帰国子女必見!帰国生入試や海外留学に必要なTOEFL・IELTSとは?英検との違い、スコア換算、対策を徹底解説!

帰国生入試の受験でよく見かける英語試験としては、TOEFL・IELTSが挙げられます。具体的にどのような試験なのか気になっている方も多いでしょう。今回は、TOEFL・IELTSの概要をはじめ、帰国子女入試での必要性、英検との違い、スコア換算などを解説します。TOEFL・IELTSの対策もご紹介するので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

帰国生入試や海外留学に関するTOEFL・IELTSとは?

TOEFL・IELTSは、いずれも英語力を詳しく測定できる点、国内の大学入試・海外留学で活用できるという点では共通していますが、区別がつかない方も多いのではないでしょうか。まずは、TOEFL・IELTSの概要からおさらいします。

TOEFLの概要

TOEFLは、Test of English as a Foreign Languageの略称であり、英語を母語としない方々を対象に開発された世界基準の英語能力測定試験です。

読み方はトフルやトーフルとなっています。アメリカニュージャージー州を拠点とするETSという非営利教育団体(1947年設立)が実施しており、過去に世界160か国以上で4,000万人以上が受験しています。

一般的にはインターネット形式のTOEFL iBTテストをさし、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの能力を測定できる内容です。

北米の大学留学を目指す方を対象とした試験でもあるので、アメリカの大学を目指すのにも適しています。

IELTSの概要

IELTSとは、International English Language Testing Systemの略称であり、英語圏の国に留学・就労・移住を希望する方々の英語力を測定するグローバルな英語試験です。

読み方はアイエルツとなっています。英語教育・言語研究機関のIDPなどが実施しており、世界で400万人以上が受験しています。

コンピューター試験とペーパー試験の両方に対応しており、TOEFLと同様にリーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの能力を試せる内容です。

特にイギリスやイギリスと関係の深い国々で通用しやすく、イギリスやオーストラリア、ニュージーランドなどへの留学に最適です。

TOEFL・IELTSが帰国生入試に必要な理由

TOEFL・IELTSは帰国生入試で出願条件に設定されることがあります。

大学によって必要な資格が変わるので、帰国生入試に向けて英語資格を受験するときは、最初に志望校の出願条件を必ず確認してください。

たとえば、東洋大学の海外帰国生入学試験では、外国の大学入試資格である国際バカロレア、アビトゥア、GCEAレベルを保有する者などが出願資格に挙げられています。さらに上記と同等以上の資格を有すると認められた者も出願可能としており、学部・学科によってはTOEFL iBTの受験が必要です。

また、慶応義塾大学の帰国生対象入試では、TOEFLあるいはIELTSを受験して試験結果を提出できる者を出願資格として掲げています。

TOEFL・IELTSを受験しておけば、帰国生入試で出願できる大学が増えるため、進路選択の幅を広げられるでしょう。なお、国内の帰国生入試では、TOEFLを重視する大学が多い傾向です。特別な理由がなく迷ったときは、TOEFLを受験するとよいでしょう。

高校生の進路の決め方については下記の記事も参考にしてみてください。

高校生の進路の決め方を解説! 決める上で大切なこと、決める時期は?【進路アドバイス付き】

TOEFL・IELTSと英検の違いは?スコア換算表で比較!

TOEFL・IELTSと英検は測定の正確さと難易度の上限が異なります。

それぞれの得点表示の換算を見ると違いが理解できます。ニュージーランド留学センターによると、得点の換算表は下記の通りです。

TOEFL

iBT

IELTS 英検
120 9.0
119 8.5
117~118 8.0
109~116 7.5
100~108 7.0 1級
90~99 6.5
80~89 6.0 準1級
69~79 5.5
61~68 5.0 2級
52~60 4.5
45~51 4.0 準2級
33~44 3.5
29~32 3.0 3級
20~28 2.5
12~19 2.0 4級
1.5 5級

参照:各種英語試験スコア換算表(ニュージーランド留学センター)

TOEFL・IELTSは、細かいスコアで英語力を証明できます。級の合否で評価される英検よりも、英語力を正確に把握できる印象です。英検1級で換算できないスコアにも対応しており、ハイスコアを獲得すればより高度な英語力を証明できます。

このような理由からも、すでにご紹介した東洋大学と慶応義塾大学は、英検ではなくTOEFL・IELTSを出願資格の条件に含めているのかもしれません。

ただし、英検がすべての大学入試に使えないというわけではありません。帰国生入試ではなく、一般的な大学受験では評価されることもあります。詳細が気になった方は下記の記事をぜひご覧になってください。

英検は大学受験に使えない? 受験するメリットや共通テストで利用できる大学例を紹介!

帰国生入試に向けたTOEFL・IELTSの対策

帰国生入試では、TOEFL・IELTSが出願要件にされることを知り、それぞれの対策が気になった方も多いでしょう。

引き続き、TOEFL・IELTSの対策について解説します。

TOEFLの対策

TOEFLは、日常英会話よりもアカデミックなテーマを出題するテストであり、学術的な英語力が試されます。

リーディングやライティング、スピーキングなどの基礎力を高めるためには、大学レベルや大学院レベルの単語に慣れることが重要です。単語を学習するときは意味や発音、使い方などを覚えましょう。

なお、ETS JapanはTOEFLの情報収集を始めた方に向けて、無料の教材やテスト解説セミナー動画を用意しており、学習計画を立てる上でもヒントが得られます。公式サイトの情報もフル活用して対策しましょう。

参照:初受験の方へ(ETS Japan)

IELTSの対策

IELTSはイギリスやオーストラリア訛りの英語がベースとなっており、リスニング試験は聞き取りに苦労する恐れがあります。

一般的な英語教材ではなく、IELTSに特化した教材でリスニング試験の対策をすることが基本です。

リスニングしてそのまま真似をして発音するシャドーイング、書き取りして追いつかないところを再生して埋めるディクテーションなどを行います。

可能であれば、イギリスやオーストラリア訛りの英語を話す外国人の方と交流し、日常生活や地域の施設、学術的なテーマに関する会話を経験しておくと、リスニングとスピーキングを自然に学べるでしょう。

対策に悩んだらオンライン家庭教師もおすすめ!

TOEFL・IELTSの勉強が難しくて挫折しそうになっている方もいるかもしれません。対策に悩んだら塾の利用も検討してみましょう。

ただ、最寄りの塾にTOEFL・IELTSでハイスコアを獲得した講師がいるとはかぎりません。

オンライン家庭教師であれば、全国各地からTOEFL・IELTSのスコアが高い講師を探せます。帰国生入試や海外留学に詳しい講師を見つけることも可能です。

帰国生入試や留学に関するTOEFL・IELTSの対策に不安があれば、ぜひオンライン家庭教師を検討してみてください。

まとめ

帰国生入試や海外留学の夢を叶えるにはTOEFL・IELTSの受験が鍵を握ります。

ただ、学術的な英単語や地域特有の英語表現などがベースになっており、英検とは違った対策も必要です。

実際にハイスコアを獲得した講師であれば最適な対策を提案できます。

全国のネットワークからTOEFL・IELTSを指導できるオンライン家庭教師をお探しの方は弊社ホームページにて。