国語辞典の使い方は?引き方の基本と調べた言葉の見方を徹底解説

国語辞典は、「この言葉の意味は何だろう?」「この漢字の書き方や使い方で合っているかな?」と迷ったときに役立つ便利な道具です。分からない言葉を自分で調べることで、言葉の知識を増やしたり、文章を読む力を身につけたりすることにもつながります。

この記事では、国語辞典でどんなことが分かるのかをはじめ、言葉を早く見つけるコツや、実際の引き方、調べた後に確認したいポイント(見出し語・品詞・語義・用例など)を順番に紹介します。

紙の国語辞典と電子辞書・辞書アプリの違いや、長音「ー」や小さい「っ」「ゃ」「ゅ」「ょ」、濁点など、言葉を探すときに迷いやすいポイントについても分かりやすく解説します。記事を読みながら練習して、分からない言葉を自分で調べられるようになりましょう。

国語辞典で何がわかる?調べられること

国語辞典では、「言葉の意味」だけでなく、読み方や使い方、漢字での表し方など、言葉を正しく理解したり使ったりするために必要な情報を調べることができます。

まず分かるのは、その言葉がどんな意味を持っているのかということです。1つの言葉でも、使われる場面によって意味が変わることがあります。辞典で意味を確認しておけば、「なんとなくこういう意味かな」と思っていた言葉の意味を、正しく理解しやすくなります。

国語辞典には、読み方や漢字、送り仮名、品詞(名詞・動詞など)、用例(その言葉を使った例文)などが載っています。辞典によっては、似た意味の言葉や反対の意味の言葉、使うときの注意点などが紹介されていることもあります。

分からない言葉が出てきたら、まずは辞典を開いて調べる習慣をつけてみましょう。

国語辞典で言葉を早く見つける2つのコツ

国語辞典で言葉を早く見つけるためには、2つのポイントを覚えておきましょう。

1つ目は、言葉が五十音順に並んでいるルールを知ること。
2つ目は、辞典についている「つめ」と「はしら」を上手に使うことです。

国語辞典を引くのに時間がかかるのは、ページをめくるのが遅いからとは限りません。「どのあたりを探せばいいのか」が分からないと、何度もページを行ったり来たりしてしまいます。

五十音順のルールと「つめ」「はしら」の使い方を覚えておけば、探す場所がすぐに分かるようになり、言葉を見つけやすくなります。

また、紙の国語辞典では、調べたい言葉の近くにある言葉も自然と目に入ります。「こんな言葉もあるんだ!」という発見が、語彙を増やすきっかけになることもあります。早く言葉を引けるようになると、いろいろな言葉を調べるのが楽しくなります。

五十音順のルール(言葉の並び方)を知る

国語辞典の言葉は、基本的に五十音順に並んでいます。

まず1文字目を比べ、同じ場合は2文字目、それも同じなら3文字目……というように比べていきます。

たとえば、「かい」「かお」「かき」という3つの言葉なら、1文字目はすべて「か」なので、2文字目の「い・お・き」の順番で並びます。

濁点・半濁点や小さい「っ」「ゃ」「ゅ」「ょ」、長音「ー」などが入る言葉は、少し迷いやすいかもしれません。まずは、1文字目、2文字目、3文字目……と順番に比べていくことを意識しましょう。

また、動詞や形容詞などは、辞典では基本となる形(基本形)で載っていることが多いです。たとえば「走った」を調べるときは「走る」、「大きかった」を調べるときは「大きい」のように、元の形に戻してから探してみましょう。

「つめ」と「はしら」の見方

紙の国語辞典には、言葉を探しやすくするための「つめ」や「はしら」という目印があります。

つめは、辞典のページの端についている目印です。「あ行」「か行」など、どのあたりにどの音の言葉が載っているのかを教えてくれます。まず「つめ」を見て、調べたい言葉がありそうな場所を探しましょう。

はしらは、ページの上のほうにある目印で、そのページに載っている最初と最後の見出し語などが書かれています。これを見ると、「このページに探している言葉がありそうか」を判断できます。

言葉を探すときは、「つめ」で大まかな場所を探し、「はしら」でページの範囲を確認するのがポイントです。あとは、調べたい言葉が見つかるまで少しずつページを前後に動かしていきましょう。

「つめ」と「はしら」を上手に使えるようになると、ページを何度もめくり直すことが減り、言葉をスムーズに見つけられるようになります。

国語辞典の引き方|言葉を調べる手順

国語辞典は、引き方の順番を覚えてしまえば、初めて使う人でもスムーズに言葉を見つけられるようになります。

基本は、①調べる言葉を確認する、②探す場所を絞る、③見つけた言葉の意味を確認するという3つのステップです。途中で迷ってしまっても、この順番に戻れば大丈夫です。

調べたい言葉の最初の音を確認する

まずは、調べたい言葉をひらがなで読める形にしてみましょう。漢字が分からなくても、読み方が分かれば、五十音順に探すことができます。

動詞や形容詞など、言葉の形が変わっている場合は、基本の形に戻してから探します。たとえば「食べた」なら「食べる」、「大きかった」なら「大きい」に戻して探してみましょう。

読み方や表記に自信がない言葉は、最初から「これだ!」と決めつけなくても大丈夫です。似た音の言葉を思い浮かべながら探してみると、見つけやすくなります。

五十音順にページを探す

次に、言葉の最初の音をもとにして、探す場所を絞っていきます。

たとえば「しんぶん」を調べるなら、まず「し」のあたりを探し、そこから「しん」、さらに「しんぶ」と、少しずつ近づけていきます。

最初から1ページずつ順番にめくる必要はありません。「何行の言葉か」「2文字目は何か」を意識しながら、大まかな場所を探してみましょう。

もし読み方がはっきりしないときは、近い音のところを探してみるのも方法の一つです。調べたい言葉の近くには、似た言葉が並んでいるので、「このあたりで合っているかな?」と確認しながら探すことができます。

「つめ」と「はしら」を使って探す

紙の国語辞典には、「つめ」や「はしら」という便利な目印があります。

まずは「つめ」で調べたい言葉がある行を探し、ページを開いたら「はしら」を見て、探している言葉がそのページにありそうか確認します。

たとえば、はしらに書かれている言葉より調べたい言葉が前なら、少し前のページへ戻ります。反対に後ろなら、少し先のページへ進みます。

このように、「はしらを見て、少しページを動かす」ことを繰り返すと、目的の言葉に近づいていきます。やみくもにページをめくるよりも、ずっと探しやすくなります。

なかなか見つからないときは、読み方や表記が違っていないか確認してみましょう。濁点の有無や長音「ー」、小さい「っ」「ゃ」「ゅ」「ょ」などが違っている場合もあります。

見つけた言葉の意味を確認する

見出し語を見つけたら、意味を確認しましょう。

1つの言葉にいくつかの意味が載っている場合は、今読んでいる文章に合う意味を選ぶことが大切です。

たとえば、意味が①②③と分かれていたら、それぞれを読んで、「この文章ではどの意味が一番合っているかな?」と考えてみましょう。

また、意味だけでなく、用例(例文)も確認してみるのがおすすめです。実際にどのように使われているのかが分かるので、その言葉を自分で使うときにも役立ちます。

辞典に「このような使い方をする」「この使い方には注意」といった説明があれば、そこもチェックしてみましょう。

言葉の意味を調べて終わりにするのではなく、「どんな場面で、どのように使う言葉なのか」まで確認すると、言葉の使い方がより分かるようになります。

国語辞典の見方|見出し語・品詞・語義・用例を確認する

調べたい言葉を見つけたら、次は辞典に書かれている内容を見てみましょう。

国語辞典には、言葉の意味だけでなく、読み方や品詞、例文、漢字、送り仮名など、言葉を正しく理解して使うための情報が載っています。

最初からすべてを細かく読む必要はありません。「読み方を知りたい」「意味を知りたい」「作文で使いたい」など、目的に合わせて必要なところを確認すれば大丈夫です。

それぞれの項目が何を表しているのかを知っておくと、国語辞典をもっと上手に使えるようになります。

見出し語と読み方

見出し語とは、辞典で調べる言葉として大きく表示されている言葉のことです。まずは、探していた言葉が見つかったかを確認しましょう。

見出し語の近くには、ひらがなで読み方が書かれていることがあります。漢字だけを見て「たぶんこう読むだろう」と決めつけず、読み方も確認してみましょう。

同じ漢字でも読み方がいくつかある言葉があります。なかなか見つからないときは、別の読み方がないか考えてみるのもポイントです。

辞典によっては、言葉のアクセントなどが載っていることもあります。音読や発表などで使うときには、読み方を確認しておくと安心です。

品詞

品詞とは、その言葉が文章の中でどんな働きをするのかを表すものです。

たとえば、名詞は「人・もの・こと」などの名前を表し、動詞は「動き」を表します。形容詞は、「人やものの様子や状態など」を表します。

品詞が分かると、その言葉を文章の中でどのように使えばよいのかも分かりやすくなります。

特に、似たような意味の言葉を使うときには、品詞を確認しておくと安心です。作文を書くときにも役立つので、慣れてきたら品詞にも注目してみましょう。

語義(言葉の意味)

語義とは、その言葉が持っている意味のことです。

1つの言葉にいくつかの意味がある場合は、①②③のように番号をつけて、それぞれの意味が説明されています。

すべての意味を覚える必要はありません。まずは、今読んでいる文章の中では、どの意味が当てはまるのかを考えてみましょう。

意味を読んでもよく分からないときは、用例(例文)も一緒に読んでみるのがおすすめです。実際の使い方を見ると、言葉の意味がイメージしやすくなります。

また、似た意味の言葉との違いが説明されていることもあります。「この言葉とあの言葉は何が違うんだろう?」と思ったときにも、辞典を使って確認してみましょう。

用例

用例とは、その言葉が実際にどのように使われるのかを示した例文です。

言葉の意味を読んでも、いまひとつイメージできないときは、用例を読んでみましょう。どんな場面で使う言葉なのかが分かりやすくなります。

また、用例を見ると、その言葉と一緒に使われることが多い言葉も分かります。

たとえば、「影響」という言葉なら、「影響を受ける」「影響が出る」のような使い方を知ることができます。

作文を書くときは、意味だけでなく用例も確認しておくと、その言葉を自然に使いやすくなります。

漢字と送り仮名

国語辞典では、言葉を漢字でどのように書くのか、送り仮名をどこにつけるのかも確認できます。

同じ読み方をする言葉でも、漢字が違うと意味が変わることがあります。たとえば、文章を書くときに「どの漢字を使えばいいのかな?」と迷ったら、意味と合わせて辞典で確認してみましょう。

また、言葉によっては、漢字ではなくひらがなで書くことが多いものもあります。辞典に書かれている表記を参考にすると、その場面に合った書き方を選びやすくなります。

「意味は分かったから終わり」ではなく、読み方・使い方・漢字なども確認すると、その言葉を正しく使えるようになります。

調べた言葉を「自分だけの辞書」にまとめる

国語辞典で調べた言葉を、そのままにしてしまうのは少しもったいないです。調べた言葉をノートなどに残しておくと、あとから見返すことができ、少しずつ言葉を覚えていけます。

おすすめは、1つの言葉を数行で簡単にまとめる方法です。まずは以下の内容を書いておけば十分です。

■調べた言葉

■意味(自分の言葉で分かりやすく)

■短い例文

■漢字や送り仮名などの注意点

最初からきれいなノートを作ろうとせず、無理なく続けることを大切にしましょう。

まとめるときのポイントは、辞典の説明をそのまま書き写さないことです。難しい説明を自分なりの言葉に言い換えてみると、「どういう意味なのか」をしっかり考えることができます。

例文も、辞典に載っているものを書き写すだけでなく、自分の生活に合わせて作ってみましょう。たとえば、学校や友だちとの会話、好きな本や遊びなどを使って例文を作ると、言葉を身近に感じやすくなります。

さらに、「本を読んでいて分からなかった」「授業で出てきた」など、その言葉を調べたきっかけも一言書いておくと、あとから見返したときに思い出しやすくなります。

こうして少しずつ書きためていけば、世界に一つだけの「自分だけの辞書」ができあがります。

国語辞典を使ったゲーム・クイズで練習する

国語辞典を使いこなしたいのなら、ゲームやクイズをしながら使い方を覚える練習がおすすめです。

たとえば、家族や友だちと、「指定された言葉を誰が一番早く見つけられるか」を競ってみましょう。

「つめ」で探す場所を見つけ、「はしら」でページの範囲を確認するという流れを何度も繰り返すことで、辞典の引き方が自然と身についていきます。

ほかにも、見出し語だけを見て「どんな意味だと思う?」と当てるクイズも楽しめます。答えを確認するときに、実際の意味や用例も読んでみましょう。似た意味の言葉の違いなどにも気づきやすくなります。慣れてきたら、少し難しいルールを加えてみるのもよいでしょう。

以下のルールを参考にしてみてください。

■同じ読み方をする言葉を探す

■「濁点」がつく言葉を探す

■小さい「っ」「ゃ」「ゅ」「ょ」が入る言葉を探す

■制限時間内にできるだけ多くの言葉を探す

遊びながら何度も辞典を使っているうちに、「どこを探せばいいか」「どうやって見つけるか」が分かるようになります。楽しみながら練習して、辞典を身近な道具にしていきましょう。

国語辞典で言葉を探すときの注意点

国語辞典には、言葉を並べるためのいくつかのルールがあります。そのため、「あれ? 探している言葉が見つからない」と思ったときも、辞典に載っていないとは限りません。

長音「ー」や小さい「っ」「ゃ」「ゅ」「ょ」、濁点、送り仮名などがある言葉は、少し探しにくいことがあります。

そんなときは、「自分の探し方が少し違っているかもしれない」と考えて、別の探し方も試してみましょう。

長音「ー」の扱い

「ケーキ」や「ノート」のように、音を伸ばす「ー」が入っている言葉は、どこに並んでいるのか迷うことがあります。

基本的には、長音「ー」をその前の音の母音(ア・イ・ウ・エ・オ)に置き換えて考えると、探す位置が分かりやすくなります。

ただし、辞典によって細かな並び方が違うこともあります。なかなか見つからないときは、長音を入れない形や、ひらがな・カタカナを変えて探してみるのも方法です。

外来語は書き方がいくつかある場合もあるので、見つけたら辞典に載っている表記を確認しておくと、次に調べるときに迷いにくくなります。

小さい「っ」「ゃ」「ゅ」「ょ」の扱い

「いっか」「きょう」「しゃしん」のように、小さい「っ」「ゃ」「ゅ」「ょ」が入る言葉も、少し探しにくいポイントです。

こうした小さい文字は、大きな文字とは別の文字として考える必要があります。

たとえば、「いつか」と「いっか」を比べるときは、3文字目までを順番に比べてみましょう。

小さい文字は、話していると聞き取りにくいこともあります。調べる前に、一度ゆっくり声に出してみると、文字を確認しやすくなります。

濁点・半濁点の扱い

「が・ざ・だ・ば」や「ぱ行」のように、濁点・半濁点がつく言葉も、探すときに迷うことがあります。

見つからないときは、濁点や半濁点を取った「か・さ・た・は」などの音の近くも探してみましょう。

たとえば「が」で始まる言葉を探して見つからなければ、「か」のあたりを確認してみると見つかることがあります。

濁点や半濁点は、書き間違えやすいポイントでもあります。正しい言葉を見つけたら、読み方だけでなく、漢字や用例も一緒に確認すると覚えやすくなります。

送り仮名に注意する

「食べる」「走る」「大きい」など、漢字の後ろにつくひらがなを送り仮名といいます。

文章の中では言葉の形が変わっていることがあるため、そのまま辞典で探しても見つからない場合があります。

そんなときは、言葉を基本の形に戻して探してみましょう。

また、似た意味の言葉でも、漢字や送り仮名が違うことがあります。辞典の説明や用例を読んで、どのように使い分けるのかを確認してみましょう。

作文を書くときには、送り仮名などの表記をそろえることも大切です。迷ったときは、辞典で確認してから書くようにすると安心です。

同じ読み方の言葉に注意する

日本語には、同じ読み方でも意味が違う言葉があります。これを「同音異義語」といいます。

たとえば「はし」には、「橋」「箸」「端」などがあります。

このような言葉を調べるときは、漢字だけで決めずに、文章の前後を読んで、どの意味が合っているのかを考えることが大切です。

辞典にいくつかの意味が載っている場合は、それぞれの説明だけでなく、用例(例文)も読んでみましょう。実際の使い方を見ると、違いが分かりやすくなります。

「この意味で言い換えても文章がおかしくないかな?」と考えてみるのもおすすめです。

国語辞典は、ただ正解を見つけるためだけのものではありません。文章に合った意味や使い方を、自分で考えるための道具として使ってみましょう。

まとめ

国語辞典は、言葉の意味を調べるだけでなく、読み方や使い方、漢字、送り仮名なども教えてくれる便利な道具です。

言葉を早く見つけるには、五十音順のルールを知り、「つめ」で探す場所を絞り、「はしら」でページの範囲を確認することがポイントです。

言葉を見つけたら、意味だけでなく、品詞や用例、漢字、送り仮名なども確認してみましょう。文章の中でどの意味が合うのか、どのように使う言葉なのかまで分かると、作文や読書にも役立ちます。

また、調べた言葉をノートにまとめたり、ゲームやクイズで辞典を引く練習をしたりするのもおすすめです。

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