茨城県の公立中高一貫校の特色や偏差値、倍率などを一覧で紹介!出願や入試方法、対策は?

茨城県ではたくさんの魅力的な公立中高一貫校が運営されています。いずれの学校も社会で活躍できる生徒の育成に励んでおり、充実した教育が受けられる環境です。今回は茨城県の公立中高一貫校の特色や偏差値、倍率などを一覧で紹介します。出願や入試方法、対策などにも触れているので、受験を検討する際にぜひ参考にしてみてください。

茨城県は公立中高一貫校の数が最多!志願率も上昇傾向に

近年、茨城県では公立の中高一貫化が進み、公立中高一貫校が続々と開校されています。

2022年4月に2校が開校されて計13校になり、都道府県立別の公立一貫校数は東京よりも多く、全国最多となりました。

県内では中学受験が盛んでなかったエリアでも、受験塾に通う小学生が急増するなどして、塾関係者を驚かせたといいます。

2024年12月時点では、13校をあわせた全体の志願倍率も増加傾向となっており、4.5倍を超える学校も出てきました。

いずれも6年間にわたって特色あふれる教育を受けられる学校です。早い段階から充実した教育を受けたいお子様・受けさせたい保護者様は、ひとまず各学校の教育方針をチェックしてみるとよいでしょう。

茨城県の公立中高一貫校の一覧表

茨城県の公立中高一貫校を一覧表としてまとめました。特色や偏差値、倍率などを掲載しているので、学校選びの参考にしてみてください。

学校名 特色 偏差値 倍率(2024年)
古河中等教育学校 弛まぬ学ぶ力の育成を目標に異年次交流会や大学生との交流活動を実施 50 1.6
下妻第一高等学校附属中学校 チャレンジ精神や課題設定能力、創造性など時代を生き抜く力を養成 54 2.5
下館第一高等学校附属中学校 未来のリーダーとして活躍できる知・徳・体のバランスのとれた生徒を育成 51 2.1
並木中等教育学校 自制・自律・自尊を教育活動の根本概念とし、次代の日本・世界の発展を担う人間力を備えた人材を育成 68 3.4
水戸第一高等学校附属中学校 至誠一貫(最後まで誠意を貫き通すこと)を掲げ、最後までやり抜く力を育む 68 3.9
土浦第一高等学校附属中学校 授業・部活・行事の3つを大切にする「一高スタイル」に基づく教育 68 3.0
勝田中等教育学校 起業家精神を有する人財を育てるために起業家セミナーやキャリア講演会を実施 48 1.2
日立第一高等学校附属中学校 科学教育と国際教育を推進して科学技術を担う人材や国際社会で活躍できる人材を育成 57 2.6
太田第一高等学校附属中学校 次世代を創造し、グローバル社会をたくましく生き、世界にはばたく生徒を育成 48 1.4
鉾田第一高等学校附属中学校 最先端科学ツアーで研究施設の訪問研修、研究者との懇談などを実施 50 2.4
鹿島高等学校附属中学校 学問尊重と真理を求める気風の育成を目指す 47 1.8
竜ヶ崎第一高等学校附属中学校 高潔・誠実・剛健・協和を掲げて10年先を透徹した生徒主体の探求学習を展開 60 3.9
水海道第一高等学校附属中学校 多様な他者と協働しながら主体的に知力・体力・豊かな人間性を育む 57 4.3

茨城県の公立中高一貫校の出願

茨城県の公立中高一貫校は、入学直前に小学校を卒業する見込みがあり、保護者とともに県内に居住する者であれば、基本的に受験できます。通学区域は茨城県内全域です。

県立中学校および県立中等教育学校のうちいずれか1校を志願できます。

出願書類は、入学願書や写真票、志望理由書、調査書、選抜結果通知用封筒などです。

インターネットで「いばらき電子申請・届出サービス」を利用して作成し、受付日に必着するように出願用封筒を用いて、受験校の校長あてに簡易書留の配達日指定郵便で郵送します。

志願者情報の入力期間は10月中旬ごろから11月下旬ごろであり、出願書類の受付期間は12月初旬ごろです。

茨城県の公立中高一貫校の入試方法

茨城県の公立中高一貫校の入試方法は、主に適性検査Ⅰ・適性検査Ⅱ・面接に分かれます。調査書・志望理由書の内容を含めた総合的な判断から合格者が決定される仕組みです。

適性検査Ⅰ 小学校で学んだ内容に基づき思考力や判断力、課題発見解決力などを試す内容
適性検査Ⅱ 文章や資料を基に読解力や分析力、自分の考えを表現する力などを試す内容
面接 5人程度のグループで集団面接を行い、学習意欲や6年間の学校生活への適正を判断する内容

いずれの試験も1月中旬ごろに1日でまとめて実施されます。

選抜検査の時間割は下記の通りです。

8:40 集合
8:40~9:00 点呼、諸注意
9:30~10:15 適性検査Ⅰ
10:45~11:30 適性検査Ⅱ
11:40~11:45 諸連絡
11:45~12:30 昼休み

※面接は各学校の計画による時間で実施されます。

※出願と入試方法は、令和7年度試験の内容をまとめています。詳細は各自で公式情報も必ずご確認ください。

茨城県の公立中高一貫校における適性検査の過去問

茨城県の公立中高一貫校における適性検査の過去問は、著作権の関係から茨城県教育委員会のホームページに掲載されていません。

ただ、適性検査Ⅰと適性検査Ⅱの過去問の解答は掲載されています。

過去問の解答には、問題数や得点配分、解答方式、記述式解答の例、減点の基準などが掲載されており、試験対策をするうえでもヒントが得られます。

茨城県の公立中高一貫校を受験する方は、入試前に必ず目を通しておきましょう。

参照:令和5年度茨城県立中学校及び中等教育学校の入学者選抜適性検査問題の標準解答及び採点上の留意点(茨城県教育委員会)

茨城県の公立中高一貫校の対策

茨城県の公立中高一貫校の出願や入試方法、過去問の解答などについて解説しました。

本格的に受験を検討する方であれば対策が知りたいところでしょう。

引き続き、茨城県の公立中高一貫校を受験するときの対策を解説します。

適性検査の減点・誤答のルールを知っておく

過去問の解答では、記述式回答で誤字・脱字があったときは、減点されることが読み取れます。文字数の過不足については誤答とみなされるようです。

事前に過去問の解答を確認して減点・誤答のルールを知っておくだけでも、合格率を高められる可能性があります。

適性検査の対策を詳しく知りたい方は下記のページもご覧ください。

中学受験の適性検査対策、できていますか?

中学受験における適性検査対策ガイド【公立中高一貫校】

志望理由書の無駄を削る

茨城県の公立中高一貫校の志望理由書は、200文字程度で記載するフォーマットが用意されています。200文字程度は決して多い文字数ではありません。

無駄な内容を書くと志望度の低さが露呈します。志望理由を記載したあとは、第三者に不要な箇所を削ってもらい、再び志望度の高さを示す記述を追記して、内容を充実させましょう。

集団の模擬面接を経験しておく

集団面接を一度も経験していないと、緊張してうまく話せない恐れがあります。友人や兄弟、保護者、学校・塾の先生などと協力して、集団の模擬面接を実施しておくのが望ましいです。

学習意欲の高さを問われるので、将来の夢や目指している職業、入学後に学びたいことを語れるようにすると、説得力が増すでしょう。

まとめ

茨城県の公立中高一貫校の入試では、2種類の適性検査と集団面接を突破する必要がありました。一般的な小学校や塾の集団授業では対策が不十分となる恐れがあります。

対策に不安があればオンライン家庭教師もおすすめです。たとえば、Axisのオンライン家庭教師では、個別指導で公立中高一貫校の受験に特化したカリキュラムを提案しています。

全国のネットワークから受験情報を収集することで、茨城を含めた公立中高一貫校の入試対策のノウハウを蓄積しており、適性検査や志望理由書、面接を突破するポイントをお伝えできます。

茨城県の公立中高一貫校の受験対策に向けてオンライン家庭教師をお探しの方は弊社ホームページにて。