東京都文京区に位置する駒込中学校は、1682年創立の歴史ある勧学講院を起源とする、伝統ある私立の中高一貫共学校です。「一隅を照らす」という天台宗の教えを建学の精神に掲げ、仏教の人間教育と最先端の理数・国際教育を融合させた独自の教育スタイルで注目を集めています。
本記事では、駒込中学校の基本情報や偏差値、入試情報、進学実績などを詳しく解説します。多様な入試形態についても触れていきますので、志望校検討、中学受験の参考にしてください。
駒込中学校の基本情報
駒込中学校は、豊かな人間性を養う「心の教育」を土台としつつ、変化の激しい現代社会を生き抜くための精神と、グローバルな視点を備えた人材の育成を目指しています。
学校概要と特徴
駒込中学校の建学の精神は、「国宝とはなにものぞ-一隅を照らす、これすなわち国宝なり」です。人間にとって一番尊いものは、珠玉や金銭ではなく、「その人が置かれたその場にあって、ひたむきな向上心をもって全力を尽くす人こそ国や社会の宝である」という意味です。この人物像を目標とした教育方針が立てられています。
駒込中学校の特徴は、英会話授業、英語スピーチコンテスト、短期留学や語学研修に代表されるグローバル教育や、主体的な学びを推進するICT教育、STEAM教育や、仏教的情操教育の中で心豊かな人間への「智徳体」を身につける人間教育が挙げられます。
6ヵ年を3ステージに分割した体系的段階プログラムも大きな特徴のひとつです。6ヵ年の教育ステージの前期過程(中1・中2)は、アクティブラーニングに向かう前に、基礎学力の徹底を図ります。中期過程(中3・高1)は、前期過程で獲得した基礎学力を土台にして、より高い学力水準に到達できるように、実力の更なる向上を図っていきます。後期過程(高2・高3)は、新しい大学入試を意識して、対応できる準備を済ませ、徹底した支援と指導を行います。
学校沿革と所在地
駒込中学校は、1682年(天和2年)に上野寛永寺境内に設立された学問所「勧学講院」を淵源としています。1926年(大正15年)に駒込中学校が開校となり、1947年(昭和22年)学制改革に伴い新制の駒込中学校並びに駒込高等学校に改組されました。東京都内でも屈指の歴史を誇ります。
駒込中学校・駒込高等学校は、東京都文京区千駄木にあり、通学がしやすい環境にあります。公共交通機関での通学が便利で、電車だと東京メトロ南北線「本駒込」駅徒歩約5分、東京メトロ千代田線「千駄木」駅徒歩約7分、都営三田線「白山」駅徒歩約7分、バスだと、「駒込学園前」から徒歩すぐです。
入試情報
2026年度の入試情報は以下の通りです。
| 項目 | 第1回 (午前) | 第2回 (午後) | 第3回 (午前) | 第4回 (午後) | 第5回 | ||
| 募集コース | 国際先進コース | ||||||
| 募集人数 | 35名 | 15名 | 20名 | 20名 | 10名 | 10名 | 10名 |
| 受験型/試験科目 | ・2科目: 国語/算数(各50分・各100点満点) ・4科目: 国語/算数/(各50分・各100点満点) 理科/社会(合計50分・各50点満点) |
・適性検査型A: 3科目 適性Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(各45分・各100点満点) ・適性検査型B: 3科目 適性1・2・3(各45分・各100点満点) |
・2科目: 国語/算数(各50分・各100点満点) | ・2科目: 国語/算数(各50分・各100点満点) ・4科目: 国語/算数/(各50分・各100点満点) 理科/社会(合計50分・各50点満点) |
・プログラミング入試 Ⅰ.算数(50分) Ⅱ.プログラミング ※両方受験(併せて100点満点) ・自己表現入試(100点満点) ・英語入試: 国語/算数/英語(各50分・各100点満点) |
・特待入試(3か年または1か年) 1科目: 国語または算数 (50分・100点満点) |
・2科目: 国語/算数(各50分・各100点満点) |
| 特記事項 | ※公立中高一貫校を受験される場合は、延納が可能。 | ||||||
| 項目 | 12月入試(帰国生入試) | 2月入試(帰国生入試) |
| 募集コース | 国際先進コース | |
| 募集人数 | 若干名 | 若干名 |
| 受験型/試験科目 | 作文/算数(各50分・各100点満点) | |
| 出願資格 | ① 2026年3月小学校卒業見込みの者、または既卒者(1年)、日本国籍を有する者 ② 海外・国内あわせて6か年の学校教育課程を修了または修了見込みであること ③ 海外における就業、海外に所在する機関および事業所等への勤務で日本を出国して海外に在留していた方、または現在在留している方を保護者とする児童であること ④ 海外の学校で継続在籍年数が1年以上あり、かつ帰国後の期間が3年以内であること |
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※年度により日程や内容が変更されるため、必ず最新の募集要項をご確認ください。
偏差値情報
駒込中学校の偏差値は、おおよそ50~60程度とされています。入試回や試験形態によって幅があるようです。
適性検査型入試も実施しているため、都立中高一貫校(小石川中等教育学校や白鷗高校附属中学校など)を第一志望とする受験生の併願校としても選ばれています。
東京都内での偏差値比較
駒込中学校を、東京都内での偏差値で比較すると、中堅上位寄りの実力校と言えるでしょう。決して手が届かない超難関校ではありませんが、基礎・標準問題をきっちり得点できないと合格できないレベルです。
校風や通学圏、偏差値から、東洋大学京北中学校や安田学園中学校、淑徳巣鴨中学校とも比較されやすい傾向です。
進学実績
駒込中学校・高等学校は中高一貫教育を通じて、高い進学実績を残しています。
国公立大学では、東北大学、北海道大学、東京科学大学、東京外国語大学、横浜国立大学、お茶の水女子大学、千葉大学、筑波大学、東京藝術大学、東京都立大学、東京農工大学、電気通信大学、埼玉大学などの合格実績が見られます。
私立大学では、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、国際基督教大学(ICU)、東京理科大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学などの首都圏を中心とした難関大学の合格実績が見られます。
特筆すべきは、GMARCH以上の偏差値の大学や、理系6大(芝浦工業・東京都市・東京電機・工学院・東邦・東京農業)への合格者の増加で、多様な教育カリキュラムが実を結んでいると言えます。
まとめ
駒込中学校は、文京区という教育環境に恵まれた地にあり、300年以上の伝統を守りつつも、STEM教育や国際教育といった最先端の学びを積極的に取り入れている学校です。
多様な入試制度は、お子様の「個性」や「強み」を評価してくれるチャンスでもあります。仏教の精神に基づく落ち着いた環境の中で、最新の科学技術や国際感覚を身につけさせたいと考える保護者様にとって、非常に有力な選択肢となるでしょう。
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