本記事では、土佐女子中学校の偏差値を中心に、学校としての基本情報から入試情報、偏差値情報や進学実績など幅広く解説します。
ぜひ、中学受験校選びの参考にしてみてください。
土佐女子中学校の基本情報
土佐女子中学校は高知県高知市に位置し、長い歴史を持つ私立の女子校として発展を続けてきました。創立以来、女子の自主性や豊かな人間性を育むことを重視しており、地元の教育界でも伝統校として知られています。学校全体としては中学校と高等学校を併設し、中高一貫教育を通じて多くの人材を輩出してきました。
学校概要と特徴
土佐女子中学校の教育方針は、「明朗・聡明・愛情・気品」であり、「思いやりと才気にあふれ、未来の夢を共に語らい、新しい時代へと羽ばたく洗練された女性へ」成長することを目指しています。
特徴としては、日本の伝統文化を重んじていることが挙げられます。中学1年生時に礼法、中学3年時に着物の着付けを学びます。そのほか書道、茶道なども学ぶことができます。
「基礎期」に基礎学力の定着と、学習習慣の確立、「充実期」に基礎期に身につけた学力を土台として、応用力と自己考察力を伸ばし、志望校への進学を実現することを中高一貫教育として行っており、公立中学に比べ、4時間多い週34時間の授業を行っています。特に中学1年生では英語で2時間、数学、理科で1時間多い授業数を確保しています。
保護者からは、落ち着いた環境や先生方の手厚い指導に満足している声が多く聞かれます。口コミ評価では学校全体の雰囲気を評価する意見が多く、探索型学習や行事を通じて子どもが成長したと実感する声が多く寄せられています。
学校沿革と所在地
土佐女子中学高等学校は、1902年(明治35年)に設立された私立高知女学校、その後成女学舎と合併し改称した私立土佐女学校が礎となっています。
1904年(明治37年)に私立土佐高等女学校が設立され、土佐第一高等学校、土佐第一中学校と改められた後の1951年(昭和26年)に、現在の名称である、土佐女子高等学校、土佐女子中学校に名称が変更されました。
土佐女子中学校は高知県高知市追手筋という、高知市の中心部から比較的近いエリアにあり、公共交通機関を利用して通学しやすい環境が整っています。最寄りの「大橋通」バス停や「大橋通」駅からは徒歩約5分、中心地の「はりまや橋」地区からも徒歩約15分程度で通学できます。地元での交通網が充実しているだけでなく、周辺には買い物スポットや文化施設も点在しているため、通学以外の場面でも便利に利用できます。
入試情報
2026年度の入試情報は以下の通りです。
| 前期入試 | 後期入試 | |
| 募集人員 | 第1学年 女子約150 名 | 第1学年 女子約30 名 |
| 選考科目等 | 【1日目】 国語・理科・社会(各50分) 【2日目】 算数(50分)・面接 |
国語・算数(各50分)・面接 |
| 備考 | 出願時点で「実用英語技能検定」4級以上に合格している受験生には、本校入学後に 10,000 円[受験料相当額]を給付 | - |
中学校進学後の学習について
進学後の学習ポイントや使用教科書などは、以下をご確認ください。
偏差値情報
土佐女子中学校の偏差値は、おおよそ49~50程度とされています。高知県内では中堅に位置する女子校として認知され、受験生からも一定の人気があります。
土佐女子中学校の教育環境は基礎学習を丁寧に行う一方で、大学進学に向け専門性を高めるカリキュラムが整備されているのが特徴です。偏差値以上の成果を上げる生徒も多く、学力を伸ばす土壌がしっかりと整っている評価が得られています。
高知県内での偏差値比較
高知県内では、私立女子校のなかでは知名度が高く、一定の競争率を維持しています。偏差値の目安は一つの指標ですが、試験の科目や面接の対策などを含めて総合的に判断する必要があります。学力レベルに見合った学習計画と早めの準備を行い、余裕をもった対策が望まれます。
進学実績
土佐女子中学校の生徒は、土佐女子高校へ進学後も学習意欲が高く、多くの生徒が国公立や有名私立大学へ合格を果たしています。
国公立大学では、大阪大学、和歌山大学、岡山大学、香川大学、愛媛大学、高知大学、お茶の水女子大学、高知工科大学、高知県立大学など、四国・中国地方を中心とした西日本の大学への合格実績が見られます。
私立大学では、慶應義塾大学、上智大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、同志社大学、立命館大学、関西大学、関西学院大学など、全国の有名な難関私立大学への合格実績が見られます。
特筆すべきは指定校推薦を利用できる大学の多さで、明治大学、青山学院大学、立教大学、法政大学、東京理科大学、同志社大学、立命館大学、関西大学、関西学院大学などの有名私立大の枠があるようです。
まとめ
土佐女子中学校は、女子校ならではの落ち着いた雰囲気の中で、生徒同士が切磋琢磨し合う環境が大きな魅力となっています。制服へのこだわりや、女性としてのマナーや礼儀を学ぶ機会が多いことも、私立女子校のメリットとして評価されています。
上記のような教育環境を求める方や、指定校推薦での大学進学を考慮している方にとって、魅力的な学校だと言えるでしょう。
実際に学校説明会などに参加し、学校の内情を確認したうえで、志望校の一つとして検討してみましょう。
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