離島・僻地・田舎の教育状況は? 塾が無い場所でも効率よく勉強ができる方法を解説!

離島や田舎では、都心に近いエリアと教育状況が異なります。すでにお住まいの保護者様であれば、離島で教育を続けることが正しい選択なのか、迷うこともあるでしょう。特に将来を決める入試対策に失敗しないか気になるはずです。今回は、全国における離島・田舎の教育状況や、都心における学習環境の違い、教育格差を解消する塾の種類などを解説します。そもそも離島・田舎で大学受験を突破できるのか? 大学受験に不安を抱える保護者様もぜひ最後までご覧ください。

離島・田舎の教育状況

まずは、全国における離島・田舎の教育について、メリットデメリットがわかるように状況をご紹介します。

メリット:地の利を生かした教育を受けられる

離島・田舎における教育は活発化しており、留学受け入れをする学校も増えてきました。実際に国土交通省のプレスリリースで令和6年度も留学生が募集されました。

参照:離島の学校に通いませんか?(国土交通省)

留学に対応している具体的な学校と教育内容をいくつか挙げてみます。

島の名称 学校名 対象学年 教育内容
香川県 小豆島 香川県立小豆島中央高等学校 高1 6つのコースで生徒の興味や特性、進路希望に幅広く対応できる授業を実施。瀬戸内の豊かな自然に恵まれた学習環境を整備。
兵庫県 沼島 沼島小中学校 小1~中3 沼島の豊かな自然や歴史、文化を生かして小中一貫教育を展開。充実した英語・ICT教育でふるさとを愛する心豊かな沼島っ子を育成。
島根県 知夫里島 知夫村立知夫小中学校 小5~中1男子 人口600人の小さな島で家族のように子どもを教育。少人数教育で人を思いやる力を育む。
鹿児島県 徳之島 岡前小学校与名間分校

や西阿木名中学校

など

小1~中3 生物多様性の環境下で命の尊さを学ばせ、心豊かにたくましく生き抜く力を育む。

島の自然や歴史、文化など、地の利を活かした教育が行われています。学力だけでなく、人間として大切な価値観・精神性を育めるのが魅力です。

デメリット:学校数・生徒数は少なく多様な考えに触れにくい

離島・田舎の小学校・中学校・高校の数も確認してみましょう。

島の名称 小学校の数 中学校の数 高校の数
小豆島 5校 2校 1校
淡路島 39校 16校 8校
沼島 1校 1校
知夫里島 1校 1校
徳之島 22校 12校 2校

離島・田舎は全体的に学校数が少ない傾向です。高校がないエリアも珍しくありません。

生徒数が少なく、複式学級になる学校もあります。複式学級は2つ以上の学年で成り立つ学級です。一方の学年が教師から指導を受ける間、もう一方の学年は課題学習をします。直接受けられる指導時間が短くなるほか、多様な考えに触れる機会も少ない傾向です。

離島・田舎と都心の教育事情の比較

離島・田舎教育の現状についてお伝えしました。お住まいの保護者様であれば、都心との教育格差を感じる方もいらっしゃるでしょう。

客観的に都心との教育事情を比較するには、生活圏における学習塾や集合塾の数が指標となります。

当然、学習塾や集合塾が多いほうが、自分に適した教育環境が見つかりやすくなるのは事実です。

その点をふまえると離島や田舎は学習塾・集合塾の数が少ない印象です。

たとえば、東京都に属する八丈島は少子高齢化が進んでおり、学習塾・集合塾が限られています。すでに塾が参入し始めたようですが、地図上では片手でおさまるくらいの数しか塾が見つからない状況です。

その一方で都心は、学習塾・集合塾が駅周辺にひしめき合っています。たとえば、新宿駅周辺では10~15ほどの学習塾・集合塾が見受けられます。知名度の高い大手塾はもちろん、難関大専門塾や中学受験専門塾、数学専門塾などもあり、多様なニーズに対応できる印象です。

離島や田舎の場合、住まいによって近くに塾が見つからず、通塾の負担が増えることも想定されます。地元の塾がマッチせず、成績が落ちてしまえば、打つ手がなくなるリスクも高いです。そのほか、専門塾に通えず入試で不利になるケースも想定されます。

総じて離島・田舎の教育では、塾選びに関して課題が大きいといえそうです。

離島・田舎の教育格差の解消はオンライン塾がおすすめ!

ここまでの解説で離島・田舎の教育の状況についておおよそ把握していただけたでしょう。塾選びに課題がありましたが、解決策がないわけではありません。

結論として、オンライン塾の利用が離島・田舎の教育方法としておすすめです。オンライン塾には、集合塾のような多数参加タイプと講師と1対1授業の個別指導タイプがありますので、お子様の特性に合った方を選びましょう。

オンライン塾を利用すれば、塾の数が少なくても都会と変わらない教育環境で学べるようになります。おすすめの理由を詳しく確認してみましょう。

全国から講師を探して自宅で授業を受けられる

オンライン塾では映像通話システムを用いて、離れた場所に住む講師から授業を受けられます。近くに塾がない場合でも、遠くの塾に通う必要はありません。

教師の数が限られる場所でも、全国からお子様にあった講師を探せます。

相性のよい教育者と出会えなくても、学業に挫折する事態を回避できるでしょう。

プロの講師にマンツーマンで教えてもらえる

離島・田舎で複式学級が行われると、直接指導が受けられる時間が減るという課題がありました。

その点、個別指導の場合、プロの講師にマンツーマンで教えてもらえるオンライン塾もあります。離島・田舎でもじっくり指導を受けられるので、学習時間の不足を解消しやすいです。

学校で集団授業についていけないお子様が、プロの講師から個別指導を受けた方が充実した学びを得られるケースは良くあります。

この点は、都会であっても変わりませんね。

離島・田舎の教育でも大学受験は戦える?

離島・田舎の教育では、大学受験で戦えないと感じる保護者様もいるかもしれません。しかし実際は、離島・田舎の教育だからこそ大学受験を有利に戦える可能性があります。

離島・田舎での経験が総合型選抜入試で活かせる

総合型選抜入試では、志望理由や小論文の内容が合否に直結します。志望理由や小論文の内容を充実させるには多様な経験が不可欠です。

離島・田舎で教育を受けたお子様であれば、環境問題や少子化、過疎化などの課題にも必然的に詳しくなるため、経験を生かして志望理由や小論文を作成できます。

大学が求める人材像であることを根拠とともにアピールしやすく、都会の受験生よりも有利に試験を受けられるでしょう。

総合型選抜入試の書類審査対策や小論文対策、小論文のテーマ例について知りたい方は下記の記事をご覧ください。

総合型選抜入試を制するためには書類審査と小論文の早期対策が必須!

手早く合格を取れる小論文の書き方とは?塾関係者が例文付きで解説!

【2024年版】医療・保健系学部の小論文 テーマの傾向と対策

【2024年版】教育学部の小論文テーマの傾向と対策

なお、大学が求める人材像については学校ごとのアドミッションポリシーで確認できます。下記のサイトで大学別のアドミッションポリシーを確認できるので、離島・田舎で総合型選抜入試に挑戦する場合はぜひ参考にしてみてください。

アドミッションポリシーの検索

優秀な教師と出会えれば難関大も突破できる

基礎学力が不足してしまえば、学力が重視される一般選抜試験に合格できません。

その点、オンライン塾を利用すれば場所はどこでも、一般選抜における共通テスト対策・2次試験対策を優秀な教師に実施してもらえます。

住んでいる場所に志望大学出身の教師が見つからなくても、個別指導であればスムーズに授業をマッチングしてもらえます。

経験に基づく対策を講じてもらえるので、難関大に合格することも不可能ではありません。

まとめ

離島・田舎の教育では、自然や歴史、文化などを学び、豊かな心を育めるというメリットがあります。総合型選抜入試でも、離島・田舎での経験が志望理由や小論文の作成に役立つため、大学受験でもアドバンテージを得られるでしょう。

ただ、学習塾が少ない点は都会と比較して不利です。解決策としてオンライン塾の利用をおすすめします。

オンライン塾ごとに特徴や強みが異なるため、自分に適した塾を慎重に選ぶことが重要です。難関大に特化したオンライン塾、小論文対策に詳しいオンライン塾をお探しの方はAxisのオンライン家庭教師のホームページをご確認ください。