清風中学校に興味をお持ちの方へ向けて、学校の基本情報や偏差値、入試情報、進学実績などをわかりやすくまとめました。清風中学校は大阪市天王寺区にある男子校で、中高一貫教育を通じて学力はもちろん、人間力の育成にも力を入れています。清風中学校への中学受験を検討している方は、最後までご覧いただき、学校理解を深めていただければ幸いです。
目次
清風中学校の基本情報
清風中学校は大阪市天王寺区に位置する私立の男子校で、独自の教育理念を土台にしています。校内では中高一貫の教育課程が整備されており、基礎学力を持続的に高める仕組みが充実しています。さらに、生活指導や部活動などを通じて集団の中での規律や責任感を培う指導が特徴であり、勉強だけではなく人格的な成長にも注力している点が魅力です。
学校概要と特徴
清風中学校は、勤勉と責任とを重んじ、自立的精神を養うと共に、明朗にして誠実、常に希望の中に幸福を見出し、社会の全てから「安心」と「尊敬」と「信頼」の対象となり、信用され得る人物を育成するため、仏教を中心とした宗教による教育を実施することを目標としており、その目標を達成するための「清風魂」という教育方針があります。
教育の三大目標は「安心・尊敬・信頼(徳・健・財)」であり、社会の全てから安心と尊敬と信頼される人物になることとしています。
清風中学校の口コミでは、厳格な指導と充実した進路サポートのバランスが高く評価されています。一方で、校風がやや厳しめであると感じる人もいますが、志望大学合格に向けた実績や、クラブ活動の豊富さに関しては総じてポジティブな声が多く、真剣に学習に取り組む環境を求める家庭にとっては魅力的な学校となっています。
学校沿革と所在地
清風中学校の歴史は、1945年(昭和20年)、財団法人浅香山電機工業学校(電気科・機械科)の設立からスタートしています。1949年(昭和24年)に学校名を浅香山より「清風」と改称してから、清風の名称が使われています。
清風中学校・高等学校は大阪市天王寺区石ヶ辻町に所在しており、近鉄阪神なんば線「大阪上本町駅」下車徒歩約3分、地下鉄谷町線・千日前線「谷町九丁目駅」下車徒歩約7分、JR大阪環状線「鶴橋駅」下車徒歩約12分と、非常にアクセスがしやすい場所にあります。
入試情報
2025年度の入試情報は以下の通りです。
入試方式 | ①前期試験 ②前期プレミアム・理Ⅲ選抜試験 |
コース・募集人数 | 理Ⅲ6か年コース (②は理Ⅲプレミアムクラス含む) 110名 理Ⅱ6か年コース 50名 理Ⅰ6か年コース 50名 |
試験内容 | ①前期試験・3教科型 国語(120点・50分) 算数(120点・50分) 理科(80点・40分) 面接(40分) ①前期試験・4教科型 国語(120点・50分) 算数(120点・50分) 理科(80点・40分) 社会(80点・40分) 面接(40分) ②前期プレミアム・理Ⅲ選抜試験 国語(120点・50分) 算数(120点・50分) 面接(40分) |
入試方式 | ③後期チャレンジ選抜試験 |
コース・募集人数 | 理Ⅲ6か年コース 60名 理Ⅱ6か年コース 30名 理Ⅰ6か年コース 30名 |
試験内容 | ③後期チャレンジ選抜試験・3教科型 国語(120点・50分) 算数(120点・50分) 理科(80点・40分) 面接(40分) ③後期チャレンジ選抜試験・4教科型 国語(120点・50分) 算数(120点・50分) 理科(80点・40分) 社会(80点・40分) 面接(40分) |
入試方式 | ④プレミアム最終選抜試験 |
コース・募集人数 | 理Ⅲ6か年コース 30名(理Ⅲプレミアムクラス) |
試験内容 | ④プレミアム最終選抜試験 国語(120点・50分) 算数(120点・50分) 面接(40分) |
偏差値情報
清風中学校の偏差値はコースや受験日程によって多少異なりますが、合格の目安を把握することは非常に重要です。
清風中学校の偏差値は49〜63程度と幅広く設定されており、複数のコースそれぞれで入試難易度が異なります。一般的には理Ⅲコースが最も偏差値が高く、難関国立や医学部を目指す生徒の受験先として人気があります。理Ⅰや理Ⅱはしっかりと基礎からアプローチできる内容となっており、将来的な進路目標に合わせてコースを検討することが重要です。
理Ⅲ6か年コース
東京大学・京都大学・国公立大学医学部医学科を目指すコースであり、偏差値は57~63程度とされています。
数学や理科の演習量が豊富に設定されています。難易度の高い問題にも積極的に挑戦し、学力を最上位まで引き上げることを目指す生徒に適したコースです。さらに成績上位層として、理Ⅲプレミアムというクラス分けがあり、偏差値は最も高くなっています。
理Ⅱ6か年コース
難関国公立大学を目指すコースであり、偏差値は53~56程度とされています。
基礎を固めつつ応用問題にも対応するカリキュラムが整っており、難関大学の理系学部を目指す生徒におすすめです。
理Ⅰ6か年コース
国公立大学・難関私立大学を目指すコースであり、偏差値は49~53程度とされています。
理系教科をしっかり学びながら、基本的な学習習慣を身につけることを重視するのが理Ⅰ6か年コースです。最終的には高い理系力を身につけることを目指しながら、基礎力を徹底的に養うプログラムが特徴です。
大阪府内での偏差値比較
清風中学校の偏差値を基準とした比較ですが、大阪府内の他中学校と比べても偏差値が高く、特に理Ⅲ6か年コースで比較すると、かなり上位に位置します。入試難易度は高い学校と言えるでしょう。
中学進学後の学習について
進学後の学習ポイントや使用教科書などは、以下をご確認ください。
進学実績
清風中学校を卒業して清風高等学校へ進学した後は、難関国公立大学や医学部、難関私立大学への合格実績も豊富に蓄積されています。
国公立大学では、東京大学、京都大学の最難関大学や、医学部医学科の進学実績の他、大阪大学、北海道大学、東北大学、九州大学、一橋大学、大阪公立大学、神戸大学など旧帝大や難関国公立大学の合格実績があります。
私立大学では、早稲田大学、慶応義塾大学、上智大学、東京理科大学の東日本の難関有名大学の実績もありますが、関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学といった、西の有名難関大学の合格実績が多く見られます。
まとめ
清風中学校は幅広い偏差値帯のコースを設置し、基礎学力から高度なレベルまで対応していることが特徴です。厳格な指導と互いを高め合う校風によって生徒一人ひとりの力を引き出し、中高一貫の利点を最大限に活かすサポートが整っています。志望校選択にあたっては、コースの違いや学費、将来の進路を総合的に照らし合わせ、より具体的な目標を持って受験対策に臨むことが大切と言えるでしょう。
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