国語力は国語の得点を高めるためのスキルではなく、人生の基盤となる能力です。「頭の良さは国語力で決まる」といわれることもあります。ただ、国語力が伸びずに悩む方も少なくありません。まずは国語力とは何かを知ることから始めてみましょう。今回は国語力の概要をはじめ、低下の原因、上げる方法などを解説します。家庭のサポートにも触れているので、お子様の国語力を高めたい保護者様もぜひ最後までお読みください。
目次
国語力とは?
国語力について理解を深めることで、国語力を伸ばすモチベーションが高まります。まずは国語力とは何かがわかるように、4つの柱とされる能力、伸ばしたほうがよい理由などについて解説します。
読解力・語彙力・文法力・表現力の4つの柱
国語力は、読解力・語彙力・文法力・表現力の4つの柱で成り立ちます。
それぞれの能力の概要は下記の通りです。
| 能力 | 概要 |
| 読解力 | 文章を読んで書き手が伝えたいことを理解して自分の考えを深める力 |
| 語彙力 | 言葉の意味をたくさん理解して話したり書いたりするときに使いこなす力 |
| 文法力 | 文を構造的に理解して正確に日本語を使いこなす力 |
| 表現力 | 自分の考えや感情をよりわかりやすく伝えるための力 |
各種能力をバランスよく伸ばしていくことで、総合的に国語力を高めることができます。
全教科・社会生活の基盤になる
国語力の各能力を鍛えることで、読む・覚える・考える・話す・書くなど、さまざまなスキルが高まります。
インプット・アウトプットの能力は国語だけでなく、算数・英語・理科・社会などの全教科、加えて対人コミュニケーションやプレゼン発表、仕事での商談など社会生活でも不可欠です。
国語力を早いうちから鍛えておくことで、学校を卒業してからも不自由を感じずに生きやすくなるでしょう。
なぜ国語力を鍛える必要がある?
国語力を鍛える理由を明確にしないと、国語を勉強する意味がわからず、別の教科の学習を優先してしまいやすくなります。
続いては国語力を鍛える必要性について解説します。
コミュニケーション力の向上
国語力はコミュニケーション力の向上に直結します。使える言葉が増えれば相手に言いたいことを伝えやすくなり、知っている言葉が増えれば相手の言いたいことを理解しやすくなります。
コミュニケーション力が向上すれば自然と人と話すことが好きになり、交流の広がりとともに人生も充実しやすくなるでしょう。
小・中・高の受験対策
国語力は小・中・高の受験対策の基盤となる能力です。受験で国語力が必要となる主な理由は下記の通りです。
長文読解や理由の記述に不可欠
受験では共通して問題文の読解が求められます。たとえば、大学受験の共通テストの数学でも膨大な文章の出題が見受けられます。長文読解力がないとスムーズに計算を始められず、時間が不足してしまうでしょう。
高校入試の社会などでは、単に用語を記入したり選択肢を選んだりするだけでなく、理由を書かせる記述式問題も出題されやすいです。端的に理由をまとめる記述力が、ほかの受験生と差をつける武器になります。
作文・小論文の試験や書類審査の突破に必要
受験では作文の出題でも国語力が求められる傾向です。
中学受験の公立中高一貫校の適性検査でも、資料や文章の内容を理解して自分の考えを論理的に表現する力を試す問題が出題されます。高校受験では夢や目標について書かされることも珍しくありません。
大学受験の総合型選抜入試・学校推薦型選抜入試では、たくさんの大学が志望理由書や活動報告書、小論文などを選考過程に組み込んでいます。国語力が低ければ書類審査の段階で落とされてしまうでしょう。
活動報告書や志望理由書、小論文の書き方を学んで審査、試験に合格したい方は下記の記事を参考にしてみてください。
総合型選抜・学校推薦型選抜入試における活動報告書の書き方を徹底解説!【例文あり】
総合型選抜・学校推薦型選抜入試の志望理由書の書き方を徹底解説!【例文あり】
手早く合格を取れる小論文の書き方とは?塾関係者が例文付きで解説!
国語力が低下している理由
国語力は重要なスキルですが、世間では低下が問題視されているようです。なぜ、国語力が低下しているといわれるのでしょうか。
続いては国語力が低下している理由について解説します。
読書離れの影響
読書は言葉の意味、表現などを学ぶ機会であり、国語力は読書と密接な関係があるスキルとして知られています。
その点、国内ではメディアの発達、普及などを背景として読書離れが指摘されています。
読書離れとともに言葉の意味、表現を学ぶ機会が失われていけば、国語力が低下してもおかしくはないでしょう。
論理的思考力(論理力)の低下
論理的思考力(論理力)が低下すると国語力も低下しやすいです。
論理的思考力は、物事を筋道立てて分析・整理して合理的な結論を導き出す能力です。
論理的思考力が低下すると、たくさんの言葉や表現を知っていても、文章の本質的な内容を見抜くことができなくなります。
矛盾のないように言葉を組み立て説得力の高い主張をすることも難しくなります。
国語力を伸ばすには?スキルアップに必要な学習法
国語力の低下が不安視される中、国語力を伸ばすにはどうすればよいのでしょうか。ここでは、国語力のスキルアップに必要な勉強法について解説します。
語彙力を増やす
国語力を伸ばすには語彙力を増やすのが基本です。学校の先生や友達、両親がよく使っている言葉をインターネットなどで調べてみましょう。
知らない漢字を学ぶことも重要です。学ぶほど理解できる言葉が増えていくでしょう。楽しみながら語彙力を増やしたいなら、好きなジャンルの小説を読むのもおすすめです。
読解力を鍛える
読解力を鍛えることでも国語力を伸ばせます。ただし、やみくもに読むだけでは読解力が高まりません。
音読をすることで読めない言葉とその意味を確実に認識できるようにしましょう。
書き手が伝えたいことを考え、読後に要点をまとめることで、文章の理解度を高めることもできます。
表現力・記述力を伸ばす
国語力を伸ばすには表現力・記述力を伸ばす必要があります。具体的には書く訓練を取り入れることが重要です。
気軽な訓練としては日記や読書記録が挙げられます。続けていくうちに使える表現が広がるだけでなく、考えたことをわかりやすくまとめる記述方法がわかってきます。
我流で書く訓練を続けると、誤った書き方が定着してしまう恐れもあり、プロからフィードバックを受けて正しい書き方を学ぶことも大切です。
Axisのオンライン家庭教師では、作文の個別指導(マンツーマン指導)に対応しています。少人数クラスよりも気軽に質問しやすい環境です。受験生だけでなく浪人生も含めて、フィードバックを受けながら国語力を鍛えたい方はぜひ利用を検討してみてください。
国語力を上げる方法【低学年~高学年】
国語力を上げる方法は年ごろによっても変わってきます。低学年~高学年にかけて、国語力を上げる方法について解説します。
小学生
小さいころからたくさんの言葉をよく使うお子様は、国語力が高くなりやすい傾向にあります。私立の中学受験を突破する小学生は特に語彙力が高いようです。
語彙力がその後の国語力の基礎、中学受験突破の鍵になるので、早いうちからたくさんの言葉を覚えられるように、辞書で知らない言葉の意味を覚える習慣をつけるのが大切です。
学年が上がるにつれて、学んだ言葉で物事や概念を人に正しく説明する練習も取り入れると、さらに国語力が高まるでしょう。
中学生
小学生のころから培った語彙力を生かして論理的思考力や記述問題対策を強化していきます。
論理的思考力を高めるには自分の考えを人に伝える機会を増やすことが重要です。学校のグループワークに積極的に取り組み、周囲に主張する経験を積むとよいでしょう。
各科目のテストで記述が求められる機会も増えていきます。学んだ用語に関する記述問題、解答を自分で作るなどすれば、自然に記述力も高まっていくでしょう。
高校生
国語力を上げるには国語だけを勉強しようとしてはいけません。
文章にはさまざまなジャンルがあります。科学や文化、芸術、歴史、宗教、哲学などです。それぞれの背景知識を知るほど読解力、記述力も高まります。
たとえば、物理の科目であれば宇宙について学ぶことで、宇宙に関連する文章が頭にスムーズに入ってくるようになります。
国語以外の科目にも興味を持って、さまざまなジャンルの文章をたくさん読みましょう。
国語力をつけるために家庭でできる大人のサポート
国語力をつけるために家庭でできる大人のサポートは、会話・音読・読書の環境づくりが基本です。具体的なサポートについて解説します。
日常体験を会話で共有する
シンプルですが、家族との会話で日常体験を共有しあうことが国語力を伸ばすのに重要です。楽しかったことや悲しかったこと、学校で困っていること、ニュースの感想などを話しあうことで自然にお子様の表現力が高まります。
日常体験を家族だけでなくより多くの人に伝えるために、人権作文や読書感想文に親子で挑戦してみるのもおすすめです。お子様が書いた作文や感想文をチェックして、より伝わりやすい表現を一緒に考えてあげることで、表現力を鍛えるきっかけになるでしょう。
人権作文と読書感想文の構成、書き方、注意点などについて気になった方は下記の記事をぜひご覧ください。
人権作文とは?構成や書き方、注意点、コンテストに参加する意味などを解説!
読書感想文をスラスラ書くための完全ガイド!構成・注意点・テクニックを徹底解説
親子で朗読・ディスカッションをする
親子で朗読・ディスカッションをするのもおすすめです。
子どもだけで読書をすると、背景知識が不足してしまい、結果として読解力が高まらないこともあります。その点、大人が一緒に読んだ内容について語り合うことで、子どもは新しい知識や考え方、視点を持てるようになります。
国語科目を勉強することでは身につかない国語力が自然と身についていくでしょう。
まとめ
結論として、国語力は読み書きや議論の機会を増やすほど高まります。
難しく考えずに、文章をたくさん読んだり書いたり、いろいろな人とたくさん議論したりすることが重要です。
ただ、国語力を高めても国語力の活かし方がわからなければ、受験で結果を出せないこともあります。
国語の受験対策について興味がある方、国語の点数を上げたい方はAxisのオンライン家庭教師のホームページをぜひご覧ください。
国語の受験対策については下記の記事でも解説しているのでぜひお役立てください。






