九州国際大学付属中学校は、多彩なカリキュラムと充実した教育環境が魅力の私立中学校です。本記事では、偏差値の目安や入試概要、受験対策に役立つ情報を総合的にガイドします。受験を検討している方や学習計画を立てる方の参考になれば幸いです。
九州国際大学付属中学校の基本情報
九州国際大学付属中学校は、福岡県北九州市八幡東区に所在し、2000年に創立された比較的新しい私立中学校です。共学制を採用しており、中高一貫の学びを通じて幅広い知識と自主性を培うことができます。徹底した学習指導と豊富な体験活動を提供している点が特徴です。
学校概要と特徴
九州国際大学付属中学校の教育理念は、「人生はいつも新しき挑戦の連続、そして未見の我の発見の旅」としています。それに関連する教育目標は、知・徳・体の調和のとれた生徒を育成することと、個性や能力に基づいた進路希望を実現することです。「志を高く持ち、意欲をもって学習に取り組む生徒」、「優しさと思いやりの心をもって、積極的に行動する生徒」、「自らに厳しく、責任感をもって、たくましく活動する生徒」になるような教育を行っていることも特徴のひとつです。
合言葉は「K点突破!」で、自分の限界点を超えることを目標とした指導を行っています。生徒のやる気、積極性を引き出す狙いがあります。
生徒の自主性を尊重しながら、高い学力と豊かな人間性を養うことに重点を置いています。習熟度に応じたクラス分けはありませんが、理解度や処理能力に個人差が出てくる英語・数学では、1年生の2学期から「求む」クラス・「究む」クラスに分かれ、それぞれ、よりハイレベルの学力を目指して授業を行います。どの授業でもICT(情報通信技術)を活用していることも九州国際大学付属中学校の強みと言えるでしょう。
九州国際大学付属中学校を受験した多くの保護者や生徒は、勉強方法についてだけでなく、学校の雰囲気や部活動の充実度などにも着目しています。実際に合格した受験生の声からは、学校のICT環境や少人数教育によるメリットを感じ取ったという意見が多く、一方で勉強面では塾を活用しつつ家庭学習をしっかり行った事例が目立ちます。口コミには、学校生活や授業の質、先生方のサポート体制などが具体的に書かれており、受験校を選ぶ際の重要な判断材料となっています。
学校沿革と所在地
1930年(昭和5年)に開設された九州法学校が九州国際大学の礎となっており、九州国際大学附属中学校・高等学校が設立されたのは、2000年(平成12年)4月のことです。比較的新しい中学校だと言えるでしょう。
福岡県北九州市八幡東区枝光に位置しており、最寄り駅はJR鹿児島本線の枝光駅・西鉄バス大宮町で、枝光駅からはスクールバスが無料で利用できます。通学面の利便性に加え、校舎からの治安や安全面も良好で、保護者からの安心感も高いとされています。
入試情報
2025年度の入試情報は以下の通りです。
募集人数 | 80名(男女) |
試験科目・時間 | 国語(50分・100点満点) 算数(50分・100点満点) 社会(30分・50点満点) 理科(30分・50点満点) 英語(20分・20点満点 |
偏差値情報
九州国際大学付属中学校の偏差値は、おおよそ53前後とされます。
過去数年の倍率は大幅な変動こそないものの、志願者数が少しずつ増加する傾向にあります。九州国際大学附属高等学校は、2010年の共学化以来、福岡県内でも人気のある高校になってきており、その人気が中学入試にも影響している可能性もあります。合格者の多くは塾や予備校などで基礎学力をしっかりと固めているケースが多いため、苦手科目の克服や得点源の強化など、戦略的な学習計画を立てると良いでしょう。
福岡県での偏差値比較
福岡県内での他校の偏差値と比較すると、福岡県内では中位に位置します。ただ、進学先の九州国際大学付属高等学校の難関コースをはじめ、倍率が高くなってきていることを考えると、中学校も比例して偏差値が上昇し、今後、福岡県内での偏差値ランキングが変わってくるかもしれません。
中学進学後の学習について
進学後の学習ポイントや使用教科書などは、以下をご確認ください。
進学実績
九州国際大学付属中学校の特徴として、付属高校への進学者はもちろん、他校へのチャレンジをする生徒も多いことが挙げられます。久留米大学附設高等学校や、東筑高等学校、福岡大学附属大濠高等学校など、福岡県内の難関校の他にも、灘高校や西大和学園高校など、県外の難関校の合格実績もあります。
九州国際大学附属高等学校へ進学した生徒は、東京大学、京都大学のような最難関大学の他、北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学、東京工業大学、などの難関国公立大学の合格実績があります。
私立大学では、早稲田大学、慶応義塾大学、上智大学、東京理科大学、明治大学、青山学院大学、中央大学、立教大学、法政大学、同志社大学、立命館大学、関西大学、関西学院大学など、東西の難関有名大学への進学実績があります。
まとめ
中学入試では偏差値だけでなく、学校の教育理念や校風、自分が進みたい進路との相性を意識することで、より納得度の高い受験が可能になります。九州国際大学附属中学校を目指すのであれば、日々の学習習慣をしっかりと根付かせ、モチベーションの維持と正しい情報収集を心がけることで、合格に近づくはずです。
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