世田谷学園中学校は東京都世田谷区にある、歴史と伝統を誇る私立の男子進学校です。「曹洞宗」の教えを基盤とした教育を展開し、毎年多くの受験生が挑戦する人気の高い学校です。
本記事では基本情報や偏差値、入試情報、進学実績などを総合的に解説し、志望する受験生や保護者に向けた情報をまとめました。男子校ならではの活気と、独自の「仏教・禅」の精神に基づく教育、そして高い進学実績を支える学習戦略について詳しく解説します。
ぜひ最後までご覧いただき、より納得のいく中学受験準備と志望校選択に役立ててください。
世田谷学園中学校の基本情報
世田谷学園中学校は、仏教・禅の精神を教育の柱に据え、中高一貫教育を通じて、知力・体力・人間力をバランスよく育む環境が整っています。
学校概要と特徴
世田谷学園中学校の教育方針は、「Think&Share」「天上天下唯我独尊」です。意味は、「人は一人一人がかけがえのない尊い存在であり、だれもが立派な人間になることのできる力をもっている」という人間観と、「人は固有の価値観や文化をもっており、それをお互いが理解し認め合うことで、平和な地球社会の創造が可能になる」という世界観が込められています。
この教育理念に基づいた理想の人物像は、以下の通りです。
<智慧の人> 自立心にあふれ、知性を高めていく人
<慈悲の人> 喜びを、多くの人と分かち合える人
<勇気の人> 地球的視野に立って、積極的に行動する人
世田谷学園のモットーは、「明日をみつめて、今をひたすらに」「違いを認め合って、思いやりの心を」であり、これも大きな教育の指針となっています。
世田谷学園の最大の特徴は、仏教・禅の精神に基づく人格形成です。「生き方」の授業を通じて先人たちの生涯や教えを学び、自分自身の生き方を見つめ、将来の可能性を追究します。授業の一環として写経や坐禅も行います。また、学校行事の中で、曹洞宗の大本山である永平寺や總持寺への一泊参禅を行います。
学習面では、以下の2つのコース制を導入し、生徒の志向に合わせた指導を行っています。
本科コースは、基礎から応用まで着実に積み上げ、難関大学合格を目指すコースです。
理数コースは、数学・理科に特化したカリキュラムで、医学部や最難関理系を目指すコースです。
また、グローバル教育にも注力しており、海外研修プログラムや、英語によるコミュニケーション能力の向上を図る授業が充実しています。
保護者からは、「のびのびとできる」「指導熱心な先生が多い」などといった好意的な口コミが見られます。
学校沿革と所在地
世田谷学園の歴史は古く、1592年(文禄元年)に曹洞宗の学寮として設立された「曹洞宗吉祥寺の学寮」を起源とします。1902年(明治35年)に、曹洞宗第一中学林と改称し、この年を創立の年としています。1947年(昭和22年)に新制世田谷中学校、翌年に新制世田谷高等学校が開設され、1983年(昭和58年)に、現在の世田谷学園中学校・世田谷学園高等学校の名称になっています。400年以上の歴史を誇る屈指の伝統校です。
世田谷学園の所在地は東京都世田谷区にあり、電車利用だと東急田園都市線・世田谷線「三軒茶屋駅」徒歩約10分、小田急線・京王井の頭線「下北沢駅」徒歩約25分、京王井の頭線「池ノ上駅」徒歩約20分、バス利用だと「三宿」停留所下車徒歩約5分の通いやすい立地にあります。
入試情報
2026年度の入試情報は以下の通りです。
| 試験区分 | 1次試験 | 算数特選 | 2次試験 | 3次試験 |
| 募集人員 | 本科コース:55名 理数コース:5名 |
本科コース:15名 理数コース:15名 |
本科コース:65名 理数コース:15名 |
本科コース:25名 理数コース:5名 |
| 特待生選抜 | 約3名 | 約20名 | 約10名 | – |
| 選抜方法 | 【本科コース】 算数:100点 国語:100点 社会:50点 理科:50点 (計300点満点)【理数コース】 算数:200点 国語:100点 社会:50点 理科:100点 (計450点満点) |
【本科・理数コース】 算数特選 100点満点(60分) |
【本科コース】 算数:100点 国語:100点 社会:50点 理科:50点 (計300点満点)【理数コース】 算数:200点 国語:100点 社会:50点 理科:100点 (計450点満点) |
【本科コース】 算数:100点 国語:100点 社会:50点 理科:50点 (計300点満点)【理数コース】 算数:200点 国語:100点 社会:50点 理科:100点 (計450点満点) |
※入試日程や定員は年度により変更される可能性があるため、必ず最新の募集要項をご確認ください。
偏差値情報
世田谷学園中学校の偏差値は、入試日程や模試の種類によって異なりますが、おおむね61~65程度とされています。
本科よりも理数、1次試験より2次試験、3次試験の方が難易度が上がる傾向にあります。また、算数特選入試は、算数が得意な受験生が集中するため、非常に高い学力が求められます。
東京都内での偏差値比較
東京都内の男子進学校の中では上位に位置します。同偏差値帯の学校としては、攻玉社中学校、巣鴨中学校、高輪中学校などが挙げられ、併願校として検討されることも多いです。伝統的な「厳格さ」と「進学支援の厚さ」の両面を求める受験生に適した学校と言えます。
進学実績
世田谷学園は、例年高い大学進学実績を誇ります。特に国公立大学や難関私立大学への合格者が多いのが特徴です。
国公立大学では、東京大学、京都大学、一橋大学、東京科学大学、大阪大学、東北大学、名古屋大学、九州大学、北海道大学、筑波大学、東京外国語大学、横浜国立大学など、難関校への合格者を多数輩出しています。
私立大学では、早稲田大学、慶應義塾大学、国際基督教大学(ICU)、上智大学、東京理科大学への合格実績が非常に高く、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学への進学率も安定しています。
東大理三をはじめとする医学部医学科への合格実績や、早慶上理への圧倒的な実績、現役合格率の高さも、世田谷学園中学校・高等学校の特徴と言えるでしょう。
まとめ
世田谷学園中学校は、400年以上の歴史に裏打ちされた「禅」の精神と、現代のニーズに合わせた「コース制」や「グローバル教育」を融合させた魅力的な学校です。
偏差値は都内でも上位に位置し、合格を勝ち取るためには算数を筆頭とした4教科のバランスの取れた学力が欠かせません。男子校らしい切磋琢磨できる環境で、学力だけでなく精神的にも成長したい受験生にとって、非常に価値のある選択肢となるでしょう。
受験対策には以下の記事も参考にしてみてください。





