。
受験対策には以下の記事も参考にしてみてください。