中学受験に向いている子・向いていない子の特徴を解説!【向き・不向きの診断項目付き】

首都圏における近年の受験事情をふまえると、中学受験では受験者が年々増えており、競争が過酷になってきています。向いている子でなければ、競争に敗れて自信を失うこともあるでしょう。お子様・保護者様が冷静に話し合い、向き不向きを判断したうえで挑戦することが重要です。今回は、中学受験に向いている子・向いていない子の特徴を中心に解説します。向き不向きの診断項目も掲載してみました。中学受験を検討しているお子様・保護者様はぜひ参考にしてみてください。

中学受験に向いている子の特徴

まずは中学受験に向いている子の主な特徴からお伝えしていきます。

知的好奇心が強い

知的好奇心が強い子は、学校で教わらないような応用的な知識を自然に楽しく学びます。

興味に基づき純粋に学問を楽しめるお子様は際限なく学び続けるため、ほかの受験生よりも勉強時間が増えやすく圧倒的に優位です。

生き物が好きで自分で図鑑を作ってしまう子や、言葉の意味が気になって自分で調べてしまう子などは、中学受験に向いているでしょう。

将来の夢がある

将来の夢があるお子様は中学受験に向いています。将来の夢があると学習が「義務」ではなく「手段」になり、親や先生に言われなくても自然に勉強するからです。

「宇宙飛行士になりたい」「IT企業の社長になりたい」「医者になって命を救いたい」など夢の内容はさまざまです。

大きな夢があるお子様は中学受験も視野に入れてみましょう。

考えることが好き

中学受験では問題を解くうえで思考力が試されます。考えることは人によって負担となる行為ですが、反対に楽しい行為でもあります。

クイズやクロスワードパズルなどに夢中になって取り組むような子は、考えることに喜びを感じられる素質を持っており、中学受験が向いている可能性が高いです。考えることが好きなお子様であれば、大人が尻込みする難解な受験問題でも、楽しく解いてしまうでしょう。

中学受験に向いていない子の特徴

中学受験に向いている子の特徴をお伝えしました。向いている子がいる一方で、中学受験をやめた方がいい、無理かもしれないと思う子がいるのも事実です。続いて、中学受験に向いていない子の特徴をお伝えします。

理解力・読解力が低い

中学受験の問題は応用力を試す問題が多く、言葉の意味や公式を暗記するだけでは解けない場合があります。単元の目的や必要性、基礎、問題の解き方などを理解する力が不可欠です。

また、中学受験の問題は中学生・高校生でも負担を感じるレベルの長文が出題されることがあります。文章を読むのが苦手なお子様だと、制限時間に回答するのが難しいです。

理解力・読解力に自信がない場合、中学受験は挑戦しづらいかもしれません。

知識量が少ない

中学受験では、一般の大人でも知らないような細かい知識が問われるケースも少なくありません。

たとえば、魚種による卵の違いの知識を試す問題が出題されることもあります。生き物が好きなお子様であれば簡単に解答できるかもしれませんが、試験範囲以外の学びに興味がないお子様は対処しづらいです。

予想外のテーマにも柔軟に対応できる知識量がなければ、中学受験の合格を勝ち取るのは難しいでしょう。

勉強よりも娯楽の比重が高い

小学生の時期は、漫画やアニメ、ゲーム、運動など、娯楽に夢中になっているお子様も多いです。

遊ぶことでも人間は成長するため、娯楽に夢中になるのは悪いことではありません。ですが、中学受験ではあくまで競争が強いられるため、娯楽に夢中で勉強時間が少なくなると不利になります。

勉強よりも遊びの比重が高いお子様は中学受験には向いていないでしょう。

中学受験に向いているか向いていないかどうかを判断するには、実際に受験に成功したお子様の体験が参考になります。

中学受験を勝ち抜いたお子様の体験談は下記のインタビュー記事にまとめているのでぜひご一読ください。

受験勉強へのモチベーション継続のカギは?【中学受験インタビュー①】

受験勉強しながら習い事を継続する理由は?【中学受験インタビュー②】

小学受験からの内部進学で気を付けるべきこととは?【中学受験インタビュー③】

中学受験をどう勝ち抜いた?【中学受験インタビュー④】

中学受験に向いている子は何をしたらよい?

中学受験に向いている子でも、教育環境が整っていなければ、才能が開花しない場合もあります。保護者様が最低限のレールを敷いてあげないと、受験に失敗する、あるいは、そもそも受験を検討しないケースもあるでしょう。

ひとまず教育の専門家に相談し、本格的に中学受験対策を進めるべきか、意見を求めることをおすすめします。

プロであればお子様の素質を見抜き、中学受験をすべきか明確に判断できます。

ただ、塾の選び方を誤ると適切な中学受験対策を提案してもらえません。後悔しない塾の選び方を下記の記事で解説しているので、参考にして塾を探してみてください。

小学生が後悔しない塾の選び方ランキング! 塾選びで失敗しないためのポイントは?【お悩み診断付き】

中学受験に向かない子は諦めたほうがよい?

中学受験に向かない子でも簡単に諦める必要はありません。向いている子の特徴を参考に、将来の夢を考えたり、考える習慣をつけたりしていれば、自然に中学受験に興味が湧くかもしれません。

モチベーションが高まれば学習密度が濃くなり、受験に成功する可能性もあります。モチベーションを高めるのに適しているのが学校説明会や学園祭への参加です。校舎や生徒の様子などが目に入るだけでも受験意欲が高まるかもしれません。

中学受験の問題は難しいイメージがありますが、基礎知識で解ける問題も実は多いです。有名中学の受験問題を確認した結果、自分でも解ける問題があることに気づき、受験の可能性が見えてくることもあります。

下記の通り中学受験の理科問題について動画で学べる記事がありますので、自分でも解けるかぜひトライしてみてください。興味やモチベーションが湧いたり、解いてみたいと思えるようなら中学受験の素質が高まってきているのかもしれません。

プラスチックの種類とは? PETやPSなどの特徴、用途、見分け方を解説!【実験動画・入試問題も掲載】

物質の同定とは? 同定方法・同定手段、中学受験の入試問題を解説!

どうしても湧かない場合や、解いてみたいと思えないようであれば、高校受験に照準を合わせるのも正解の一つです。

中学受験の向き不向きの診断項目

本記事でお伝えした内容も含めて、中学受験の向き不向きをチェックできる診断項目を作成してみました。中学受験の向き不向きを判断するのにぜひお役立てください。

もちろん、絶対的な判断材料ではないので参考程度にお考え下さいね。

向いている可能性あり 向いていない可能性あり
将来目指したい職業がある はい いいえ
友達や家族、先生から物知りだといわれる はい いいえ
ニュースを見て知らない言葉があると検索する はい いいえ
学校の宿題はいわれなくてもやる はい いいえ
読書が好き はい いいえ
遊びと同じくらい勉強が好き はい いいえ
クイズ番組で正解がわかる はい いいえ
学校のテストは特に勉強しなくても高得点が取れる はい いいえ

まとめ

中学受験が必ずしも本人のためになるとは限りません。中学受験に向いていないとわかった場合は、地元の中学校で日頃の授業や行事、習い事、部活などに取り組み、視野を広げてみましょう。

徐々にやりたいことがわかって、将来の夢とともに目指したい高校が見つかるかもしれません。志望校に合格できるよう、授業態度をよくしたり、提出物を確実に提出したりして、内申点も高めておきましょう。

なお、中学受験が向いていないと思ったお子様でも、オンライン家庭教師で受験勉強に集中して合格できた事例もあります。

中学受験を諦めたくないお子様・保護者様は学習環境を見直してみるのもおすすめです。オンライン家庭教師で中学受験に挑戦してみたい方は弊社ホームページにて。