お盆休みは、立場を問わずゆっくり過ごせる期間ですが、受験生も休んでよいのか迷ってしまいがちです。今回は、お盆休みの概要と2024年の日程をおさらいしたうえで、受験生はお盆休みに勉強すべきか論じてみます。小学生・中学生・高校生の勉強方法や、お盆休みにおける勉強場所についても紹介してみました。すでに学習意欲が高まっているお子様や、過ごし方をアドバイスしたい保護者様もぜひ参考にしてみてください。
目次
お盆休みとは?2024年はいつ??
お盆は、故人の魂をお迎えしてお見送りする時期として知られています。
2024年のお盆休みは8月13日(火)~16日(金)です。お盆休み直前は、8月11日(日)が山の日であり、翌12日(月)が振替休日となります。お盆明けは土日で、休暇期間は3連休と2連休に挟まれる形になりました。そのため、8月10日(土)~18日(日)までの9日間をお盆休みとする企業が多くなりそうです。
なお、ご先祖様の魂をお迎えするために、お墓の掃除を12日(遅くても13日の午前中まで)に済ませておき、お盆の初日である13日にお墓参りをするのが一般的です。
お盆休みに受験生は休むべき? 勉強すべき??
お盆休みは塾が休校となり、自習室が使えない場合もあります。最近では、お盆休みに学校閉庁期間を設けて教職員を休ませる県も出てきており、補修などに対応してもらえないこともあります。
塾や学校が休みになると受験生も休むべきか迷ってしまうかもしれません。結論として受験生はお盆休みに勉強すべきです。
「集中力を高めるために休んだほうがよい」という考え方も否定できません。ですが、受験では勉強時間を多く確保したほうが合格率が高まります。苦手な学習分野が残っている以上、少しでも早く習熟しなければ合格が遠ざかるでしょう。何より休んだという事実は記憶に残り、受験に失敗したときの後悔が大きくなります。受験当日にやり切ったと思えるようにするためにも休まないほうが無難です。
とはいえ、お盆に休み気分が勝って学習意欲が弱まる場合もあるかもしれません。その場合、休むのではなくお墓参りの時間を大切に過ごしてみてください。ご先祖様に「合格します」と決意表明すればやる気が出てくるはずです。
お盆休みにおける中学受験生の勉強方法
夏休みに入って夏期講習に参加した小学生にとって、お盆休みはじっくり復習できるチャンスです。
夏期講習に参加して学んだ内容を定着、もしくはこれから参加する夏期講習の予習をするためにアウトプットしましょう。習った問題があれば再び自力で解けるかどうか試してみます。わからない問題が多く理解不足であれば、参考書を活用して自分でも調べてみましょう。塾や学校の先生に質問できない場合は、両親や兄弟、友達などに聞くのもおすすめです。
スマホやパソコンに慣れている方であれば、学習サイトや学習動画を検索するのもおすすめです。たとえば理科の場合、実験内容を確認しながら中学入試問題にチャレンジできる動画付きの記事もあります。
いつもと違った学習方法は気分転換にもなり、集中力を回復させるきっかけにもなります。お盆休みにインターネット学習にもぜひ取り組んでみてください。
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なお、中学受験ではお盆明けの模試で結果を残して自信をつけることも重要です。お盆休みあたりから申し込みが始まる塾もあります。お盆休みに手続きを進めておきましょう。
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お盆休みにおける高校受験生の勉強方法
一般的に中学生は7月に部活を引退する場合が多いです。夏休みに突入すると受験に向けて頭が切り替わり、ここから学力を伸ばしていくところでお盆の時期にさしかかります。
スイッチを切ってしまうと、受験勉強のスタートダッシュにつまずき、ライバルに遅れをとってしまいます。反対にお盆休みに勉強すれば、競争相手よりも有利に受験に臨めるでしょう。
可能であればお盆休みにあえて勉強時間を増やしてみましょう。おすすめなのが10時間勉強です。お盆休みに毎日10時間勉強したという経験は、学力だけでなく自信の増加にもつながります。
体調不良を起こさないように注意しながら、思いっきり勉強に打ち込んでみてください。
お盆休みにおける大学受験生の勉強方法
夏は高校生にとって生涯を左右するくらい重要な時期です。その一方で塾や予備校が休みとなるため、基本的に自習をしなければなりません。心細いかもしれませんが、自分と向き合う時間を確保できるのは好都合だと考えましょう。
お盆休みを苦手分野を解消する最後のチャンスと捉えて勉強するのがおすすめです。具体的には、過去のテストから弱点を洗い出してつぶしたり、苦手科目の入門書で基礎を補強したりする勉強方法が挙げられます。
もちろん自習の質が下がらないようにすることも大切です。スマホの利用について親子間でルールを決めるとよいでしょう。
苦手を得意にできれば、夏以降に応用的な問題にも挑戦しやすくなり、あきらめかけていた難関校への合格も見えてくるかもしれません。お盆休みを無駄にせず苦手克服の期間にしましょう。
合わせて、総合型選抜入試の願書提出を経て、志望理由書作成や小論文対策を始める方も増える時期です。まだ何もできていない!という人は急いで対策を始めましょう。
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お盆休みの勉強場所
お盆休みは塾や学校が利用できない可能性が高く、勉強場所に悩む方も多いでしょう。ただ、塾や学校でなくても勉強に集中できる場所は意外と多くあります。仮に集中できない場所でも方法によっては効率的に勉強できるようになります。
ここでは、お盆休みの勉強場所についてご紹介します。
図書館
図書館はお盆休みも通常通り開館していることが多いです。静かなだけでなく冷房も利いているので、暑さが厳しい夏でも快適に勉強できます。家計の電気代を節約できるメリットも大きいです。
図書館では勉強に役立つ本もたくさんあり、無料で借りられます。わかりやすい本を見つければ、苦手分野の克服にも活かせるでしょう。
便利な環境なので席が埋まってしまいがちです。利用する場合は早起きして、開館のタイミングに一番乗りで訪れるとよいでしょう。
カフェ
カフェはお盆休みにも営業していることがあり、勉強場所の候補となります。
コーヒーを飲んだり、軽食を食べたり、優雅なBGMを聞いたりしながら勉強できます。ちょっとした楽しみによりリフレッシュできるため、勉強のやる気が起きないときに最適です。
ただ、カフェによってルールは異なり、勉強が禁止されることもあります。心配な方は問い合わせしてから利用しましょう。
自宅
お盆休みは実家を離れた家族が帰省するため、家庭によっては自宅で勉強しづらいかもしれません。とはいえ、お金をかけずに涼しい部屋で勉強できる自宅は、お盆休みの勉強場所として最有力候補です。
集中できないようであれば、オンライン家庭教師がおすすめです。自宅からWebシステムを通して各科目を指導してもらえます。オンラインであれば志望校出身の教師もマッチングしやすいです。志望校に特化した対策を受けて合格率を高めることもできます。
まとめ
お盆休みは、ほかの受験生に差をつけるチャンスであり、苦手克服に時間をかけられるタイミングでもあります。お墓参りでご先祖様に決意表明し、貴重な時間を無駄にしないよう有意義に過ごしましょう。
最寄りの図書館やカフェなどが利用できない場合、自宅でオンライン家庭教師の授業を受けるのもおすすめです。
オンライン家庭教師を利用してみたいお子様、保護者様はAxisのオンライン家庭教師のホームページにて。