帝塚山学院泉ケ丘中学校は、大阪府堺市に位置する私立の中高一貫校で、男子・女子ともに在籍する共学校です。
本記事では、同校の基本情報、入試情報や偏差値、進学実績などについて詳しく解説します。これから中学受験を考えている方や学校選びに悩んでいる保護者の方々にとってのヒントになれば幸いです。
目次
帝塚山学院泉ケ丘中学校の基本情報
帝塚山学院泉ケ丘中学校は、大阪府堺市南区に位置しており、泉ヶ丘駅から徒歩圏内という便利な立地にあります。周囲には自然豊かな環境が広がり、学習に集中できる環境が整っています。
校舎は最新の教育設備を備えており、図書館や理科実験室、体育館など充実した施設が揃っています。また、ICTを活用した授業が進められており、現代社会に必要な情報技術の習得にも力を入れています。
学校概要と特徴
帝塚山学院泉ケ丘中学校の教育目標として以下の5点があります。2021年度から新たに具体的なビジョンを策定しており、時代に合わせて柔軟に変化させていることが見て取れます。
■チャレンジすることに価値を見出す
■失敗から立ち上がるたくましい精神を培う
■チームワークに必要な協調性、社会性、責任感を養う
■多様性が理解できるグローバルな視座を得る
■幅広い知識や技術を身につける
ICT活用による新しい授業展開や、プログラミングを重視した情報科授業、留学制度や、主体性、課題解決力を養う授業として中学1年では「群読」、中学2年では「探究学習」と段階的に力を伸ばし、中学3年では集大成として課題解決型学習(PBL)を実施しています。
在校生や保護者からの口コミでは、帝塚山学院泉ケ丘中学校の教育環境やサポート体制に対する高い評価が寄せられています。特に、個別指導や進路指導の充実度が評価されており、生徒一人ひとりのニーズに合わせた対応が好評です。
学校沿革と所在地
帝塚山学院泉ケ丘中学校の所在地は、大阪府堺市南区晴美台です。最寄りの泉北高速鉄道「泉ケ丘」駅からバスで約10分、南海高野線「金剛」駅からバスで約20分と、公共交通機関を利用して楽に通学できるので、アクセスが良い場所だと言えます。その他主要駅だと南海本線「泉大津」駅、JR阪和線「和泉府中」駅からも生徒専用の直行バスも運行しています。周辺環境は住宅地が広がっており、静かな学習環境が整っています。
入試情報
2025年度の入試情報は以下の通りです。
入試方式 | 1次A入試 | 1次B入試 | 2次入試 |
コース・募集人数 | Ⅱ類選抜・Ⅱ類・Ⅰ類 計140名 | ||
試験内容 | ■3教科型 国語(120点・60分) 算数(120点・60分) 理科(80点・40分)■4教科型 国語(120点・60分) 算数(120点・60分) 理科(80点・40分) 社会(80点・40分) 面接(40分) |
国語(120点・60分) 算数(120点・60分) |
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コース選考 | 合格コースは、入試の判定点で「Ⅱ類選抜」、「Ⅱ類」、「Ⅰ類」の順に決定 | ||
加点措置 | 2回以上受験した場合において下記の要領で加点措置 ・3回受験した場合は、1次B入試、2次入試のそれぞれで10点の加点(加点の累積なし) ・2回受験した場合は、2回目の入試で10点の加点 |
偏差値情報
帝塚山学院泉ケ丘中学校の最新の偏差値は49~60程度とされています。この幅広い偏差値は、さまざまな学力層の生徒が在籍していることを示しており、入学時点での実力に応じて生徒は各コースに進みます。ただし、学年進級時に成績によって所属コースが変更になりますので、より上位のコースに行きたいのであれば入学後に勉強をがんばりましょう。
Ⅱ類選抜コース・Ⅱ類コース
Ⅱ類選抜コースに進学したいのであれば、偏差値60程度、Ⅱ類コースに進学したいのであれば、偏差値56程度が目安になります。
このコースでは、中学2年までに多くの教科で中学課程を終え、中学3年からは高校課程の先取学習が始まります。先取学習を行うことで高校課程の学習を早く終わらせて、高校3年では大学入試に向けた受験対策の授業を行います。レベルの高い授業を通して難関大学の受験に必要な力を身につけていけるコースです。
Ⅰ類コース
Ⅰ類コースに進学したいのであれば、偏差値49~51前後が目安になります。
このコースはⅠ類とはいえ、中学2年まではⅡ類選抜コース・Ⅱ類コースと授業の進度はほぼ同じです。中学3年からは中学課程の反復学習によって基礎学力の定着を図りながら、同時に先取学習も行っていきます。丁寧な学習指導を通して着実に学力を高めていけるコースです。
大阪府内での偏差値比較
大阪府内で他校と偏差値を比較すると、トップ10には入りませんが上位に位置します。合格は難しい学校だと言えるでしょう。
全国的にみても、偏差値上位に位置する学校ですので、入試対策は早めに始めておくことをおすすめします。
中学進学後の学習について
進学後の学習ポイントや使用教科書などは、以下をご確認ください。
進学実績
帝塚山学院泉ケ丘中学校・高等学校は優れた大学合格実績があり、難関国公立大学や私立大学、さらには医学部への進学者も多数輩出しています。特に指定校推薦枠も整っており、多くの生徒が志望校への合格を実現しています。高校受験の負担なく、中高一貫校としての一貫したカリキュラムによる成果だと言えるでしょう。
国公立大学では、京都大学をはじめ、大阪大学、神戸大学、北海道大学、九州大学といった難関大学の他、大阪公立大学医学部医学科、和歌山県立医科大学医学部医学科の合格実績もあります。
私立大学では、慶應義塾大学、上智大学、明治大学、法政大学といった東の難関大学の実績もありますが、西の難関大学である関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学への合格者数が多く見られます。
さらに、The University of Queenslandや、Langara Collegeなどの海外大学の合格を勝ち取った生徒の実績も見られます。
近年合格者数が増加している総合型選抜、学校推薦型選抜で、大阪大学、北海道大学、大阪公立大学の合格者もおり、大学推薦入試にも力を入れている学校だということがわかります。
まとめ
帝塚山学院泉ケ丘中学校は、豊富な偏差値範囲と多様なコース設定により、幅広い学力層の生徒に対応しています。
入試情報や対策に関しては、最新の偏差値データや過去問の活用方法、効果的な受験対策法を理解することで、合格への道筋が明確になります。また、学校の基本情報や施設、教育方針を把握することで、自分に合った環境かどうかを判断する材料となります。
受験対策には以下の記事も参考にしてみてください。