近畿大学附属中学校の偏差値は?学校情報や入試情報など徹底解説!

近畿大学附属中学校は、大阪府に位置する私立中高一貫校です。併設型の大学附属校であることから、近畿大学への進学ルートが豊富に用意されており、多彩なコース設定と充実した学校生活が魅力となっています。

本記事では、近畿大学附属中学校の基本情報や偏差値、入試情報などを詳しく解説し、受験を検討する際のポイントを整理します。

中学受験生や保護者にとって気になる偏差値や進路状況、入試対策の具体的な方法など、押さえておくと便利な情報を分かりやすくまとめていきます。

近畿大学附属中学校の基本情報

近畿大学附属中学校は大阪府東大阪市にあり、近鉄線などの沿線から通学しやすい立地が魅力です。敷地内には高校や大学が系列で併設され、大学施設を一部活用できる環境が整っています。こうした大学との連携により、単なる中学教育にとどまらず、高校・大学への連続性を意識した学びができる点は大きな特徴といえます。

学校概要と特徴

近畿大学学園の一つである、近畿大学附属中学校・近畿大学付属高等学校の建学の精神は、「実学教育」と「人格の陶冶」です。

「実学教育」とは、実際に社会で役立つ人材育成を強く意識し、「世のため人のために貢献する人物」を育成することとしています。さらに、「人格の陶冶」の一環として、「人に愛される人、信頼される人、尊敬される人」になることを校訓としています。

上記の教育方針の他、多彩なコース設定により生徒の進路を広げることができることも、近畿大学附属中学校が評価されている一因です。

医薬コースは医学部・薬学部などの医療系大学への進学をめざすコースで、近畿大学医学部・薬学部への附属特別推薦入学試験制度があります。

英数コース アドバンストは、より深い学びにより、国公立大学への合格をめざすコースです。約75%の生徒が国公立大学・難関私立大学・近畿大学に合格しています。

英数コース プログレスは、大学受験だけにとらわれないコースです。近畿大学各学部(医学部を除く)への附属特別推薦入学試験制度があります。

施設や設備に関しては実験や実習に活かせる理科室や図書館が充実しており、生徒が主体的に学べる環境が整っています。その点からも、保護者からの口コミ評価が高くなっています。

学校沿革と所在地

1939年(昭和14年)に日本工業学校の設立許可が発令されたことが、近畿大学附属中学校の発端になります。1947年(昭和22年)に新制中学校を設置し、1949年(昭和24年)に校名が近畿大学附属高等学校および附属中学校に改称されました。

近畿大学附属中学校・高等学校は、近畿大学と併設しており、大阪府東大阪市若江西新町にあります。近鉄大阪線であれば、「長瀬」駅から徒歩で約20分、「俊徳道」駅からは「大学直行バス」を利用し通学できます。近鉄奈良線であれば、「八戸ノ里」駅から徒歩で約20分、もしくは「大学直行バス」または「路線バス」 を利用して通学できます。JR大和路線「久宝寺駅」、近鉄大阪線「久宝寺口駅」、京阪電車・大阪モノレール「門真市駅」、大阪メトロ長堀鶴見緑地線「門真南駅」、JR学研都市線「鴻池新田駅」からも通学バスが出ており、通学に便利な公共交通機関が多いのも魅力です。

入試情報

2025年度の入試情報は以下の通りです。

出願コース 医薬コース 英数コース アドバンスト 英数コース プログレス
募集人員 約40人 約80人 約120人
試験区分 前期・後期 前期・後期 前期・後期・21世紀入試
試験内容 【前期・後期】
国語・算数(各60分、各120点満点)理科(40分、80点満点) 合計320点満点で判定
【前期・後期】
国語・算数(各60分、各120点満点)理科・社会(各40分、各80点満点)
国語・算数の合計点に、理科・社会の得点が高い方を加算して合計320点満点で判定
【前期・後期】
国語・算数(各60分、各120点満点)理科・社会(各40分、各80点満点)
国語・算数の合計点に、理科・社会の得点が高い方を加算して合計320点満点で判定【21世紀入試】:英数コース プログレス 専願
エントリーシート・自己アピール文・自己アピール資料作成⇒自己アピール会参加(30分程度)
試験当日⇒課題作文(30分)算数基礎学力診断テスト(30分)集団面接 (30分)

偏差値情報

近畿大学附属中学校の偏差値は、おおよそ42~56程度とされています。偏差値に幅があるのは、コースによって偏差値が変わってくるためです。

医薬コース、英数コース・アドバンスト、英数コース・プログレスという3つのコースが用意されていますが、志望コースによって受験難易度や偏差値が異なり、合格に必要な学力レベルも変わりますので注意しましょう。

医薬コース

医薬コースは、おおよそ50~56程度の偏差値とされています。前期・後期によっても偏差値が若干異なります。

医薬コースは、医学部や薬学部を志望する生徒に向けたコースとして設立されました。学校としても医療分野に興味を持つ生徒の意欲を伸ばす指導を行っており、将来的に医療業界で活躍したい方に適した環境といえます。

英数コース アドバンスト

英数コース アドバンストは、おおよそ44~48程度の偏差値とされています。前期・後期によっても偏差値が若干異なります。

英数コース アドバンストは、国公立大学の受験をめざしたカリキュラムと家庭での演習課題を充実させ、幅広く、より深い学力を定着させるコースです。

英数コース プログレス

英数コース プログレスは、おおよそ42~46程度の偏差値とされています。前期・後期によっても偏差値が若干異なります。

英数コース プログレスは、英数アドバンストより少し難易度が抑えめながらも、十分に大学進学を見据えた学びを深めることができるコースです。

大阪府内での偏差値比較

大阪府内には多くの私立中学校があり、中高一貫校も多数存在しています。難関校や大学附属校との比較を行うと、近畿大学附属中学校は偏差値で言うと、上位~中位に位置しています。ただ、より高い偏差値を必要とする中学校よりも倍率が高い傾向もあり、偏差値だけではない教育方針や大学進学の魅力が、人気の理由だと言えるでしょう。

中学校進学後の学習について

進学後の学習ポイントや使用教科書などは、以下をご確認ください。

近畿大学附属中学校情報一覧

進学実績

近畿大学附属中学校は近畿大学へ進学する生徒が多いのはもちろんのこと、他大学へも一定数の合格実績があります。

国公立大学では、京都大学や大阪大学のような関西の難関有名大学を筆頭に、神戸大学、京都工芸繊維大学、和歌山大学、山形大学、横浜国立大学、大阪公立大学、兵庫県立大学、奈良県立大学などの合格実績が見られます。

私立大学では、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、青山学院大学、中央大学、関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学など、東西の最難関大学への合格実績が見られます。

特筆すべきは、医学部医学科の合格者の実績で、富山大学医学部医学科、愛媛大学医学部医学科など、地方国公立の医学部医学科へ生徒を輩出しています。

もう一つの特徴は、やはり近畿大学への内部進学者の数です。毎年約180名程度の学生が近畿大学へ進学しています。近畿大学を目指すならやはり、近畿大学附属中学校は魅力的な学校であると言えるでしょう。

まとめ

近畿大学附属中学校は大阪府東大阪市に拠点を置き、コース別に特徴的なカリキュラムと安定した偏差値帯で受験生を受け入れています。入試対策では、過去問の反復演習や苦手科目の強化が合格への近道となるでしょう。

近畿大学附属中学校の魅力は、大学附属校ならではの教育体制と、中高一貫であることによる計画的な学習です。生徒一人ひとりが自分に合ったペースで成長できるようサポートしており、充実した学生生活を送ることができます。

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