中学校の勉強で知っておきたい4つのポイント

中学校に入学すると、友だち作りや部活の入部、学習環境など小学校とは環境が大きく変わります

そこで今回は、中学校の勉強で知っておきたい4つのポイントを紹介します。小学校とは勉強の仕方が違いますので、ぜひ参考にしてください。

中学校の勉強で知っておきたい4つのポイント

中間テスト・期末テストの事を知っておこう

中学生にはあって小学生には無いもの、それは中間テスト・期末テストです。中間テスト・期末テストは抜き打ちで行われることはありません。

中間テスト・期末テストのスケジュールが生徒に事前に知らされるのは、生徒にコツコツと勉強してほしいからです。

中間テスト・期末テストには、直近1か月半~2か月程度に習った内容の定着確認する意図があります。

大抵の子どもは、テストがなければ勉強をしません。テストをある程度の頻度で行うことで、知識の定着を図れます。

ちなみに、中間テスト・期末テストの実施は文科省のカリキュラムで定められているわけではありません。各学校の判断、というか慣習で実施されています。慣習なので、東京都ではいくつかの公立中学で中間テスト・期末テストが廃止されています。

今後、中間テスト・期末テストの慣習は変わっていくかもしれません。

中間テスト・期末テストは学習内容の定着以外にも、高校入試の合否判定にも利用されます。内申点と呼ばれるものですが、次の段落で説明します。

 

内申点について知っておこう

内申点は、高校入試の合否判定で使う基準の1つとして使用されます。

高校入試の合否は、「当日の試験」と「内申点」の2つで決まります。どちらのほうが重視されるかは高校によって変わります。

当日の試験対策は、中学3年になってから本格的に始める中学生が大半です。当日の出来次第です。

それに対して内申点は、中学校の中間テスト・期末テストの成績と提出課題でほぼ決まりますしかも、一部の都県を除いて、中学1年から中学3年までの成績がすべて内申点に入ります。一度決まった成績は変更できませんから、中学1年の最初の定期テストから高校入試の合否に影響がある事を知っておきましょう。

 

提出課題について知っておこう

結論から言うと、提出課題は遅くともテスト2週間前から始めましょう。提出課題の出され方から説明します。

小学校では毎日宿題が出ていました。中学では毎日ではありません。入学時や新学年が始まるときに購入したワークやドリルがそのまま宿題です。

大抵は中間テスト・期末テスト範囲に該当するページが宿題になりますワークやドリルに解答を書き込み、中間テスト・期末テスト初日に提出します。そのため、「提出課題」と呼ばれることもあります。

テスト範囲の発表は中間テスト・期末テスト1週間前です。それ以前にはめったに発表されません。発表されるまで宿題の正式な範囲がわかりません。だからといって、範囲の発表まで提出課題に手を付けないのはNGです。

前述のように中学校の中間テスト・期末テストは、入学する高校の選択にも大きく影響します。テスト勉強をしっかりしてから臨むのが定石です。

テストが近づくと、周囲のクラスメートは必死にテスト勉強をします。必死に勉強しているように見えない友人も、大抵は必死にテスト勉強しています。

提出課題を出さないと内申点に大きくする影響する場合もありますから、まず課題を終わらせましょう。

全教科合わせると提出課題だけで100ページ近くあります。範囲が発表されてから初めて提出課題に取りかかっていると、テスト勉強をする間がなくなります。

テスト勉強をする時間を確保するためにも、提出課題は学校で習ったときか、遅くともテスト2週間前からは始めましょう。

 

「中間テスト・期末テスト対策」について知っておこう

最後に、中間テスト・期末テスト対策の仕方をお伝えします。中間テスト・期末テスト対策は2週間前から行う事をおすすめしています。2週間前から対策を行う前提で説明します。

①毎日

テスト2週間前になればスタートです。テスト勉強は毎日しましょう。

使うものは学校の提出課題です。すでに学校で習い終わった内容を、テスト1週間前までに終わらせます。毎日3-5教科ずつ取り組んでください。

たとえば、今がテスト2週間前だとして、英語ですでに20ページ分習い終わっているとします。ここから1週間で20ページ終わらせますから、1日3-4ページずつ進めましょう。

1日3-4ページというのは、「(20ページ)÷(6日)」で計算しています。1週間は7日ありますが、予備日を1日つくっておきます。土日に試合の入る部活をしている人は、5日で計算するほうがいいでしょう。

英単語や国語の漢字など、覚えるべきものは覚えて、すぐに確認テストをしてください答えを隠してもう1度解くだけでテストになります。

この確認テストは、満点を取るまで繰り返し実施してください。

 

②週末

月曜から金曜まで勉強したページを、土日でもう1度解きなおしましょう

ただし、1回目に解いたときと順番を変えてください1回目は、p. 2→p. 3→・・・というように、前から順番に解いたと思います。それを変えます。

後ろから解いてもいいですし、奇数ページや奇数番号だけ先に解く、という順番でもいいです。できるだけ1回目との変化が大きくなるようにしてみましょう。

これは、「ランダム学習」と呼ばれる手法です。

英単語や漢字などの暗記ものも、全問正解するまですべて確認テストしなおしてください。この勉強をしておくだけで、中間テスト・期末テスト本番で1教科あたり20-30点変わる事もあります。

 

③テスト直前

中間テスト・期末テストが2-3日後に迫ってきたら、提出課題をもう1度解いてみましょう。これまでに2度解いていますから、かなり解きやすくなっています。

暗記ものも、また全問確認テストです。この時点ではおそらく8割がた正解できるはずです。

最後に総合問題や中間テスト・期末テスト予想問題のページがあれば、解いてみましょう塾の先生や学校の先輩から過去問がもらえれば、それも解いておきましょう。

 

まとめ

いかがでしょうか。今回は中学に入って間もない中学生を対象に、知っておくべきこと4つをお伝えしました。

中学校のテストや宿題は小学校とまったく異なっています。その違いに戸惑って実力を出し切れない人が毎年たくさんいます。そうならないように、事前に準備を行なっておきましょう。

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