医学部志望者が1番にやるべき受験対策とは?

「医学部を受けたいけど、何から手をつければいいかわからない」

医学部を志した人が最初に直面する壁は、「何から対策をはじめればいいか?」ではないでしょうか。

そこで、医学部志望者がまず取り組むべき受験対策について紹介します。

これから医学部受験対策をする人も、
受検対策の中身を見直したい人もぜひ参考にしてください!

医学部志望者が1番にやるべき受験対策

医学部は入試科目が多く、幅広い対策が求められます。

共通テスト 一般入試

国公立大学

・英語
・数学ⅠA・ⅡB
・国語(現代文・古文・漢文)
・理科2科目(生物・物理・化学などから選択)
・地歴公民1科目(世界史、日本史、地理、倫理・政治経済などから選択)
・英語
・数学ⅠA・ⅡB・Ⅲ
・理科2科目(生物・物理・化学などから選択)※大学によって国語・小論文も必要
私立大学 ・英語
・数学ⅠA・ⅡB
・理科2科目(生物・物理・化学などから選択)

・英語
・数学ⅠA・ⅡB・Ⅲ
・理科2科目(生物・物理・化学などから選択)

※一部大学は数Ⅲ不要か、数学/国語を選択

他学部に比べて入試科目数が多く、しかも全科目でハイレベルが求められます。1科目を集中的に勉強するわけにもいきません。

医学部を志したら、まず「自分の学力を知る」ようにしましょう。

模試を受ける

学力を知るには模擬試験を受けるのがおすすめです。進研模試・全統模試・駿台全国模試など、全国模試を受けましょう。

模試を受ければ、成績表が出ます。成績表では「全科目の偏差値」や「志望校の合格判定」が気になるでしょうが、「科目ごと」「単元ごと」の状況を確認するようにしましょう。

科目ごと・単元ごとの得意/不得意を知る

模試を受けるのは、その後の勉強を効率よくするためです。成績表では「科目ごと」「単元ごと」の得点を見て、「自分の得意/不得意は何か」を知るようにしましょう。

成績表の左上に「科目ごと」の偏差値が出ており、右側や裏側に「単元ごと」の得点が出ています。

科目ごとの偏差値をみて、入試で得点源にする科目を定めましょう。合格を取るには入試で合格ラインを越える得点を取る必要があります。

全科目で合格ラインを越えるのが理想的ですが、そういう受験生はほとんどいません。大抵の合格者は得意科目で貯金をつくって、苦手科目のビハインドを補っています。

例えば医学部入試の共通テストは5教科7科目必要ですが、私の経験上、合格者には7科目のうち3-4科目を得意にして1-2科目を苦手にしていた人が多いです。

  • どの科目を得点源にするか
  • どの科目のビハインドを小さくすればいいか

この2つの方針を、模試の成績表をみて決めるようにします。

学習計画を立てる

模試の成績表をみたら、次に「学習計画」を立てましょう。

ほとんどの受験生は志望校の合格ラインをぎりぎり越えるか越えないか(もしくは少し足りないくらい)の実力で受験します。

同じくらいの実力を持つほかの受験生と団子状態なのです。

入試はその団子状態から1点でも上に抜け出せれば合格ですが、「なんとなく」勉強をがんばってもなかなか抜け出せません。どの受験生もがんばっているからです。

ここでモノをいうのが「学習計画」です。

学習計画を立てて目的地(=合格点)に向かって一直線に進めれば、ほかの受験生よりも早くゴールに到達できます。

「いつまでに」「何を」勉強するか決める

学習計画は、以下の2点を設定します。

  • いつまでに
  • 何を勉強するか

何月末までにどの科目・単元を1周勉強するかを決めましょう。

高3の11月には入試が本格的にはじまります。高3の夏休みは入試対策をみっちりしておきたい時期です。

それまでにひととおりの内容を学習できるような計画を立てておきましょう。

自分に合う教材を選ぶ

学習計画を立てるのに欠かせないのが「教材」です。自分に合う教材を使えば学力アップも効率よく短時間で果たせます。

ネット上には、東大・理Ⅲに学校の教科書や『黄チャート』と過去問だけで合格したという強者の体験談もあります。

ある人が教科書や『黄チャート』で合格したからといって、誰もが同じ教材で理Ⅲに合格できる実力をつけられるわけではありません。

  • 基本をきっちり押さえる教材のほうが伸びる人
  • 応用パターンの演習が豊富な教材で伸びる人
  • 網羅的に解説している参考書で伸びる人

など、人によってタイプはさまざまです。

自分に合う教材を選んで使うようにしましょう。

数Ⅲの勉強をあきらめない

やや特殊ですが、数Ⅲが入試科目に入っていない大学もあります。

帝京大学・昭和大学は数学を避けて受験できますし、近畿大学金沢大学(後期入試)では数Ⅲがありません。

数学の苦手な医学部受験生にとってありがたい大学ですが、最初から「数学をあきらめる」「数Ⅲは勉強しない」といった特殊な勉強の仕方はおすすめできません。

受験する大学が限られてしまいますし、これらの大学も1年後、2年後には入試科目を変更しているかもしれません。

また、もう1年医学部受験をすることになった場合、数学をイチから勉強しないといけません。予備校の授業は「ひととおり勉強した人向け」にカリキュラムが作られているのが普通ですから、現役生のときに数学の勉強がしていなかった人には厳しい1年になります。

最初から裏技を狙うのではなく学習計画や教材にこだわり、学習の質を高めるようにしましょう。

まとめ

いかがでしょうか。

医学部受験は科目数が多く、何から手をつければいいかわかりにくいです。模試を受けて「自分の現在地」を知り、効果的な学習計画を立てるところからはじめましょう。

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