理科が苦手な方へ!中学受験完全攻略法まとめ!

中学受験対策において、理科は重要な科目です。しかし、どのように勉強すればいいのか迷っている方も多いのではないでしょうか?理科は暗記と理解のバランスが重要であり、幅広い知識が求められます。日々の学習の継続が合格への鍵となります。本記事では、中学受験における理科の勉強方法から重要分野、効率的な学習方法、試験当日の対策、さらに理科への興味を高める方法まで、まとめてご紹介します。

中学受験理科の勉強方法

中学受験において、理科の勉強は基礎知識の習得と応用力の強化が重要です。

まず、教科書の内容をしっかりと理解し、基本的な用語や概念を覚えることが重要です。その後、一問一答形式の問題集で知識を定着させます。

次に、過去問を解くことで出題傾向を把握し応用力を養います。間違えた問題を復習し、理解を深めながら弱点を克服することが実力アップに繋がります。

さらに、実験や観察を通じて理科に対する興味を高め、実践的な知識を身に付けることも効果的です。

暗記して理解する

中学受験の理科では、暗記と理解のバランスが重要です。暗記だけで知識を詰め込んでも、実際の問題で応用力が求められることが多く、ただ覚えただけでは対応しきれないからです。例えば、化学反応の公式を暗記しても、それがどのように実際に応用されるか理解して初めて問題を解けるようになります。また、植物の分類を覚えていても、その特性や仕組みを理解しなければ応用問題に対応できません。暗記と理解のバランスを意識して、効率的かつ効果的な学習を進めましょう。

継続的な学習計画を立てる

持続可能な学習習慣を築くためには、計画的なアプローチが必要です。中学受験は短期間の詰め込み学習ではなく、日々の学習をコツコツと続けることが成功の鍵となります。継続的な学習により、知識が定着しやすくなり、試験本番で自信を持って解答できるようになります。

持続可能な学習計画を立てるためには、まず毎週の学習目標を設定し、それを達成するための具体的な行動計画を立てることが重要です。例えば、週の初めに一週間の学習計画を立て、学習日と休息日をバランス良く配置することで、無理なく学習を続けられます。特に理科の学習では、暗記と理解のバランスを取りながら進めることが重要です。

学習計画を立てる際は、具体的な時間配分や学習内容を明確にすることが必要です。単純に「理科を勉強する」と決めるだけでなく、具体的な単元やページ数、演習問題の数などを細かく計画に組み込むことで、確実に学習が進められます。

具体的な行動計画を立てることで、長期間の学習がストレスなく進められます。

理科の重要分野と科目別攻略ポイント

中学受験の理科では、多くの分野が網羅されていますが、その中でも特に重要な分野と科目別の攻略ポイントを押さえることが成功への近道です。以下に、各分野の頻出問題と効果的な学習方法について詳細に解説していきます。重要分野を理解し、それぞれの攻略法を実践することで、中学受験理科の成績を大幅に向上させることができます。

物理分野

他の分野に比べ、物理分野で覚えることは少ないですが、論理的思考力や計算力が必要な問題が多く出題されます。

まずは基本的な知識や解法を身につけてから、さまざまな問題に取り組みましょう。

物理分野では力とばね、てこ・滑車・輪軸、振り子、電気、磁石、音と光、熱などから出題されますが、とくに入試頻出かつ差がつきやすい単元はてこ・滑車・輪軸、振り子の「力学」です。

力学

まずは、頻出問題のてこ・滑車・輪軸、振り子などの原理をしっかり理解することが重要です。必ず図を用いるなどして知識を定着させましょう。

ですが、原理を暗記するだけでは問題を解くことができません。計算問題が解けることが大切です。

まずは基本的な計算問題に取り組みながら原理を定着させ、計算問題に慣れていきましょう。

電気

中学受験の理科の科目で出てくる電気の問題は一見難しそうな問題です。しかし要所要所のポイントさえ押さえておけば、決して難しい問題ではありません。頻出の電流のポイントを説明します。

電流の問題で覚えるポイントは豆電球と乾電池の「直列つなぎ」と「並列つなぎ」、これらの4つのつなぎ方です。

これらを利用した回路での豆電球の明るさや乾電池の働きの大きさが問われます。

同じ数の電池を使い直列、並列、直列と並列合わせた3種類の豆電球の回路を作った、この回路を豆電球の明るい順番に並べよ。といった問題は、暗記だけでは解けません。問題によって電池の数も変われば、回路の形も変わるからです。繰り返し入試問題の演習が必要になるでしょう。

化学分野

水溶液、気体、物の燃え方、状態変化などから出題されます。

小学校の学習では計算問題はほとんど出ませんが、中学入試では計算問題・グラフを読み取る問題が多く出題されます。

また、実験器具やその使い方は小学校でも実験を通して学習しますが、入試でも問われることがあります。覚えていれば点数が取れるところでもあるので、しっかりと覚えておきましょう。

水溶液

酸性の水溶液は「塩酸、酢酸水溶液、炭酸水、ホウ酸水」、中性の水溶液は「アルコール水、砂糖水、食塩水」、アルカリ性の水溶液は「重そう水、石灰水、アンモニア水、水酸化ナトリウム水溶液」です。ここはしっかり暗記しておきましょう。

合わせて、水溶液の濃度(質量パーセント濃度)を求める計算問題も出題されるケースが多くあります。

「水溶液全体の重さ」を基準として「溶けている物質(塩や砂糖など)の重さ」が全体の何%の重さを占めているかを指しますが、こちらも計算練習が必要になりますのでご注意ください。

生物分野

生物分野では、植物、動物、人体、進化などから出題されます。覚えるべきものが多いので、とにかく知識のインプットが大切です。
まずは、教科書や参考書の内容をしっかり覚えましょう。

植物

植物の問題の中でも頻出問題として「根・茎・葉のはたらき」が挙げられます。図もたくさん出てくるところなので、それに合わせて部位の名前とはたらきをしっかり合わせて覚えておきましょう。

なぜそのような仕組みになっているのかを理解しようとしながら、問題を解いていきましょう。この他にも、光合成についての計算問題や長文問題の中でもよく出題されます。

人体

ヒトのからだの問題は、それぞれの器官のはたらき、血液や消化液などの流れなどが組み合わされて出題されます。からだのつくりを理解しながら問題を解きましょう。

図に書きながら問題を解いていくことも、知識の定着には効果的です。代表的な器官とそのつくりを重点的に学習していきましょう。

地学分野

生物分野と同様、地学分野でも覚えるべきものが多いです。

星の明るさや色、星座早見を使った星座の観察方法、東西南北の空の星の動き、太陽の動き、太陽系の天体、月の動きや満ち欠け、天気と気温や湿度の変化、季節ごとの天気の特徴、流れる水のはたらき、火山、地震など多岐にわたります。

とくに入試頻出で差がつきやすいのは「天体」に関する問題です。

天体

地球から観測できる天体が中心になり、特に太陽と月の働きは、基本的な問題として出題される頻度が高いです。

星座に関する問題も度々出題されていますが、覚えるのに苦戦する生徒が多く、併せて星座の方角や季節などを暗記しないといけないため暗記とはいえ、非常に難易度の高い単元です。

星座早見盤に関する問題が出題される学校もあるので、実際に使って、使用方法や効果など覚えておくと良いでしょう。

月の運行や季節の星座など単純に暗記するだけでは難しい問題も出題される可能性は高いです。過去問などで対応できるように練習しておきましょう。

地層

地層・断層の問題で出題されるのは、「地層の変化」が多いです。どのようにして地層の変化が起こり、なぜそのような変化が起こるのかを考えさせる問題が頻出します。

これらの事象を記述しなさい、というような問題も出題されることがあります。岩石の種類や、地層の名称を覚えているだけでは難しい問題です。記述力をつけておきましょう。

ボーリング調査で、地層に含まれている化石や地層を観察して、何がその場所で生きていたのかを答えさせるような問題もありますので、いろいろな地層のパターンについて、内容を把握しておくと良いですね。

効率的な学習方法と対策

理科の中学受験対策を進める上で、効率的な学習方法と対策を立てることは非常に重要です。ここでは、効果的に学習を進めるための具体的な方法を紹介します。

過去問と模擬試験の活用

過去問と模擬試験の活用は中学受験理科の学習において非常に重要です。理由としては、実際の試験形式や出題傾向に慣れることができるため、試験当日のパフォーマンスを向上させることが挙げられます。また、自分の弱点を発見し、重点的に復習することができるためです。

例えば、過去3年間の過去問を解き直すことで、頻出問題や出題のパターンを把握することができます。模擬試験を定期的に受けることで、本番さながらの環境で時間配分の練習ができます。これにより、試験本番での緊張感に慣れ、落ち着いて問題を解く力が身につきます。

過去問と模擬試験を積極的に活用し、試験慣れをすることで自信をつけ、効率的な学習を行いましょう。過去問は知識の定着を確認するための重要なツールであり、模擬試験は本番のシミュレーションとして、プレッシャーの下での実力を試す絶好の機会です。この2つを効果的に組み合わせることで、中学受験理科で高得点を狙うための道が開けるでしょう。

実験と観察による理解度アップ

実験や観察を通じて理科の概念を具体的に理解することが重要です。抽象的な知識をただ暗記するだけではなく、実際に手を動かして体験することで、それらの知識が具体的に理解しやすくなります。さらに、体験した内容は記憶にも残りやすく、これにより学習効果が飛躍的に高まるのです。

例えば、化学反応を実際に試験管で行って観察したり、顕微鏡で植物や動物の細胞を観察することが非常に役立ちます。化学反応を目の当たりにすることで、教科書の中の説明が現実のものとして具体的に理解できるようになります。また、顕微鏡で細胞を観察することで、生物の構造についての理解が一層深まります。このような実際の観察を通じて知識を身につけることが重要です。

自宅でも可能な実験の例としては、重曹と酢を使った簡単な火山の噴火実験です。化学反応を目で見て楽しむことができ、理科への興味を引き出す絶好の機会になるでしょう。この実験では、重曹と酢が混ざることで発生する二酸化炭素ガスによる泡を、火山の噴火のように見立てることで、化学反応の基本的な原理を楽しく学べます。また、この実験は材料が揃いやすく手順も簡単なので、親子で楽しく取り組めるのが特徴です。

ただ、実験を行うには時間と手間がかかってしまいます。そんな時は、「理科」「実験」で検索すると、多くの動実験動画が検索できますので、動画を見て実験内容を確認しましょう。

試験当日の対策と失敗防止

中学受験の理科で培った知識と努力を最大限に発揮するためには、試験当日の対策と失敗防止が非常に重要です。本記事では、具体的な方法をいくつか紹介します。しっかりとした事前準備と当日の戦略を駆使することで、本番でのパフォーマンスを最大限に引き出すことができます。以下の方法を参考に、万全の体制で臨みましょう。

時間管理と見直し

試験当日は効果的な時間管理が重要です。時間に余裕を持って問題に取り組むことで、焦らずじっくりと問題を解くことができます。適切な時間配分ができないと、途中で時間切れになるリスクが高まります。

例えば、各大問に使う時間をあらかじめ決め、実際にその時間通りに進める練習をしておくと良いでしょう。過去問を使った模擬試験などで時間配分の練習をすると効果的です。こうした練習を通じて自分のペースを把握し、問題を解く速度や手順を調整することが大切です。

試験の最後には必ず見直しの時間を確保しましょう。見直しをすることで、解答の確認や計算ミスの修正ができます。この時間を確保しておけば、小さなミスを防ぎ、正答率を高めることができます。試験当日には焦らずに落ち着いて取り組むためにも、日々の学習から時間管理の意識を持つことが重要です。

計算ミスと用語の混同を防ぐ

計算ミスと用語の混同を防ぐためには、計画的な復習と集中力の維持が必要です。計算ミスや用語の混同は、単に知識不足から来るものだけではなく、焦りや注意不足が主な原因となることが多いためです。例えば、毎日少しずつでも関連する問題を解くことで、計算力を維持し、用語をしっかり覚えることができます。また、試験直前に見直しの時間を作ると、焦りによるミスを減らすことができます。

例えば、計算問題を解く際は、問題文を丁寧に読み、計算の手順を一つ一つ確認して進めることが肝心です。答えを出した後も、再度計算を見直すことで、計算ミスを防ぐことができます。さらに、特に重要な公式や概念についてはノートに整理し、定期的に見直すことで記憶を定着させることができます。

用語の混同を防ぐためには、まずは基本的な用語の理解を深めることが必要です。日常的に使われる言葉とは異なる専門用語が多いため、自分なりの語呂合わせやイメージを使って覚えると良いでしょう。例えば、理科で頻出する用語については、一問一答形式の問題集を活用して繰り返し確認することが効果的です。

中学受験に向けてオンライン家庭教師をおすすめする理由

中学受験に向かう小学生には、「オンライン家庭教師」をおすすめしています。その理由を以下に記載していますので、ぜひお子様の状況と当てはめてご検討ください。

マンツーマンで受講できる

小学生はまだまだ落ち着きがない年頃です。授業中友人と一緒に騒いでしまったり、周囲の生徒からの視線が気になったり、学力を比較して落ち込んでしまったりすることもあります。

オンライン家庭教師は基本的にマンツーマン指導です。ほかの生徒とは関わる必要がなく、落ち着いて受講できます。

集団が苦手な小学生でも、自分のペースで安心して受講できるので、学習を継続しやすく成績アップも狙いやすいです。

苦手克服のためには「マンツーマン」が一番良い授業形態だと言えますね。

志望する中学に強い講師を探しやすい

地元の塾に通う場合、必ずしも志望する中学への合格実績がある講師がいるとは限りません。

オンライン家庭教師であれば、全国から志望校への合格実績豊富な講師を探してマッチングしてもらえます。教え方があわない場合も相性の良い講師を探しやすいです。

志望校出身の講師や実績豊富な講師、相性の良い講師に受験対策を行ってもらうことで、ほかの小学生よりも有利に受験を進められます。

通塾の必要が無いので塾の併用がしやすい

中学受験において、受験に特化した集合塾に通うメリットはとても大きいですが、質問がしにくかったり、授業進度が早いので自分のペースが乱れることもあります。

個別指導塾を併用先として選択するケースも多く、その選択もまったくもって間違ってはいません。ですが、通塾場所が2か所以上になるのは、お子様の負担が大きいというデメリットにもつながります。

オンライン家庭教師は、インターネット上の映像通話システムで授業を行うため、自宅でも受講できます。通塾の必要がなく、学習の負担を最小限に抑えられます。あわせて、全国から優秀な講師を選べるので、受験生にとって非常に魅力的な選択肢ではないでしょうか。

まとめ

中学受験理科の学習においては、暗記と理解のバランス、継続的な学習計画が重要です。また、重要分野ごとの攻略ポイントを押さえ、効率的な学習方法や実験・観察を交えて学ぶことが求められます。

受験直前には復習を徹底し、模試や過去問を繰り返すことで弱点を補強しましょう。自信を持って本番に挑む準備を整えてください。

中学受験に専念したい方、集合塾と併用を考えている方には特に、オンライン家庭教師がおすすめです。

その他、塾選びについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。

小学生が後悔しない塾の選び方ランキング! 塾選びで失敗しないためのポイントは?【お悩み診断付き】

中学受験の理科対策としてオンライン家庭教師を検討される方は弊社ホームページにて。