本記事では、開智中学校の基本情報や偏差値、入試情報に加え、進学実績など幅広い情報をまとめています。これから中学受験を検討している方々や、学校の特徴を知りたい方の参考になれば幸いです。
目次
開智中学校(和歌山)の基本情報
開智中学校は、和歌山県和歌山市に位置する中高一貫校です。共学校として男女がともに学び合い、定評のある学習カリキュラムだけではなく、学校行事、クラブ活動、探究活動、国際交流、リーダー研修などの教科学習以外の取り組みにも力を入れています。和歌山県内でも高い偏差値帯に属する学校として注目されており、難関大学への進学実績も豊富です。
学校概要と特徴
開智中学校の校訓は「四恩報答」であり、建学の精神でもあります。一人ひとりが、今、生かされているのは、父母あってのこと、多くの生きとし生けるものあってのこと、この地球を抱く大自然あってのこと、量りしれない仏恩(ぶっとん)があってのことであり、この恩に感謝し、報いなければならないという教えに基づきます。この教えをもとに、「心豊かにたくましく生き、時代の要請に対応し、社会に貢献し得る人間の育成に努める」ことを教育方針としています。
教育目標は以下の5点になります。
①「知」確かな学力と創造的な問題解決力を身につける
②「徳・体」豊かな心と体を育み、積極的に社会と関わろうとする意欲を高める
③「個性」学校生活のあらゆる場面で主体的に取り組み、個性を生かし伸ばす
④「国際理解」多様性を尊重し、協働的に国際社会に貢献しようとする姿勢を持つ
⑤「自己実現」自己をよく理解し、見通しのあるキャリアプランを立て、実現する
開智中学校には「スーパー文理コース」、「特進コース」の2つのコースがあり、それぞれに特徴があります。
難関国公立大学や、医学部医学科への現役合格をめざす意欲の高い生徒が集うのが、スーパー文理コースで、日々の授業や土曜日のレベルアップ講座などで土台を築き、4年生(高1)から7限授業や志望校別特別対策講座を導入するといった、学習強度の高いコースです。
入学時から将来の目標を明確にして、中高6年間で生徒一人ひとりの実力を大きく伸ばし、国公立大学への合格を目指すのが特進コースです。学習習慣・生活習慣の定着、個人の学習到達度に見合ったきめ細やかな学習指導が特徴です。
学校沿革と所在地
1993年(平成5年)に開智中学校・高等学校は開校されました。和歌山県内の私立中学と比較しても、比較的新しい学校と言えるでしょう。多くの施設の設置や改修を経て、現在に至ります。学校名の由来は、人間の幸せ、豊かさを限りなく追求し、発想を重んじ、創造性を発揮したい。真の智慧にめざめたいという思いを込めて、「智を開く」から開智となりました。
開智中学校・高等学校は和歌山市直川に位置し、公共交通機関での通学が便利な場所にあります。最寄の駅はJR「六十谷」駅であり、徒歩約8分で通学できるので、非常に便利なだけでなく、開智中学校までの通学路は歩道と自転車専用道が整備されており、安全性も確保されています。
入試情報
2025年度の入試情報は以下の通りです。
募集 | 前期日程 | 後期日程 |
募集定数 | スーパー文理コース:約30名 特進コース:約95名 |
スーパー文理コース:約5名 特進コース:約10名 |
試験科目 | 国語(時間60分・配点150点) 算数(時間60分・配点150点) 理科(時間45分・配点100点) |
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判定 | ※スーパー文理コースに出願した方は、まずスーパー文理コースで判定し、 スーパー文理コースの合格最低点に達していない場合は、再度特進コースで判定 ※特進コースに出願した方は、特進コースでのみ判定 ※前期日程・後期日程に出願した方で前期日程の特進コース合格者は、後期日程のスーパー文理コースを再受験可能 ※出願後の変更は認められない |
偏差値情報
開智中学校の偏差値はおおよそ47~60程度とされています。偏差値に幅がある理由としてはコースが2つあること、入試方式が1つではないことが挙げられます。
スーパー特進コース
スーパー特進コースの偏差値は、おおよそ55~60程度とされています。最難関レベルの大学を目指す生徒が集まる傾向があり、高い学力を持った受験生たちが鎬を削ることになるので、偏差値は高くなっています。前期日程よりも後期日程の方が募集人数が少ないこともあり、後期の方がより求められる偏差値は高いとされています。
特進コース
特進コースの偏差値は、おおよそ47~53程度とされています。スーパー特進コースと比べると易しい偏差値に見えますが、求められる学力は決して低くはありません。後期日程は、スーパー特進コース同様に募集人数が少なくなるので、後期の偏差値が高くなる傾向です。
和歌山県内での偏差値比較
開智中学校の偏差値比較ですが、和歌山県内ではトップクラスに位置しています。特にスーパー特進コースの偏差値が高く、合格するためには早期の準備と徹底した対策が必要となるでしょう。
中学校進学後の学習について
進学後の学習ポイントや使用教科書などは、以下をご確認ください。
進学実績
開智中学校は、難関大学への進学実績に定評があり、国公立大学への合格者を安定して輩出しています。その成果を生む背景には、中高一貫教育による計画的な基礎学力の養成と、各コースでの効率的な学習指導があります。
国公立大学では、京都大学、大阪大学、東北大学、名古屋大学、九州大学、神戸大学、大阪公立大学など全国の難関大学に合格実績があります。あわせて、地元の和歌山大学への合格実績が多いことも、開智中学校・高等学校合格実績の特徴の一つでしょう。地元の大学で言うと、和歌山県立医科大学医学部医学科への合格者も例年数名見られます。
私立大学では、慶応義塾大学、早稲田大学、上智大学、東京理科大学、明治大学、中央大学、青山学院大学、法政大学、同志社大学、立命館大学、関西大学、関西学院大学など、東西の難関有名大学への合格実績が見られます。
まとめ
開智中学校は高い偏差値帯と難易度の高い入試を持ちながらも、コースごとに明確な学習方針が定められており、実力に応じて適切な選択ができるのが魅力です。
多くの校内行事や部活動を通じて学習面だけでなく人間面でも成長できる環境が整っており、将来の進路を見据えやすい中高一貫校として人気があります。
入試対策では難易度の高い問題への対応力を鍛えることが欠かせないため、過去問の研究や模試の活用を積極的に行うと良いでしょう。これらのポイントを意識しながら学習計画と学校生活をバランスよく進めることで、開智中学校での充実した中高生活とその先の大学進学を手にする道が開かれます。
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