【中学生向け:社会編】定期テスト直前にはこれをやろう

中学校の定期テストが近づくと、「社会はどう勉強したらいいですか?時間がないんです!」と焦りながら質問してくる子が増えてきます。覚える範囲が広いと、どうしていいか分からなくなりますよね。今回は、「社会の定期テスト直前にやってほしい対策」についてまとめました。社会で困っている人も、もっと高得点を狙いたい人もぜひ参考にしてください。

社会は「丸暗記」をやめれば点を取れる

定期テストで社会を苦手にしている人ほど、「社会は暗記が多いから時間がたりない!」と言います。生徒のなかには、テスト範囲の一部しか勉強できず、「全問正解している大問」と「全問間違いしている大問」にわかれる子もいます。結果、トータルするといつもと点数が変わらないという残念な結果になることもしばしばです。テスト勉強していないわけではないので、本当にもったいないですよね。

社会が苦手な人は「社会は暗記科目だから丸暗記すればいい」と思っています。実はこれが落とし穴なのです。機械的に覚えるのではなく、工夫をして覚えることで、不思議なぐらい点数が上がります。その方法を2つ紹介します。

 

つなげる勉強

1つ目は「つなげる勉強」です。すでに知っている語句に関連するキーワードを次々と思い出して、数珠つなぎのようにつなげていきます。

①インプットを増やす

まず、1つでも多くの情報を頭にインプットします。学校のワークで、それぞれの単元の最初に、一問一答や語句・人名などの穴埋め問題があります。解答を見ながらすべて暗記しましょう。

暗記できたら、問題ページを使って確認テストをしてください。1つでも間違っていれば、そのページの問題すべて、もう一度確認テストしてください。全問正解するまでこれを繰り返します。

②一問一答・語句問題でアウトプットする

次に、また同じページを使います。問題文を読み、語句や人名が出てくるたびに関連する語基本問題や標準問題のページの問題をも解答を覚えます。このとき、解説をよく読んで関連するキーワードを思い出します。

たとえば、問題文に「平清盛」と出てきたら、「保元の乱」「平治の乱」「日宋貿易」「大輪田泊」「太政大臣」などのキーワードを思い出します。これらのキーワードは解説に載っています。知らなかったキーワードは問題文の余白に書き足しましょう。

このとき、「平清盛」と「保元の乱」の関係を軽くイメージしておきましょう。「保元の乱で勝った側の人」ぐらいのイメージで十分です。

この作業をすべての問題文で実施します。すると、別の問題文に一度出てきたキーワードが出てきます。そのキーワードに関連するキーワードをまた次々に思い出します。

たとえば、問題文に「日宋貿易」と出てきたら、「大輪田泊」「平清盛」「保元の乱」「平治の乱」「太政大臣」と思い出します。「平清盛」でつなげて思い出したキーワードと同じです。

何度もつなげて思い出すと、「平清盛は保元の乱と平治の乱で勝った人で、日宋貿易を大輪田泊で始めて太政大臣になった」(※省略しながら記載しているので、正確な書き方ではありません)と頭の中でつながるようになります。最終的に、一問一答・語句問題のページで、キーワードがすらすらと出てくるまで繰り返してください。

見つける勉強

「つなげる勉強」ができれば、次は「見つける勉強」です。学校のワークの標準問題や応用問題のページを使います。そのページで何を見つけるのかというと、同じ範囲どうしの大問です。

  1. 最初の大問を解く
  2. その大問と同じ範囲の大問を探して解く
  3. 同じ範囲の大問がなくなれば、次の大問を解く
  4. 3で解いた大問と同じ範囲の大問を探して解く
文字にするとややこしいかもしれません。社会のテストは、数学や理科と同じように「特定の範囲」ごとに大問がつくられています。

たとえば、テスト範囲が平安時代末期~鎌倉時代までだとします。このとき、テストでも学校のワークでも、「保元の乱~源平合戦」「元寇~永仁の徳政令」「鎌倉新仏教」など、大問ごとに範囲が決まっています。その同じぐらいの範囲で作られている大問を探して解くのです。そして、先ほどの「つなげる勉強」と同じように、問題文を見てキーワード次々と思い出します。

大問ごとの範囲のくくり方は、学校のワークと定期テストはよく似ています。定期テストで問題を見たときに、「あ、この大問はワークのあの大問と同じ範囲だ」と気づきやすくなります。いったん気づけば、ワークで覚えたキーワードを簡単に答えられます。

まとめ

いかがでしょうか。社会は日本地図や時代の名称などの大枠を最初に覚えて、あとは丸暗記をしていくと点数を上げやすい科目です。そこまでする時間がないときは一問一答から始めて、丸暗記ではなく頭を使って勉強すると点数を上げやすくなります。

最近、大学入試改革にあわせて思考力や記述力がとわれる問題が増えています。言いかえると、「なぜそうなるのか?」を自分の言葉で理解して、人に的確に伝える力を求められています。

この記事で紹介した学習方法は、「わかる」「覚える」といった学習が中心です。この学習をベースにして、今はさらに「高度な学習」も求められています。「社会を得意科目にしたい方」には、ぜひその「高度な学習」も身に着けてほしいと思っています。

社会に限らず定期テストの点数をアップしたい、計画的な勉強をできるようになりたい方はこちらの弊社ホームページをご覧ください。