ケアレスミスが発生したとき、運が悪かっただけと言い訳をする人もいます。
しかし、ケアレスミスがひどいと合格点に届かず、志望校に落ちることも珍しくありません。対策をおろそかにして受験に失敗すれば一生後悔してしまうでしょう。
今回は、ケアレスミスをなくすのに最も効果的な治療法をお伝えします。ケアレスミスに悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
目次
ケアレスミスが多いと困る理由
ケアレスミスが多いことは、弱点科目や苦手単元があることよりもタチが悪いです。
弱点科目や苦手単元は重点的に学習すれば対策できます。しかしケアレスミスに関しては、本人の知識量や理解力の不足が原因ではなく、努力では解決できないように思えるからです。
努力の問題ではないと勘違いした人は、対策を諦めて運任せにすることがあります。
ただ、試験の結果が運に左右されるのは望ましくありませんよね。運が悪かったから試験に落ちてしまうのであれば、受験がうまくいかないリスクは大幅に高まります。
ミスをせず高得点を叩き出す人は、ケアレスミスの対策を陰で行っています。優秀だからミスをしないのではなく、対策をしているからミスをせずに合格するのです。
ケアレスミスが多い人は、ミスが多いことを諦めてはいけません。まずは、ミスを対策できることに気づくことが大切です。適切な治療法と出会うことができれば、ケアレスミスが多くて困ることもなくなっていくでしょう。
ケアレスミスの治療法
では、ケアレスミスをなくすにはどのような対策を行うべきなのでしょうか。
ケアレスミスをなくすには、ケアレスミスをひとくくりで考えず、1つひとつのミスを視覚化して細かく分析することが重要です。
引き続き、ケアレスミスをデータの蓄積・分析によって減らす治療法をステップに分けてお伝えします。
ステップ1:ミスの記録先を用意する
宿題やテストで発生したケアレスミスは、時間が経つにつれて記憶が薄れていきます。同じ失敗をくり返さないようにケアレスミスを記録することが重要です。
気軽な記録先としてはノートが挙げられます。学習用に図やイラストを書くわけではないので、手の平と同じくらいの小さなノートで問題ありません(ノートがなければ紙でも可)。
ただ、ノートが増えると管理が面倒だという人もいるでしょう。使い分けが面倒で記録を止めてしまえば意味がありません。
必要に応じてスマートフォンやタブレットのメモ帳アプリも記録先として検討してみてください。
ステップ2:ケアレスミスの内容を記録する
テストや宿題などでケアレスミスが発生した場合は失敗した内容を記録しましょう。
記録するケアレスミスの例は下記の通りです。
・問題や数字の読み違え
・問題文の条件の見落とし
・単位の記入漏れ
・クエスチョンマークの付け忘れ
・繰り下がりや繰り上がりの計算ミス
後述しますが、失敗項目以外にも追記をするため、項目ごとの間隔は何行か空けておきます。
~記録の例~
・問題や数字の読み違え
・問題文の条件の見落とし
・単位の記入漏れ
・クエスチョンマークの付け忘れ
・繰り下がりや繰り上がりの計算ミス
ステップ3:ケアレスミスの項目ごとに対策を記載する
ケアレスミスの内容を視覚化したら失敗項目ごとに対策を考えて記載します。
たとえば、問題文の条件の見落としを防ぐには、問題文の条件に下線を引けばよいでしょう。単位の記入漏れであれば、テスト開始時に一番最後の問題文の下に「単位の記入漏れを確認」と記載すれば、テスト終了間際に答案用紙の単位を再確認できます。
1つひとつの対策を明確にしていけば、着実にケアレスミスを減らせるでしょう。
~記録の例~
・問題文の条件の見落とし
→問題文の条件に下線を引く
・単位の記入漏れ
→テスト開始時に最後の問題の下に「単位の記入漏れを確認」と記入
ステップ4:ケアレスミスの回数を記録する
問題を解いてケアレスミスをしたときは失敗項目の近くに正の字で回数を記録します。
回数が増えていくと失敗しがちなミスに自分で気づきやすくなります。重点的に分析して対策すれば、得点を失うリスクを大幅に減らせるでしょう。
分析してもよい対策が浮かばないようであれば、友人や先生に相談するのもありです。教えてもらった対策は、忘れないように失敗項目の近くに記載してください。
~記録の例~
・問題文の条件の見落とし 正
→問題文の条件に下線を引く
→下線を二重線にしてみる
・単位の記入漏れ 正正
→テスト開始時に最終問題の下に「単位漏れを確認」と記入
→答えを書いたら次の問題に進む前に単位を確認する
治療法を試してもうっかりミスが多いのはなぜ?
今回ご紹介したケアレスミスの治療法をぜひ試してみてください。
もちろん、データの蓄積・分析によってケアレスミスが減らないケースもあるかもしれません。しかし、ケアレスミスの治療法は今回紹介した以外にもたくさんあります。
たとえば、下記のような治療法も試せます。
【字をきれいに書くようにする】
字が汚いと、問題を解いたプロセスを見直したとき、数字やアルファベットを見間違えるリスクが高まります。計算のやり直しで誤った答えを書く人も少なくありません。たとえば、4×bが4×6に見えてしまえば、計算結果が「4b」から「24」に変わります。字をきれいに書くことを心がけましょう。
【テスト前に十分な睡眠時間を確保する】
一般的に睡眠時間を削ると脳のパフォーマンスが減り、集中力や注意力、判断力などが低下するといわれています。ケアレスミスを減らすには、テスト前に規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠時間を確保することが大切です。
根気強くさまざまな対策を組み合わせてケアレスミスを減らしましょう。
まとめ
さまざまな対策を試したけれど、ケアレスミスがどうしても減らない人もいるでしょう。
もしかすると試している対策が誤っている可能性があります。誤った対策をくり返していれば、いつまでたってもケアレスミスが減りません。テスト・学習の専門家に適切な対策を教えてもらうことも重要です。
なんとかしてケアレスミスを減らしたい!どうしたらいいのか相談したい!という方は、弊社ホームページにて。