徳島県立城ノ内中等教育学校は、徳島県徳島市にある公立の中高一貫校として知られています。難関大学への進学実績や総合的な教育方針によって、県内外から注目を集めています。
公立中高一貫校であることから、適性検査型の入試で、問題解決力や表現力が重視されることから、日ごろの学習や時事問題への関心が欠かせません。偏差値も徳島県内トップクラスとされ、毎年多くの受験生が合格を目指して対策を行っています。
ここでは、徳島県立城ノ内中学校の基本情報や偏差値、入試情報から進学実績などを詳しく解説します。
徳島県立城ノ内中等教育学校の基本情報
徳島県立城ノ内中等教育学校は、中高一貫教育の利点を活かし、6年間を連続したカリキュラムで学べる体制を整えています。
生徒の学力のみならず、自己表現や社会参画の力を高める探求学習などの教育方針が、多くの保護者から支持されています。
学校概要と特徴
徳島県立城ノ内中等教育学校は、校訓「自主・協同・前進」をふまえ、人間性豊かな生徒を育てるとともに、国際社会の一員としての自覚に立ち、創造性に富むたくましい人間の育成をめざしています。
徳島県教育の基本方針として個性と国際性に富み、夢と志あふれる「人財」の育成を進め、「高い志をもって社会の平和と発展に貢献できる人材の育成―豊かな人間性、国際性、創造性を育む中高一貫教育―」を校独自の教育目標に掲げています。
6年間のカリキュラムでは、外国語及び理数教育に力を入れており、英語・数学・理科はもちろんのこと国語についても、学習指導要領に定められた標準時間よりも多い時間を配当し、1年生から計画的に通常の進度に先んじて学習を進めています。前期課程3年生からは後期課程の学習内容を先取りし、後期課程では、理科の必須科目が増え授業時数の確保が課題となっていますが、先取り学習により、ゆとりを持って各科目を学ぶことができるようになっています。
在校生からは、勉強だけでなく充実した部活動や学校行事に参加できる点に満足する声が多く聞かれます。卒業生からは、受験における実践力が身についたことや、大学以降の学習でも基礎力が活きたという意見が目立ちます。保護者からは、教師陣の熱心な指導と家庭との連携の良さが口コミなどで評価されているようです。
学校沿革と所在地
徳島県立城ノ内中等教育学校は、1979年(昭和54年)に設置され、翌年開校した徳島県立城ノ内高等学校が礎になっています。2019年(令和元年)徳島県立城ノ内中等教育学校が設置され、翌年開校になりました。中等教育学校となってからはまだ日が浅く、新しい学校だと言えるでしょう。
所在地は徳島県徳島市北田宮にあり、徳島市の中心部から比較的近く、公共交通機関を利用した通学がしやすい環境です。最寄りバス停からは徒歩圏内となっており、「東田宮」バス停、もしくは「吉野本町六丁目」バス停からは徒歩約10分程度です。電車だと、「佐古」駅が最寄りの駅になり、徒歩約20分程度で通学できます。
入試情報
2026年度の入試情報は以下の通りです。
| 募集人員 | 140名 |
| 選考方法 | ■適性検査 自己の考えや意見を表現する力や、課題を発見し、追究し、解決する力など、小学校教育において身に付けた多様な力をみるために、次の検査を行う【検査Ⅰ(55分)】 英語の音声から聞き取った内容や情報をもとに、判断して問題の解決を図ったり、資料等から読み取った内容や情報をもとに、自己の考えをまとめ、文章等で表現したりする 【検査Ⅱ(50分)】 生活に関連する事柄等について、課題を見いだし、多様な解決方法を考え、その解決を図る■面接 志願者の目的意識、意欲や長所をみるために、集団面接を行う |
偏差値情報
徳島県立城ノ内中等教育学校はおおむね59程度とされています。
徳島県全体の学力水準を高める一翼を担う存在として、城ノ内中等教育学校の評価は高まっています。質の高い指導と多彩な活動を提供することが人気につながっています。
徳島県内での偏差値比較
近年の偏差値情報を見ても、城ノ内中等教育学校は県内トップクラスの偏差値を誇ります。
これは、公立中高一貫校としても非常に高い水準であり、多くの受験生が手強い目標に挑む環境といえるでしょう。
全国的にみても中高一貫の公立校としては十分に高い評価を受けており、受験生や保護者からの関心は年々高まっています。
公立中高一貫校で頻出する適性検査では、自分の考えを筋道立てて書く作文や長文読解問題が出題されます。日頃から読書習慣をつけ、要約力や表現力を高めることで、文章作成力を磨いておきましょう。
時事問題はニュースや新聞のトピックを取り入れておくと、出題への対応だけでなく面接などの際にも有利です。社会の動向を知り、自身の意見を持つことが試験対策だけでなく、今後の学習にも大きく役立つはずです。
中学校進学後の学習について
進学後の学習ポイントや使用教科書などは、以下をご確認ください。
進学実績
徳島県立城ノ内中等教育学校は中高一貫校として6年間を通じた指導を実施しており、高校課程に相当する後期課程を卒業後、多くの生徒が難関大学や国公立大学へ進学しています。理系・文系問わず幅広い分野で成果を揚げている、県内有数の進学校といえます。
国公立大学では、東京大学、京都大学、北海道大学、東北大学、一橋大学、東京工業大学、名古屋大学、大阪大学、神戸大学、徳島大学など、全国の最難関大学への合格実績が見られます。
私立大学では、早稲田大学、慶應義墊大学、上智大学、同志社大学、立命館大学、関西大学、関西学院大学、四国大学、徳島文理大学など、全国の有名な難関私立大学や、地元大学への合格実績が見られます。
まとめ
徳島県立城ノ内中等教育学校は、高い偏差値と充実したカリキュラムを誇る公立中高一貫校として多くの受験生から人気を集めています。適性検査では読解力や発想力が問われるため、専門的な対策が必要ですので、早期から計画的に取り組んでおきましょう。
受験生の皆さんは、自分の目標に合わせた学習計画を立てつつ、過去問や模試、適切な教材を活用して弱点を補強していくことが重要です。総合的な学力向上を意識して勉強を続け、適性検査にも立ち向かえる力を身に着けて、夢の合格を勝ち取ってください。
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