上智福岡中学校は、福岡県福岡市に位置する私立の共学校です。中高一貫の教育スタイルを特徴とし、生徒一人ひとりが主体的に学べる環境を整えています。
近年は高い大学進学実績や充実した学習サポートに注目が集まり、受験生や保護者にとって魅力的な学校の一つとなっています。学校の基本情報から偏差値、進学実績など、本記事では幅広い視点から上智福岡中学校をご紹介します。
学校選びは今後の人生に大きく関わる重要な選択です。この記事で上智福岡中学校の特色を把握いただき、納得のいく中学受験の一助になれば幸いです。
上智福岡中学校の基本情報
上智福岡中学校は、人間としての尊厳を大切にしながら社会的責任を果たす人材を育てるという建学の精神を持っています。この精神は、教科教育だけでなく、日常の学校生活やクラブ活動、行事を通じて生徒に伝わっていきます。
学校概要と特徴
上智福岡中学校の教育が目指すところは「より大いなるものを知り、他者に奉仕し、世界への懸け橋となるリーダー」を育てるということにあります。具体的には以下の通りです。
1.キリスト教ヒューマニズムを身につけている人
2.他者に仕えるリーダーシップを持っている人
3.グローバル・コンピテンシーを持っている人
“Ad Majorem Dei Gloriam” (より大いなる神の栄光のために)という理念を建学の精神とし、「Magis ~さらに よりよく~、For Others, With Others ~他者に奉仕する~、Excellence ~卓越性を求める~」を校訓としています。
上智福岡中学高等学校は、中高一貫校としての強みを活かし、生徒が学年を超えて刺激し合える学習環境を整えていることも特徴です。効率的なカリキュラムのもと、自ら解決策を考え、行動につなげる力を養う授業設計がなされているので、幅広い分野で活躍できる人材を輩出していると言えます。
放課後指導など、フォロープログラムが充実している点も、上智福岡中学高等学校の強みでしょう。
上智福岡中学校の口コミでは、生徒同士の仲が良く、協力的な雰囲気を作りやすいという意見が多く見られます。中高一貫校のため、長期間にわたって同じ仲間と共に学ぶことでお互いを支え合いやすい環境が育まれやすいのが特徴です。
保護者からは、校則が厳しすぎず緩すぎず、適度な自主性を認めている点が評価されているという声が聞かれます。生徒の主体性を尊重することで、受験勉強だけでなくクラブ活動や文化祭などにも意欲的に取り組めるようになります。
学校沿革と所在地
上智福岡中学校・高等学校の始まりは、1932年(昭和7年)福岡カトリック神学校の開校までさかのぼります。その後、泰星中学校・高等学校と名称を変更したのち、上智大学との教育提携をきっかけに、2011年(平成23) 現在の上智福岡中学高等学校に校名を変更しました。その一年後に男女共学がスタートしたことなども踏まえ、時代によって柔軟に変化している学校だと言えるでしょう。
上智福岡中学高等学校は、福岡市中央区輝国にあります。福岡県の中心地からも近く、博多、天神、薬院からのアクセス手段も豊富です。七隈線「桜坂」駅から徒歩約12分、西鉄バス「上智福岡中高前」から徒歩約1分という好立地で、通学しやすい場所にあります。
入試情報
2026年度の入試情報は以下の通りです。
| 一般入試 | 帰国・来日児童入試 | |
| 募集人員 | 第1学年 160名(男子 80名 女子80名)(帰国・来日児童入試を含む) | |
| 試験内容 | ①国語:60分・100点 ②算数:60分・100点 ③社会:40分・50点 ④理科:40分・ 50点 |
①国語:60分・100点 ②算数:60分・100点 ③英語(筆記)30分 ④英語(本人個人面接)10分 ※③・④併せて100点の試験 |
| 追記 | 試験終了後、10分程度のアンケート | |
偏差値情報
上智福岡中学校の偏差値は、おおよそ56程度とされています。この偏差値は、あくまで合格の目安を示す一つの指標であり、年度ごとに出題傾向や受験者数に応じて変動する可能性があります。そのため、学習計画を立てる際には最新の情報を収集することがとても重要です。
福岡県内での偏差値比較
上智福岡中学校の偏差値比較ですが、福岡県内では上位に位置します。入試難易度も高いということですので、早期からしっかりとした受験対策が必要となるでしょう。
ただし、偏差値の数値だけにとらわれず、学校独自の入試問題や面接でどのような力が求められているのかを知ることも大事です。
中学校進学後の学習について
進学後の学習ポイントや使用教科書などは、以下をご確認ください。
進学実績
上智福岡中学校は、上智福岡高等学校との連携を通して中高一貫での学習を効果的に活用し、安定した大学進学実績を残しています。特に難関私立大学や国公立大学への合格者も見られ、生徒の高い学力が伺えます。
国公立大学では、東京大学、九州大学、大阪大学、一橋大学、お茶の水大学、横浜国立大学、筑波大学、福岡県立大学、福岡教育大学、鹿児島大学、琉球大学、国際教養大学、北九州市立大学などの最難関大学をはじめとした、全国の難関大学への合格実績が見られます。
私立大学では、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、東京理科大学、同志社大学、立命館大学、関西学院大学、関西大学など、全国の有名大学への合格実績があります。
特筆すべきは上智大学特別推薦枠で、系列校ならではの大きな魅力の一つです。この枠での上智大学への進学者は、例年一定数見られます。上智大学への進学を希望するなら、上智福岡中学校・高等学校への受験が選択肢に入るでしょう。
まとめ
上智福岡中学校は、カトリック教育の伝統をベースにした人間教育と、安定した学習環境によって着実に偏差値と進学実績を積み上げてきました。共学校として多様な生徒が在籍し、互いに切磋琢磨しながら成長できることが魅力と言えます。
教育方針はもちろん、部活動や学校行事においても自主性やリーダーシップを育てる風土が根づいており、大学進学後や社会に出てからも活きる力を身につけられる環境が整っています。
もし上智福岡中学校への受験を考えているならば、まずは最新の偏差値情報や入試概要、学校説明会などを丹念にリサーチし、自分に合った学習計画を立てるようにしましょう。早期準備と的確な対策で、充実した学校生活へつなげてください。
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