愛媛県立松山西中等教育学校は、男子女子共学の公立中高一貫校です。中高一貫教育のメリットを最大限に生かした学習環境を整備し、近年注目を集めています。受験生はさまざまな角度から情報を集め、入試対策を万全にして臨む必要があります。
本記事では、本校の基本情報から入試情報、偏差値情報など詳しく解説します。志望校選択に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ中学受験の参考にしてください。
愛媛県立松山西中等教育学校の基本情報
愛媛県立松山西中等教育学校は、2006年に中高一貫校として開校しました。公立の中高一貫校として、基礎学力と人間力を同時に育成することを大きな目標として掲げています。
6年間を通じて系統的なカリキュラムを提供し、生徒一人ひとりの特性や目標に合わせた学習指導を行っています。令和8年度からは国際コースの設置も発表されており、英語力の向上、国際理解、地域や海外の課題を考える力、物事を調べる力とそれを発表する力を養うことを目標としています。
学校概要と特徴
愛媛県立松山西中等教育学校は県立の中等教育学校として設立され、現在では地域のトップレベルの進学実績を誇ります。
Ever Shiningー他者と共に輝ける人であれーを合言葉に、以下の3点をスクール・ミッションとしています。
Ⅰ.6年間を見通した一貫教育を進め、高い進路実現を目指します
Ⅱ.幅広い年齢集団での活動を生かして、豊かな人間性を育てます
Ⅲ.コミュニケーション能力を高め、生きる力を育みます
アドミッション・ポリシーは以下の通りです。
1)夢や目標に向かって挑戦することができる人
2)探究心が強く、学ぶ意欲にあふれた人
3)勉強や部活動等に粘り強く取り組める人
4)自分や他の人を大切にし、一人ひとりの個性を尊重できる人
愛媛県立松山西中等教育学校のような中高一貫校の最大の魅力は、6年間にわたる一貫した教育課程です。科目の進度や難易度を計画的に設定できるため、基礎から応用まで段階的に学力を高めやすい利点があります。愛媛県立松山西中等教育学校では、教育区分として1・2年を基礎期、3・4年を充実期、5・6年を発展期としており、在籍6年間を系統立てた教育プランがあります。
保護者からの口コミでは、学校全体の指導力やカリキュラムの質が高いと評価されることが多いです。授業内容が濃いため、外部の補修を最小限に抑えられる点をメリットとして挙げる方もいます。
学校沿革と所在地
愛媛県立松山西中等教育学校の前身は、1974年（昭和49年）に創立された愛媛県立松山西高等学校になります。2003年（平成15年）に愛媛県立松山西中学校が併設され、2006年（平成18年）に、中予地域の県立学校で唯一中高一貫教育を行う、現在の愛媛県立松山西中等教育学校になりました。
愛媛県立松山西中等教育学校は愛媛県松山市久万ノ台に位置しており、周辺には自然も多く、落ち着いて学習に取り組める環境が整っています。市街地からのアクセスもしやすく、通いやすさの点でも安心感があります。
最寄り駅は電車であれば伊予鉄「衣川駅」下車徒歩約20分、JR予讃線「三津浜駅」下車徒歩約15分、バスであれば「松山西中等教育学校前」下車徒歩約10分になります。公共交通機関を利用しての通学にも便利です。駅からは徒歩だけでなく自転車を利用する生徒もおり、負担が軽減されるよう配慮されています。
入試情報
2025年度の入試情報は以下の通りです。
| 試験区分 | 愛媛県県立中等教育学校入学者選考 |
| 募集人員 | 160名 |
| 試験内容 | 入学志願者全員に対して、次により作文、適性検査及び面接を行う。 (1)作文 作文の字数は、600字程度とする。（50分） (2)適性検査 入学志願者の多様な個性や能力などの優れた面を評価するとともに、主体的に学びに向かう姿勢を問うものとする。（60分） (3) 面接 入学志願者全員に対して、グループ面接を行う。 |
偏差値情報
愛媛県立松山西中等教育学校の偏差値はおおむね53程度とされています。これは県内でも高い水準にあり、合格には計画的な学習が求められます。
適性検査や作文など公立中高一貫校入試独自の対策が必要となるでしょう。教科別の学習だけでなく、読書やニュースのチェックを通じて時事問題に触れるなど、思考力の幅を広げる取り組みも効果を発揮します。
偏差値はあくまで目安ですが、合格の可能性を測る上では重要な指標です。例年、模試や公開テストの結果を参考にしながら、志望校合格に向けた到達度を確認しておきましょう。
愛媛県内での偏差値比較
愛媛県立松山西中等教育学校は、県内のランキングでは中位に位置しています。
情報サイトや受験情報誌のデータは年度によって若干異なる場合があるため、最新情報を確認しながら全体的な傾向を把握し、目標と照らし合わせるとよいでしょう。
中学校進学後の学習について
進学後の学習ポイントや使用教科書などは、以下をご確認ください。
進学実績
愛媛県立松山西中等教育学校の卒業生は、国公立大学や難関私立大学への進学実績を毎年着実に積み上げています。中学段階からの系統的な学習が功を奏し、高校進学後も学習リズムを崩さずに取り組める生徒が多いことが理由の一つだと考えられます。
国公立大学では、東京大学、京都大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学、横浜国立大学、筑波大学、大阪公立大学、滋賀大学、神戸大学、京都府立大学など全国の最難関、難関大学の合格実績があります。
私立大学では、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、明治大学、青山学院大学、中央大学、法政大学、自治医科大学、同志社大学、立命館大学、関西大学、開西学院大学など、有名難関大学の合格実績があります。
まとめ
愛媛県立松山西中等教育学校は、おおよそ偏差値53程度と比較的高めの水準を保ちつつも、総合力を評価する入試制度によって多面的な生徒を受け入れています。適性検査や作文・面接対策が必要になるため、早期から複数の側面を強化する必要があるでしょう。
受験においては基礎学力の徹底と合わせて、論理的思考力や表現力を磨く対策が重要です。塾や家庭教師の活用、オンライン学習の取り入れなど、多様な手段を組み合わせることで、より効率的な学習が可能となります。
次世代に求められる力を育む学校として、充実した部活動や探究学習などの取り組みを実施しています。進学実績はもちろん、人間形成の場としても大きな魅力を持つ本校は、愛媛県内の中高一貫校を検討する際に非常に有力な選択肢といえるでしょう。
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