「医学部に合格するために毎日どれくらい勉強すればいいか知りたい」
「大量の勉強が必要だと思うが、部活で時間が限られている。どうしたらいいか知りたい」
こうした悩みを抱えている医学部志望者は多いのではないでしょうか。
医学部は大学受験の最高峰ですから、勉強量も相当必要です。ですが、部活など学校内外の活動をしていると、まとまった時間をずっと取りつづけるのが難しい場合もあります。
そこで、医学部合格に必要な勉強時間を紹介し、限られた時間内で受験勉強を効率よく実施するコツをお伝えします。
目次
医学部合格に必要な勉強時間
医学部合格には、最低5000時間必要と言われています。
共通テストは5教科7科目必要で、二次試験でも4科目(英語、数学、理科2科目)必要な大学がほとんどです。
しかもどの科目でもハイレベルな学力を求められますから、勉強に時間がかかるのは当然と言えるでしょう。
高1から勉強をはじめるとすると、毎週どれくらいの勉強時間が必要なのでしょうか。
高1で週30時間以上
合格に必要な5000時間のうち、高1では1500時間程度は勉強しておくようにしましょう。
1年間を50週とすると、高1では毎週30時間の勉強が必要です。
高1の人たちは、「大学受験は高3になってから」というイメージがあるかもしれませんが、高校課程の勉強で最も大切なのは高1です。英語・数学・物化のように「積み上げ」が必要な科目は、土台が重要です。
土台部分の理解と定着を固めておけば、高2・高3の勉強がとてもわかりやすくなります。
高2で週30時間以上
つづいて、高2でも1年間に1500時間程度は勉強しましょう。毎週30時間以上の勉強です。
多くの高校では英語の長文読解の授業で入試問題かそれに準ずるレベルの題材を扱います。ここで授業内容をしっかり理解できれば英作文の練習にも時間を回せるので、勉強を効率よくできます。
また、物理の力学や化学の理論を高2で扱う高校がほとんどです。多くの医学部受験生は物理・化学を選択しますが、物理・化学を得意にできるかどうかは高2で習う範囲の理解と定着が大きく影響します。
しっかり勉強しておきましょう。
高3で週40時間以上
最後に、受験学年である高3では1年間に2000時間程度、毎週40時間以上は勉強しましょう。
11月には推薦・総合型選抜入試が本格的にはじまります。高3になって半年後にはもう入試です。思うように成績が伸びない科目があると焦ってしまいますが、やみくもに勉強したり問題集をコロコロ変えたりしないように気をつけてください。
入試は3月まであります。網羅的な学習から実践的な学習へと段階的に、計画的に勉強を進めるようにしましょう。
部活と受験勉強を両立させるコツ
高1、高2で部活をしていたり、国際活動などに従事していたりして、勉強を継続的に長時間できない人もいます。
限られた時間内で効率よく受験勉強をするコツをお伝えします。
学校の授業を上手に活用する
時間のない人にとって最も効果的な勉強は、「学校の授業」です。
授業は1回45分、50分、60分など学校によってさまざまですが、時間数にするとあまり変わりません。土曜日の授業を含めると、多くの高校生は1週間に25-30時間もの授業を受けています。
これほど長い時間ですから、授業内容をきちんと理解して定着させられれば非常に有効な受験勉強になります。
必ず予習をする
学校の授業を理解しやすくするには、必ず予習しましょう。授業を1回受けただけでその内容を完全に理解するのはほぼ不可能です。
授業前日には教科書に目をとおしておき、「どのような内容なのか」「どのように問題を解くのか」を軽く頭に入れておきます。
予習時点ではわからない内容がたくさんあるでしょう。何がわかって、何がわからないかを知っておくだけで十分です。
予習してわからなかった内容は、翌日の学校の授業で意識して聞くようにしましょう。
45分、50分の授業内容を満遍なく聞くよりも、「聞きたい内容」を意識して授業に臨むほうが頭に残りやすくなります。
ベストタイミングで復習する
学校の授業で習った範囲は、授業の当日か翌日に復習しましょう。
予習して授業に臨んで「わかる」ようになっても、まだ「できる」には至っていません。アウトプットを繰り返して初めて頭のなかで知識が整理され、また定着するようになります。
定期テスト直前にあわてて問題集を解こうとしても、どうやって解けばいいか忘れている問題ってたくさんありますよね。
忘れてしまう前の、まだ記憶に新しいうちに復習をしましょう。
忘れてしまってから問題を解こうとすると、思い出すのに余分に時間がかかります。教科書や解説を読むのに1つ5-10分かかるとすると、1科目5回確認すれば1時間になります。
英語・数学だけで定期テスト4-6科目ありますから、合計5時間前後になります。内容が高度になればなるほど思いだすのに時間がかかり、1回5分どころか30分かかってもわからないままになることもしばしばです。
テスト直前になってから復習をはじめると、こうした余分な勉強時間が5-10時間も生まれてしまいます。記憶にあるうちに復習すれば、もっと効率よく定着させられます。
標準レベルの問題の正答率を高める
教科書に出てくる標準レベルの問題をササっと解けるようにしておきましょう。
医学部受験というと難問を解くイメージが強いかもしれません。ですが、一部の大学を除いて難問が合否をわけるポイントになることはほとんどありません。むしろ、標準~応用レベルの問題を取りこぼさない力がとても重要です。
取れそうな問題を取り切るには、普段の学校の勉強が重要です。
- 時間をかけたら解ける
- 単元ごとなら解ける
という状態であれば、まだまだ不十分です。繰り返し解く、単元をランダムな順番で解くなどして、「いつでも」「問題を見てすぐ」解けるようにしておきましょう。
また、標準レベルまでの問題をササっと解けるようにしておくと、応用レベルの問題も解きやすくなります。応用問題は標準問題の解法やポイントを「ずらしている」か「追加している」かしています。
どこをずらしているのか何を追加しているのかを見抜ければ、どの公式を使えばいいかがわかりますし、解き方もイメージしやすくなります。
標準レベルの問題の定着率を高めれば応用問題の勉強を効率よくでき、その後の入試での得点率も高められるのです。
まとめ
いかがでしょうか。
医学部合格には5000時間必要と言われています。高1や高2で毎週30時間以上、高3では40時間の勉強が必要です。
部活などでこの時間を確保するのが難しい人は、学校の授業の予習・復習を行なうなどして勉強の効率化をはかりましょう。
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