洛南高等学校附属中学校は、京都府京都市南区に位置する男子女子共学の私立中学校です。本記事では、学校の基本情報から入試情報、偏差値、進学実績まで、受験を考える方々に必要な情報を網羅的に紹介します。この記事が、皆様の志望校選びの一助になれば幸いです。
洛南高等学校附属中学校の基本情報
洛南高等学校附属中学校は、京都府京都市南区に位置し、創立以来地域に根ざした高品質な教育を提供しています。中高一貫教育制度を採用しており、スムーズな学習継続と高度な教育環境を整えています。充実した施設を備え、生徒の多様なニーズに応える教育を展開しています。
学校概要と特徴
洛南高等学校附属中学校の教育方針は、弘法大師の建学精神に基づき、3つの柱で、自らを伸ばしていく教育、賢く、熱く、おおらかに生きる力のある「人」を育むこととしています。3つの柱は以下の通りです。
心:仏教の教えを日々に生かす
学:「自ら学ぶ」習慣を身につける
身:身をもって団結や公平さを学ぶ
6年後を見据える中高一貫教育の特性を生かした授業は、きめ細やかで、重点を置いているのは「人間性に裏打ちされた確かな学ぶ力」の育成です。この基礎を充分に身につけることで、たくましい学習意欲を養います。教師と生徒が熱意を持って取り組む「わかる授業」、「次につながる授業」の積み重ねが洛南の確かな実績を作り上げています。
洛南高等学校に進学すると、空パラダイム、海パラダイムといったコース選択の機会が訪れます。海パラダイムのカリキュラムの中には、αプログラム、βプログラムがあり、進路に応じて学習内容が変化することも特徴のひとつと言えるでしょう。
洛南高等学校附属中学校に合格するためには、実際に洛南附属中学校に合格した先輩たちの受験体験記や口コミを参考にすると良いでしょう。多くの先輩たちは、計画的な学習と継続的な努力が合格への道を開いたと述べており、モチベーション維持の重要性も強調しています。
学校沿革と所在地
洛南高等学校附属中学校のはじまりは、今からおよそ1200年前、828年(天長5年)に日本文化の父といわれる弘法大師が庶民のための教育の場として創られた日本最初の私立学校「綜藝種智院(しゅげいしゅちいん)」にまでさかのぼることができます。
1962年(昭和37年)、新たに「洛南高等学校」として発足し、さらに教育の一層の充実強化を願って、1985年(昭和60年)に附属中学校を開校しました。その後2006年(平成18年)に男女共学化、さらに2014年(平成26年)、長岡京跡・北東部の地に洛南高等学校附属小学校を開校しました。
源流をたどると、日本最古の私立学校です。圧倒的な歴史を持つ学校であると言えるでしょう。
洛南高等学校附属中学校は、京都市南区壬生通八条下ル東寺町に位置しており、通学に便利な立地条件を備えています。周辺には緑豊かな公園や文化施設が点在し、安全で快適な学習環境が整っています。JR京都駅の八条口から徒歩約13分、近鉄東寺駅からは徒歩約10分で通学でき、バス路線も充実しているので、公共交通機関を利用した通学が便利です。また、自転車通学を希望する生徒向けに自転車置き場も完備されています。
入試情報
2025年度の入試情報は以下の通りです。
試験の種類 | 3教科型 | 4教科型 |
募集人員 | 約280名(内部進学者約90名含む) | |
試験内容 | 国語:60分・150点 算数:70分・150点 理科:45分・100点 ※合計400点満点で判定 |
国語:60分・150点 算数:70分・150点 理科:45分・50点 社会:45分・50点 ※合計400点満点で判定 |
特記事項 | 3教科型・4教科型ともに、専願・併願の区分有 |
偏差値情報
洛南高等学校附属中学校の偏差値は、おおよそ66から71とされています。これは、京都府内の私立中学校の中でもトップクラスに位置しており、安定した学力水準を示しています。偏差値のバラつきは、専願か併願か、3教科型か4教科型かといった入試形態の違いによるものです。
過去数年間にわたり、洛南附属中学校の偏差値は安定的に推移しています。大きな変動は見られず、総じて高い水準を維持しています。この安定性は、学校の教育質の高さと進学実績の良さを反映しており、受験生にとって安心材料となっています。
京都府内での偏差値比較
洛南高等学校附属中学校の偏差値は、京都府内においてはトップ層に位置し、全国で見ても学力レベルの高い学校だと言えます。全国の難関大学への進学を目指す生徒にとって魅力的な選択肢となっています。
洛南高等学校附属中学校の合格倍率は毎年高く、特に人気の高い学校として多くの受験生が志望します。合格倍率は科目や入試方式によって異なりますが、全体的に見ると高い競争率となっています。そのため、十分な準備と対策を行うことが合格への鍵となります。過去の倍率データを参考に、現実的な志望計画を立てることが重要です。
中学校進学後の学習について
進学後の学習ポイントや使用教科書などは、以下をご確認ください。
進学実績
洛南高等学校附属中学校から、洛南高等学校へ内部進学することが前提となっており、進学先の洛南高校は難関大学への進学実績が非常に優れています。特に京大や早慶といった名門大学への合格者数が毎年多数を占めており、高い進学率を誇っています。
国公立大学では、東京大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、北海道大学、東北大学、筑波大学、東京農工大学、一橋大学、横浜国立大学、東京都立大学、横浜市立大学、京都府立医科大学、大阪公立大学、奈良県立医科大学など、全国の最難関大学への合格実績が見られます。
私立大学では、早稲田大学、慶應義墊大学、上智大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、東京理科大学、同志社大学、立命館大学、関西大学、関西学院大学など、全国の有名な難関私立大学への合格実績が見られます。
直近では、The University of Manchester(英)、Queen’s University Belfast(英)など、海外の大学への合格者も増えてきています。
特筆すべきは京都大学への合格者数の多さで、年間70名以上の合格者を輩出する年もあるなど、全国でもトップクラスの実績を誇ります。そのため、京都や周辺地域に住む京大志望の中学受験生にとっては、最有力の志望校の一つとして広く認識されています。
まとめ
洛南高等学校附属中学校は、京都府内でも屈指の進学校として高い偏差値と優れた教育環境を誇ります。本記事では、学校の基本情報から偏差値、入試情報、進学実績まで、受験を考える方々に必要な情報を網羅的に紹介してきました。受験を成功させるためには、計画的な学習と適切な対策が不可欠です。
今後の進路選択においては、自分の興味や適性を見極め、目標に向かって努力を続けることが重要です。洛南附属中学校への入学を目指す受験生は、本記事で紹介した情報を参考にしつつ、自身の学習計画を立て、効果的な受験対策を行ってください。成功を祈っています。
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