清教学園中学校は大阪府河内長野市に位置する私立の共学校です。校舎からは緑豊かな地域環境を望むことができ、生徒たちは落ち着いた雰囲気の中で学びを深められます。比較的アクセスしやすい立地ながら、静かな環境に包まれているため、穏やかに学校生活を送れる点が大きな魅力です。
清教学園中学校に関する基本的な学校情報もちろん、入試情報や偏差値情報、進学実績などをまとめました。中学受験生や保護者の皆様にとって、知りたい内容が手に入れば幸いです。
目次
清教学園中学校の基本情報
清教学園中学校は、キリスト教主義校として、一人ひとりを大切に育てる姿勢が評価されている学校です。勉学を第一に、大学受験だけではなく真の学びを提供するアカデミックな校風や、常に一歩先を進む、高く深いレベルでのグローバル教育も定評があります。
共学制であり、学年の垣根を越えた交流を通じて生徒同士がお互いを高め合う風土があります。また関連校の高等学校とも連携が強く、中高一貫教育ならではのカリキュラムを採用しています。部活動は運動部から文化部まで幅広く、高いレベルを目指す生徒にも、趣味の延長で活動を楽しむ生徒にも多様な選択肢が用意されています。
学校概要と特徴
清教学園中学校・高等学校の建学の精神は、「一人ひとりの賜物を生かす・神なき教育は知恵ある悪魔をつくり・神ある教育は愛ある知恵に人を導く」であり、以下のような人物を育成することを目標に掲げています。
■キリスト教精神に基づき、愛と奉仕を実践する人間
■勉学と課外活動を両立し、幅広い価値観を持つ人間
■神より与えられた賜物を自ら見つけ出す人間
■男女の平等と他者の尊厳を大切にする人間
■国際感覚を持ち、平和と友好を築く人間
アドミッション・ポリシーとして、求める生徒像は以下の通りです。
■キリスト教主義の学校である本校の方針を理解し、聖書に基づいた「神を信じ誠実に仕える」という世界観を土台とした教育を尊重する生徒
■「真理を学び賜物を生かす」という本校のめざす人間像を理解し、それに賛同して、自分自身の賜物を追求し、発見し生かしていくことに努力を惜しまない生徒
■多様性を受け入れ、多種多様な人たちと協働できる資質を備えて、「隣人と共に平和を築く」ことに取り組める生徒
■本分である教科・科目の学習に力を尽くすことはもちろん、主体性を持って学問を探究しつつ、課外における様々な活動に積極的に取り組む姿勢を持つ生徒
清教学園中学校は、清教学園高等学校を含めた中高一貫教育が受けられるということも特徴の一つです。高校受験がないメリットを活かし、中3から高校の学習を先取りできることや、早い段階で基礎を終え、高3では志望校別の演習や少人数制の補講に集中して現役合格を目指せます。
フォロー体制も整っており、 デイリーノートでの対話や、習熟度別の補講、個別面接指導などで全生徒をサポートしています。
磯観察や屋外授業など、実体験を通して理科への興味や向学心を刺激したり、ネイティブ教員との交流で国際感覚を養うこともできるでしょう。
学校沿革と所在地
1948年(昭和23年)に、⽇本基督教団⼤阪⻑野教会の教育機関「清教塾」が発足したのが清教学園の始まりです。その後、1951年(昭和26年)に清教学園中学校が開校し、1968年(昭和43年)に清教学園⾼等学校が設置されました。中高一貫校の中でも、歴史ある学校と言えるでしょう。
清教学園中学校・高等学校は大阪府河内長野市末広町にあり、最寄り駅の「河内長野」駅は南海電鉄や近鉄の利用が可能です。最寄り駅からは徒歩約10分程度の距離で、通学の負担が少ないです。電車だけではなく、通学バスの路線も整備されており、通学しやすい点が特徴です。保護者が車で送迎する場合でも、比較的スムーズにアクセスできる環境が整っています。
入試情報
2026年度の入試情報は以下の通りです。
| 入試区分 | 前期入試(専願・併願) | 後期入試(専願・併願) |
| 募集コース・人員 | S特進コースⅡ類・Ⅰ類(男女) 140名 | |
| 入試内容 | 国語(60分) 算数(60分) 理科(30分) 社会(30分)※併願4科型のみ 面接※専願のみ |
国語(60分) 算数(60分) 理科(30分) 社会(30分)※4科型のみ |
| 入試内容詳細 | ①4教科(国算理社300点満点) ②3教科(国算理250点満点)の1.2倍(300点換算) ・4教科受験:上記①②のいずれか高い方を本人得点として判定 ・専願、併願の別を問わず、Ⅱ類出願者でⅡ類の合格点に達しておらずⅠ類合格の基準を満たしている場合には、自動的にⅠ類での合格となる。 専願受験者においては、Ⅰ類合格となった場合も入学辞退は認められない。また、Ⅰ類からⅡ類への繰り上げ合格はなし。 |
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| 備考 | *専願出願の場合、合格すれば入学が前提 (合格基準点に優遇措置有) *併願受験の場合、出願はⅡ類 (Ⅰ類への回し合格あり) |
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偏差値情報
清教学園中学校の偏差値は、おおよそ約54~56程度とされています。偏差値のぶれは、コース別に偏差値が違うとされているからです。
コースはS特進コースの1種類ですが、Ⅱ類、Ⅰ類に分かれます。S特進コースは、難関国公立大学・難関私立大学への現役合格を目指すコースです。
S特進コースⅡ類
S特進コースⅡ類の偏差値は、おおよそですが、前期S特進Ⅱ類は55、後期S特進Ⅱ類は56とされています。
Ⅱ類は発展的学習力を養うことを目標としています。
S特進コースⅠ類
S特進コースⅠ類の偏差値は、おおよそですが、前期S特進Ⅰ類は54、後期S特進Ⅰ類は56とされています。
Ⅰ類は自律的学習力を養うことを目的としています。
大阪府内での偏差値比較
大阪府内の私立中学校全体の中では中上位に位置し、偏差値の面でも安定した人気を集めています。同じく中高一貫校である他校と比較すると、教科別の補習体制が充実している点や、キリスト教的な人間教育が特徴といえます。校風や教育方針、通学時間などを含めて自分に合った学校を選ぶことが重要です。
中学校進学後の学習について
進学後の学習ポイントや使用教科書などは、以下をご確認ください。
進学実績
清教学園中学校では、中高一貫教育のメリットを活かし、早い段階から高校や大学進学を意識した学習環境が整えられています。生徒一人ひとりの適性を見極めながら、効果的な学習指導や進路サポートを行っています。
国公立大学では、東京大学、京都大学、大阪大学、北海道大学、東北大学、九州大学、神戸大学、大阪教育大学、東京芸術大学、横浜国立大学、滋賀大学、和歌山大学、大阪公立大学、滋賀県立大学などの最難関大学をはじめとした、全国の難関大学への合格実績が見られます。
私立大学では、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、同志社大学、立命館大学、関西学院大学、関西大学など、全国の有名大学への合格実績があります。
まとめ
清教学園中学校は、キリスト教系の人間教育や中高一貫のメリットを活かした学びの環境が整備されています。学校生活を送りながら、将来の進路も広げられるでしょう。
清教学園中学校を志望校とする方は、基礎をおろそかにせず、入試に向けた応用力を養う必要があります。しっかりした準備をして、入試へ臨むことが成功への近道となるでしょう。
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